こんにちは、大嶋淑之です。最近、無性に「手書きのメモ」を取りたくなる瞬間があります。これは意外に思われるかもしれませんが、どうしてもこの感覚が抑えきれなくなるんです。
仕事はデジタル化が進んで、パソコンやスマホを使うことがほとんどです。映像制作の仕事をしていると、ほぼすべての作業がPC上で行われます。企画から編集、さらにはクライアントとのやり取りに至るまで、デジタルで完結してしまいますよね。そんな中で、突然、「手書きでメモを取りたい!」という衝動に駆られるんです。
例えば、作業の合間にふとしたアイデアが浮かんだとき、普段ならすぐにスマホでメモします。でも、最近はそれをあえて紙のノートに書くことが増えました。理由は単純、書くという行為そのものが頭を整理してくれる感覚があるからです。
手書きのメモは、デジタルのメモと違って、書いているその瞬間に頭の中で考えを整理し、アイデアが具体的に形になっていく感覚を味わえるんです。PCでキーボードを打つのと違って、手書きの文字は、どこか「思考を追いながら書いている」感じがして、より深いところで頭が働いているような気がするんです。
そして、もうひとつの理由は、自分の手で書くことのリズム感が心地よいからです。例えば、映像の編集作業に没頭していると、何かが詰まったような気分になることがあります。そんなとき、手書きのメモを取ると、文字がリズムよく並ぶことで、不思議と心が落ち着きます。この感覚、デジタルにはないものです。
また、手書きのメモは、記憶に残りやすいという特徴があります。デジタルメモは何度も見返すことができるけれど、手書きで書いたものって、自然と体に染み込むように記憶に残ります。特にアイデアやインスピレーションをメモするとき、パソコンの画面越しではなく、手で一文字一文字書くことで、そのアイデアが自分の一部になっていく感じがするんです。
最近、映像制作やクライアントとの打ち合わせで新しいコンセプトを思いついたとき、それを手書きのノートに書き留めることが増えてきました。デジタルであればすぐに共有できるけれど、あえて手書きにすることで、自分だけの特別なスペースができる感じがして、より気持ちが入るんです。
また、手書きには**「アナログ感」**があります。デジタル化が進んだ現代だからこそ、あえてアナログな方法に戻ってみることが、逆に新鮮に感じられるんです。ノートにペンを走らせていると、まるで昔ながらの映像制作の現場に戻ったような懐かしさがあり、自然と気持ちも引き締まります。
この「手書きのメモ」の衝動は、何か新しいプロジェクトや挑戦を始めるときに特に強くなるような気がします。デジタルに頼るばかりではなく、あえて手を動かして、直感的にアイデアを書き留めることが、新たなインスピレーションを引き出してくれるのです。
もし、普段デジタルに頼りすぎていると感じたら、たまには紙とペンでアイデアをメモしてみてください。その小さなアナログな一歩が、意外と大きな効果を生むかもしれません。