皆さん、こんにちは!新潟でフリーランスの動画クリエイターをしている大嶋淑之です。Wantedlyのストーリーを読んでくださり、ありがとうございます。
今日は、僕がどうして映像制作の仕事をしているのか、そのきっかけについてお話ししたいと思います。華やかな経歴や、すごくドラマチックな出来事があったわけじゃないんです。でも、僕の仕事の根っこにある、大切な「感動」の瞬間について、皆さんに知ってもらえたら嬉しいです。
忘れられない、あの夕焼け
僕が「映像ってすごい!」と初めて心底感じたのは、高校生の頃だったと思います。新潟の海沿いの町で育った僕は、毎日、日本海に沈む夕日を見ていました。当たり前の景色だったんですが、ある日、本当に言葉にできないほど美しい夕焼けに出会ったんです。空がオレンジから紫、そして深い青へとグラデーションしていく様子は、まさに息をのむ絶景でした。
その瞬間、「この感動を、どうにかして残せないだろうか?」って強く思ったんです。写真もいいけど、この色の移り変わり、波の音、空気感、全部を伝えたい。そう思って、親のビデオカメラを借りて、夢中でシャッター…じゃなくて、録画ボタンを押しました。
後でその映像を見返した時、そこには確かにあの時の感動が詰まっていました。もちろん、プロが撮ったような洗練された映像じゃなかったけど、僕にとっては最高の宝物。そして、「これだ!」って直感的に思ったんです。目の前で感じた「わくわく」や「感動」を、そのまま映像として誰かに届けられる仕事って、なんて素晴らしいんだろうって。
小さな「ありがとう」が、大きなきっかけに
大学に入ってからも、僕はカメラを片手に色々な場所へ出かけ、目にするもの、心惹かれるものをひたすら撮り続けました。サークルのイベントを撮影したり、友人の結婚式で思い出のムービーを作ったり。そんな時、映像を見た人たちが「大嶋くん、ありがとう!」「あの日の感動が蘇ってきたよ!」って言ってくれるのが、本当に嬉しかったんです。
特に印象的だったのは、地元のお祭りです。毎年楽しみにしていたお祭りなんですが、ある年から担ぎ手が減ってきて、このままだと規模が縮小されてしまうかも、という話を聞いたんです。何かできないかと思って、お祭りの準備から当日の熱気までを追いかけたドキュメンタリー風の映像を作りました。
その映像を地域の方々に見てもらった時、皆さん本当に喜んでくれて。「来年も頑張ろう!」「若い人にも見てもらいたいね」って、前向きな声がたくさん聞けたんです。その時、僕が作った映像が、誰かの心を動かし、地域を少しでも元気にできるかもしれないって、確かな手応えを感じました。
この小さな「ありがとう」や、映像が持つ「伝える力」を肌で感じたことが、僕がフリーランスの動画クリエイターとして、この道に進む大きなきっかけとなりました。
「伝える」ことへのこだわり
もちろん、仕事として映像を作ることは、個人の趣味とは違います。クライアントさんの意図を正確に汲み取り、それを映像で表現する責任があります。でも、その根底にあるのは、あの夕焼けを見た時の「感動を伝えたい」という純粋な気持ち、そして、小さな「ありがとう」を積み重ねてきた経験です。
これからも、僕のレンズを通して、新潟の素晴らしい景色や文化、そして人々の想いを、もっと多くの人に届けていきたいと思っています。僕の映像が、皆さんの心に何か響くものになれば、これほど嬉しいことはありません。