こんにちは、大嶋淑之です。フリーランスとして映像制作をしていると、季節ごとに感じること、気づくことがたくさんあります。特に、この時期の猛暑。暑さが全てを覆う夏の中で、どんな仕事をしているかを振り返ると、少し変わった気づきがありました。それは、映像制作という仕事が、ただの「技術的な作業」にとどまらず、「季節感」や「外的な要因」に影響されるものだということです。
1. 暑さがクリエイティブを刺激する
猛暑の影響で、外に出るのも一苦労。でも、そんな時にこそ「アイデアの幅」が広がる瞬間があるんです。炎天下の中で撮影していると、日差しが強すぎてカメラの露出設定を何度も変えなければならなかったり、汗が滴る顔を拭きながら撮影していると、逆にその「リアル感」が映像に反映されるんですよね。この暑さだからこそ生まれる瞬間があって、それが意外と映像として「いい感じ」に仕上がることが多いんです。
私たちが思い描いている「クリエイティブなアイデア」って、計算しつくされたものばかりではありません。こうした自然な偶然や、不確定要素が、最終的な映像に深みを与えてくれることを感じます。猛暑という自然の厳しさが、逆に「美しさ」や「リアル感」を生み出す土壌になるんです。
2. 熱中症と映像の品質の狭間で
暑さの影響で、外での撮影が過酷になることもしばしば。何度も水分を補給し、撮影の合間に休憩を取りながら進めるわけですが、そういった場面で感じるのが「撮影のペース」です。クライアントやスタッフとの間で、映像の品質をどう保ちつつ、体調管理を行うかという微妙なバランスを取る必要があります。
その中でも、最も大切なのは「精神的な余裕」です。暑さで体力が奪われると、どうしてもイライラしたり焦ったりしがちです。そんな時にこそ、冷静に物事を判断し、最良の映像を生み出すことが求められます。この時期ならではの「体力的な挑戦」が、映像制作に対する新たな視点をもたらしていると感じます。
3. “暑さ”の中で進化する映像編集
映像制作における「編集」の作業も、この季節には一風変わった体験をもたらします。オフィスの冷房を効かせながら、デスクでパソコンと向き合う時間が長くなるこの時期。過去の映像を見返したり、素材を編集していると、「時間の流れ」を強く感じることがあります。
暑さの中で長時間集中していると、冷房の効いた空間でも「時間が経った感覚」と「リアル感」がひとつに絡み合って、編集が思わぬ方向に進化していくことがあるんですよね。真夏の炎天下で撮った映像を、クーラーの効いた部屋で編集していると、その映像に対する感覚が変わってくるから不思議です。体調や環境が仕事のアプローチに影響を与えるという、ちょっと面白い体験です。
4. 逆境を楽しむ心の持ち方
この猛暑の中で仕事をしていると、どうしても「辛い」と感じる瞬間が増えます。それでも、どこかで「逆境を楽しむ」心の余裕が大事だと感じています。映像制作に限らず、どんな仕事でも同じことが言えると思いますが、環境や体調によって仕事がうまくいかないときにこそ、その環境に自分を合わせることが大切です。
猛暑の中で汗をかきながら、機材を持ち運び、撮影をしていると、「こんな状況だからこそ生まれる映像がある」と思える瞬間が必ずあります。その「逆境を楽しむ」気持ちが、仕事をよりクリエイティブで面白くしていることを実感しています。
5. 結果がすべて、でも過程も大切
最終的な映像がクライアントや視聴者に満足されることが、私の仕事における最も重要な部分です。しかし、その過程においても感じることがあります。それは、こうした「暑さ」という自然の力が、映像に対する思い入れや努力をさらに深めてくれるということです。暑さで疲れているときこそ、ひとつひとつのシーンに魂を込める必要があると感じ、結果的にその努力が映像に深みを与えることを実感します。
この時期の暑さをどれだけ上手く活かし、どれだけ自分を楽しませながら仕事を進めていけるかが、映像制作における大きな挑戦であり魅力です。猛暑の中で、気づけば映像制作の新たな面白さに気づく日々。あなたもこの暑さを逆手に取って、素晴らしいものを作りませんか?