R&H Coffee — Traces of Everyday Life
コーヒーを飲んだ後、テーブルに残る小さな染み。
普段は気にも留めないその痕跡を見ていると、人がそこにいた時間や会話の気配が残されているように感じることがある。
R&H Coffeeのパッケージデザインでは、その「痕跡」をコンセプトに制作を行った。
コーヒーの染みは偶然によって生まれる。同じ形は二つとなく、それぞれ異なる広がり方をする。その有機的な形状に、人それぞれの日常や記憶の違いを重ね合わせた。
制作では実際にコーヒーを紙の上に落とし、乾燥した後に生まれる染みを観察した。それらをスキャンし、グラフィックとして再構成することで、偶然性と記録性を持ったビジュアルを制作した。
私にとってデザインは、目に見えない感情や記憶を可視化するための手段である。
このプロジェクトでは、一杯のコーヒーが生み出す時間や人とのつながりを、パッケージという形で表現することを目指した。