<大嶋淑之・新潟>新潟の風景から生まれたアイデア
Photo by Bailey Zindel on Unsplash
こんにちは、大嶋淑之です。
「映像を通じてメッセージやブランドを伝えること」を仕事にしている私ですが、その発想の源は新潟の自然にあるのかもしれません。東京や大都市での仕事が増えていく中で、わざわざ新潟を拠点にしている理由、そしてその土地に根差した生活がどのように私の仕事に影響を与えているのか、少しお話ししたいと思います。
新潟の田舎町に住んでいると、もちろん便利なことは少ないですが、それでも豊かな自然環境に恵まれています。毎日眺める景色、四季の移ろい、田んぼ道の風景が、気づけば私の仕事に深く影響を与えているんです。例えば、秋の稲刈りシーズンに田んぼを歩いていると、目に映る黄金色の稲穂の波がまるで生き物のように動いて見えます。この景色を一度目に焼き付けてしまうと、映像を作る際にも「動き」が自然に取り入れたくなり、無意識にその感覚を表現しようとする自分がいます。
また、雪が降り積もる冬の夜、静寂の中で聞こえる雪の音や、外の景色が真っ白に染まる瞬間も、映像制作に大きな影響を与えています。そうした瞬間、特に静けさや空気感を映像に落とし込みたいという欲求が強くなるんです。このように、身の回りの風景や日常の細かな変化から、映像に反映させたいインスピレーションを得ることが多いのです。
もちろん、フリーランスとして仕事をしていると、時には孤独感を感じることもあります。新潟のような地方に住んでいると、すぐに仲間と集まって情報交換をすることが難しいこともあります。しかし、それでも私はこの環境が嫌いではありません。むしろ、少し孤独な時間が私にとっては貴重な「創造の時間」だと思っています。新潟には、忙しい日々に流されることなく、自分のペースで仕事に没頭できる環境が整っているのです。
また、地元のイベントや地域の人々とのつながりも、私の仕事に良い影響を与えています。新潟では、小さなイベントでも心温まる交流が生まれることがあります。例えば、地元の農産物を紹介するイベントで、商品の魅力を伝える映像を制作したことがあります。こうした仕事を通じて、地域の方々の温かい人柄や地元の魅力を映像で表現することができるのは、私にとって大きな喜びです。
「映像制作」という仕事をしていると、時に無機質で計算的な部分が求められることもありますが、私はどこか感情や温かみが伝わるような作品を作りたいと思っています。新潟での生活が、私にその気持ちを忘れさせず、常に「人」を大切にした映像制作をする原動力になっています。
地方に住んでいることが、時には不便に思えることもありますが、実はその中にこそ、都会にはない「豊かさ」が詰まっているんだと日々実感しています。忙しい日常の中で見逃してしまいがちなものこそ、大切にしたい。そんな気持ちが映像を作る上での軸になっているのだと、改めて感じています。
これからも、地元の人々との繋がりを大切にしながら、新潟の自然の中で感じる「小さな幸せ」を映像に込めていきたいと思います。