【大嶋淑之・新潟】「動画」は、人と人をつなぐ「触媒」
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こんにちは、新潟でフリーランスの動画クリエイターをしている大嶋淑之です。
今回は、私が日々の仕事で感じている、動画制作のもう一つの側面についてお話しさせてください。それは、「動画は、人と人をつなぐ触媒である」ということです。
「触媒」とは、化学反応を促進させる物質のこと。動画制作も、これに似ています。
たとえば、ある中小企業の採用活動向けに、社員インタビューの動画を制作したときのことです。企業の担当者様は、「会社の雰囲気が伝わる動画にしたい」と希望されていました。そこで私は、ベテラン社員さんと若手社員さんが和気あいあいと話している様子や、仕事で真剣な表情を見せる様子を撮影し、編集しました。
完成した動画を見た会社の担当者様は、涙を流して喜んでくださいました。「普段、あまり話す機会がない社員たちの、意外な一面を知ることができた。この動画のおかげで、社内のコミュニケーションが活発になりそうだ」と言ってくれたのです。
この言葉を聞いて、私はハッとなりました。動画は、単に情報を発信するツールではなく、その制作過程や完成した映像を通じて、人と人をつなぎ、新たな関係性を生み出す力があるのだ、と。
別の事例では、ある商品のプロモーション動画を制作したのですが、その制作過程で、普段は接点のない商品の開発担当者と、営業担当者が初めてじっくりと話す機会が生まれました。お互いがどんな思いで仕事をしているのかを知ることで、商品の強みや魅力を再認識できた、と喜んでいただけました。
このように、動画制作は、クライアント様の中にある「想い」や「ストーリー」を引き出し、それを映像に落とし込む作業です。そして、その過程で、関わる人たちの間に新しい対話や気づきを生み出していきます。
動画制作の仕事は、決して一人で完結するものではありません。クライアント様をはじめ、撮影に協力してくださる方々、そして映像を見る視聴者の方々との「対話」の連続です。その対話の中から生まれる熱量を、いかに映像に閉じ込めるかが、私たちの仕事の醍醐味だと思っています。
動画を通じて、クライアント様の想いを世の中に届け、そして、その動画を見た誰かの心に響く瞬間を創り出していく。この仕事には、そんな素敵なやりがいがあります。
もし、ご自身の会社やサービスに込められた「想い」を、動画で伝えたいと考えている方がいらっしゃれば、ぜひ一度お話しさせてください。あなたの想いを「触媒」にして、新たな出会いや可能性を生み出すお手伝いができれば幸いです。