アイドルへの憧れが、すべての始まりでした。
幼い頃の夢は、アイドルになることでした。
歌やダンスだけではなく、誰かを笑顔にしたり、勇気を与えたり、多くの人の心を動かせる存在に強く憧れていました。
その夢は叶いませんでしたが、「誰かの心を動かせる存在になりたい」という想いは、大人になった今も変わっていません。
高校生の頃から本格的に推し活を始め、気づけば15年以上。
当時の私は、ただ「好き」という気持ちで推しを応援していました。
まさかこの15年間が、今の仕事や自分自身の強みにつながるとは思ってもいませんでした。
「このまま何も成し遂げずに終わりたくない」
調剤薬局事務として長く働く中で、ある日ふと考えました。
「このまま私は、自分の力で何も成し遂げないまま人生を終えるのかな。」
仕事は好きでしたし、職場にも恵まれていました。
それでも、会社という環境の中だけではなく、自分自身の力で何かを生み出してみたい。
「自分の力で価値を生み出せた」と胸を張って言える経験が欲しい。
そう思うようになりました。
何か新しいことに挑戦したいと思い、自分にできることを探していく中で出会ったのが、SNS運用という仕事でした。
数ある在宅ワークの中からSNSを選んだのは、幼い頃から抱いていた「誰かの心を動かせる存在になりたい」という想いを、一番形にできる仕事だと感じたからです。
そして、自分の力でお金を生み出すことに挑戦してみたいと思い、SNS運用スクールへの入学を決意しました。
「私には何もない」と思っていました。
スクールではSNS運用の知識やスキルだけではなく、自分自身と向き合う時間もありました。
それまで会社員として働いてきた私は、自分の価値観や強みについて深く考えたことがありませんでした。
どんなことが得意なのか。
何を大切にしてきたのか。
これまで何を頑張ってきたのか。
改めて考えてみても、最初は何も思い浮かびませんでした。
「私には語れるような経験も、特別な強みもない。」
そんな中、スクールで自分自身について話していた時に言われた一言があります。
「15年以上続けてきた推し活も、立派な経験だと思う。」
最初は驚きました。
私にとって推し活は、ただ好きだから続けてきた「趣味」でしかなかったからです。
でも、その言葉をきっかけに15年間を改めて振り返ってみると、それまで当たり前だと思っていた経験の見え方が少しずつ変わっていきました。
「ただの趣味」だと思っていた15年間
推しのことを誰よりも知りたい。
そんな気持ちから、SNSや公式サイトを毎日のようにチェックし、新しい情報が出ればすぐに確認することが当たり前になっていました。
また、長く推し活を続ける中で、SNSで人の心が動く瞬間にも自然と目を向けるようになっていました。
「どうしてこの投稿はこんなに広がるんだろう。」
「どうしてこの言葉はこんなに心に残るんだろう。」
推し本人の発信だけでなく、それを見たファンの反応やコメントまで見ることが、いつの間にか習慣になっていました。
振り返ってみると、「誰よりも知りたい」という気持ちから培った情報収集力、人や発信の細かな変化に気づく観察力、好きなもののためなら一歩踏み出せる行動力、そして15年以上続けてきた継続力。
私が「ただの趣味」だと思っていた時間の中に、自分の強みがたくさん隠れていました。
私には経験がなかったのではなく、自分の経験を「経験」だと思えていなかっただけ。
そう気づいたことで、これまでの自分の見え方が大きく変わりました。
「好き」が、仕事につながった。
スクールで学んだことをきっかけに、SNS運用やショート動画制作の仕事に携わるようになりました。
現在はクライアントワークとしてSNS運用やショート動画制作を行うほか、自身でも推し活をテーマにしたInstagramアカウントを運営しています。
自身のアカウントでは、推し活をする中で感じてきたことや、推し活にまつわる心理などをテーマに発信しています。
そして、そのアカウントを通して、オーダーメイドの応援うちわ制作も始めました。
以前は自分が楽しむだけだった推し活が、今では誰かの「好き」を応援する仕事につながっています。
自分の「好き」やこれまでの経験も、届け方を変えれば誰かの役に立ち、価値を生み出せる。
実際に自分の力で価値を届け、それが仕事につながった経験は、「自分で何かを成し遂げたい」と思ってSNSを学び始めた私にとって、大きな一歩になりました。
心を動かされた私が、今度は心を動かす側へ。
子どもの頃、アイドルに憧れたのは、歌やダンスが上手だったからだけではありません。
その姿や言葉に励まされ、勇気をもらい、何度も心を動かされてきたからです。
だから今度は、私がSNSやコンテンツ制作を通して、誰かの心を動かす側になりたいと思っています。
ただ動画を作る、ただ投稿を作るのではなく、
「誰に届けたいのか」
「どんな言葉なら心に残るのか」
「どうすればその人の行動につながるのか」
その先にいる人のことまで考えながら、コンテンツをつくる。
クライアントの想いを届けるだけではなく、その先にいる人が「やってみよう」「頑張ってみよう」と一歩踏み出すきっかけや、誰かが何かを好きになるきっかけをつくりたい。
15年以上の推し活で培ってきた視点と、SNS運用や動画制作で身につけたスキルを掛け合わせ、誰かの心を動かせるクリエイターを目指しています。