檻の外に出たかっただけだった
18歳で上京した。
理由はシンプルで、夢があったからではない。
ただ、実家という檻から出たかった。
何もない田舎から東京に出てきたが、
あとで気づいた。
何もなかったのは、場所ではなく自分自身だった。
20歳までは、正直ふらふらしていたと思う。
そんな中で声をかけてもらい、芸能事務所 SMA に所属することになる。
映画、ドラマ、CM、MV。
外から見れば、順調そうに見えたかもしれない。
でも、
「表現する仕事」のはずなのに、
自分を表現している感覚は、あまりなかった。
与えられた役を、期待通りにこなす。
それが悪いわけではない。
ただ、僕が本当にやりたかったのは、
自分の頭で考え、構造をつくることだった。
少しずつフェードアウトし、
今も声がかかれば出演はするけれど、
距離感は自然と変わっていった。
21歳、SNSで服を売り始めた
次にやったのは、SNSで服を売ることだった。
当時は、
「SNSでものを売る」
という文化が、ほとんどなかった時代。
何が正解かも分からない中で、
写真を撮り、文章を書き、反応を見て、改善する。
今思えば、かなり原始的なマーケティングの実験を、
毎日一人でやっていたと思う。
結果として生計を立てることができ、
気づけば周囲に影響を与える立場にもなっていた。
この頃から、
「感覚」よりも
構造で物事を考える癖が、はっきりしてきた。
マーケティングは「表現」だった
そんな活動の中で、ある経営者と出会い、
Webマーケティングの世界に入った。
広告、導線、数字、改善。
一見すると、芸能や表現とは真逆の世界に見える。
でも、やってみて分かった。
マーケティングは、かなり自由度の高い表現だ。
・何を伝えるか
・どこを削ぎ落とすか
・どの構造なら、人は動くのか
正解は用意されていない。
自分で仮説を立て、設計し、結果で検証する。
これは、
「自分で考えたい人間」にとって、
これ以上ないフィールドだった。
INTJ-Aという気質について
MBTIで言うと、INTJ-A。
いわゆる「建築家」タイプらしい。
正直、性格診断に人生を委ねるつもりはないけれど、
いくつかは、驚くほどしっくりきた。
物事を点ではなく、構造で見る。
感情よりも、再現性を重視する。
長期のゴールから逆算して、今を設計する。
派手な発言はしないけれど、
一度「正しい」と腹落ちしたことには、
静かに、深くコミットする。
ベンチャーの現場で、
この性質に何度も救われてきた。
今、どんな仕事をしているか
現在は、
広告運用やマーケティング設計を中心に、
フリーランスとして仕事をしています。
役割として多いのは、
- 数字を見て状況を把握し
- 問題を構造に分解し
- 勝ち筋を設計し
- 再現性のある形に落とす
いわば、
「内部ディレクター」のような立ち位置です。
スピードも、泥臭さも、必要ならやります。
ベンチャー上がりなので、その辺りは鍛えられました。
一緒に働く人へ
誰とでも仲良くできるタイプではありません。
雑談が得意なわけでもない。
ただ、
「ちゃんと考えたい」
「意味のあることをやりたい」
そう思っている人や組織とは、
かなり深く、長く、良い関係を築けると思っています。
感情より、構造。
勢いより、再現性。
短期より、長期。
そんな価値観に、
少しでも共感してもらえたなら、
きっと仕事はしやすいはずです。
とはいえ、コミュニケーションを大事にしています。
いい人と仕事がしたいです。
今までも、これからも。
小河原 義経