好きなことだけやっている人と、“好き”を追求している人の違いとは?
仕事をしていると本当に多くの人と出会います。
そして感じるのは、今の社会において
「教える側」の立場がどんどん弱くなっているという現実です。
ハラスメント、さらには「物言えぬ上司」
かつて力を持っていた側の問題点が指摘され、是正されてきたのは確かに必要なことでした。
しかし同時に「全部ダメ」と一括りにする流れが強まり、結果として 教える側が委縮し、教わる側が成長できない という新しい社会問題が生まれつつあるのではないでしょうか。
さらに今では、
「教える側が好きだからこの仕事はやる、嫌いだからやらない」
「好きな先輩の言うことは聞く、嫌いな先輩の言うことは聞かない」
「優しくしてくれる先輩なら受け入れるが、そうでなければ拒絶する」
そんなスタンスが当たり前になりつつあります。
つまり、いわゆる「教える側」と「教わる側」の関係すらも、
健全に成り立たなくなってきている。
これは多くの会社で広がりつつある現象ではないかと思います。
私自身の人生を振り返ると、何かの壁にぶち当たった時、誰かにその壁を
代わりに乗り越えてもらった、なんていう経験は一つもありませんでした。
人生の壁は常に自分自身で乗り越えてきました。
ただし、思い返せば、その壁を乗り越える直前まで支えてくれたり、見守ってくださった諸先輩方はたくさんいました。
時に厳しい言葉を投げかける先輩であったり、静かに見守ってくださる先輩であったり。
そしてそういった先輩方は必ずしも「好きな先輩」ではなかったかもしれません。
ただ、こういうことは乗り越えた後でしか感じられないものです。
「あの先輩が支えてくれていたんだな」
「あの時の厳しい言葉は、自分を成長させるためにかけてくださったんだな」
そう振り返ることができるのです。
ですから、必ずしも好きな先輩や優しい先輩である必要はない。
むしろ厳しさや距離感の中にこそ、成長の契機が隠されているのだと思います。
だからこそ、私たち経営者や指導者に求められるのは、
「好きなことだけ」に迎合するのではなく、若手が“好き”を追求し続けられるように導くこと。
そのためには、ときに厳しさも必要ですし、何よりも 自分自身が“好き”を追求し続ける背中を見せること が欠かせません。
奥山製作所の理念は「未来創造」。
経営者として「好きなことを追求し続ける生き方」を示すことが、仲間を育て、未来を創っていくことに繋がると信じています。
未来をつくるのは若手社員だけではありません。
私たち経営者・指導者がどんな姿を見せるかにかかっています。