<城間勝行>フリーランスだから見える仕事の裏側
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フリーランスとしてシステムエンジニアをしていると、常に「見えない部分」がたくさんあります。クライアントとのやり取りの中で、表に出ない課題や悩みが存在していることを痛感します。それは、Wntedlyのようなプラットフォームで仕事を依頼する側と、実際に手を動かす側とのギャップにも通じる話です。
1. 「依頼側の不安」と「実行側の現実」
依頼者がWntedlyに投稿する際、どんな想いで仕事をお願いするのでしょうか。最初はきっと、完成形のイメージがしっかりと見えていることでしょう。しかし、プロジェクトが進んでいくにつれて、理想と現実のズレが少しずつ浮き彫りになってきます。こちら側、エンジニアとしては、依頼内容が抽象的だったり、要件が曖昧な場合には、それをどう具現化するかに頭を悩ませることが多いです。
たとえば、あるスタートアップのプロジェクトで、「ユーザーが楽しく使えるツールを作りたい」と依頼されたとき、最初はビジョンがとても漠然としていて、具体的な要件が見えていませんでした。その状態で開発を進めることになったのですが、結果的に「どう使いたいのか」「どう改善していくのか」という問いかけを繰り返しながら、仮説を立て、検証をしていくことが重要だと気づきました。
2. 仮説と検証の繰り返しが鍵
フリーランスのエンジニアとしては、常に仮説を立てて動き、その結果を検証し、クライアントと調整しながらプロダクトを進化させていくスタイルが求められます。特にWntedlyのようなプラットフォームで仕事を受ける場合、クライアントの要望が確定していない場合が多いため、この仮説と検証のプロセスが重要です。最初は曖昧だったものが、やり取りを繰り返す中で形になり、最終的には期待以上の成果が生まれることもあります。
例えば、あるプロジェクトでは、クライアントが「見た目がかっこいい」ことを重要視していた一方で、「機能性があまり良くない」と不満を持っているユーザーが増えてきました。この時、私たちが提案したのは、デザインだけでなく、機能面にも重点を置きつつ、ユーザーのフィードバックを基に改善案を取り入れることでした。結果として、ユーザー満足度が上がり、プロジェクトも成功に繋がりました。
3. 相手のビジョンを共に形にする
「誠実・丁寧・スピード感」とは、ただの言葉ではなく、実際にフリーランスとしての仕事において最も大切な価値観だと思っています。特に、Wntedlyのようなプラットフォームでは、クライアントとの信頼関係が何よりも重要です。技術的な部分はもちろん、ビジネス的な提案や改善策をきちんと伝え、相手のビジョンを共に形にすることで、プロジェクトが本当に価値のあるものになります。
これからも、自分の経験を活かし、柔軟な対応とスピード感を大事にしながら、依頼者とともに成長していけるような仕事をしていきたいと考えています。