皆さん、こんにちは。システム開発エンジニアの本田教之です。
連日続いた猛暑も少し落ち着き、秋の気配を感じる今日この頃ですね。ただ、この時期に「なんだかやる気が出ない」「集中力が続かない」といったプチ不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
「あー、夏バテかなあ」と思って無理やり頑張ろうとする人もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。もしかしたら、その不調の原因は「システムエラー」かもしれませんよ。
「システムエラー」と聞いて、「え、何の話?」と思った方もいるでしょう。私はシステム開発を20年間やってきた人間なので、人間の体も一つのシステムとして捉える癖があります。私たちの体は、様々な情報やエネルギーが複雑に連携して動く、いわば「超高性能システム」です。
このシステムがスムーズに動くためには、データの流れ、処理のスピード、各コンポーネントの連携が重要になります。
夏の終わり、このシステムに何が起こるかというと、それは「急激な環境変化」です。
例えば、真夏は高い気温に合わせて体温調整や発汗のシステムがフル稼働していました。しかし、気温が下がり始めると、そのシステムは急にモードを切り替える必要が出てきます。
このモード切り替えがスムーズにいかないと、システムに負荷がかかり、一時的な処理落ちや遅延が発生します。これが、「やる気が出ない」や「集中力が続かない」といったプチ不調の正体です。
もう一つ、考えられるのは「キャッシュの肥大化」です。
Webシステムでは、一度表示したページを一時的に保存(キャッシュ)して、次回の表示を速くする機能があります。しかし、このキャッシュが古くなったり、必要のない情報でいっぱいになると、かえってシステム全体の動きを遅くしてしまいます。
私たちの体も同じです。夏の疲れや、暑さによる睡眠不足、食生活の乱れなどが「古いキャッシュ」として蓄積され、システム全体のパフォーマンスを落としている可能性があります。
では、どうすればこのシステムエラーを解消できるのでしょうか。
それは、システムを一度「再起動」してあげることです。
長めの睡眠時間を確保する、少し遠くまで散歩に出てみる、美味しいものをゆっくり味わうなど、心と体をリフレッシュさせる時間を意識的に作ってみてください。それはシステムをシャットダウンし、余計なキャッシュをクリアする作業と同じです。
そして、日々の生活の中で、少しずつ「新しい情報」を取り入れてみましょう。それは新しい趣味でも、読書でも、人との会話でも構いません。これは、システムの新しいデータをスムーズに流し込む作業です。
私も、仕事で疲れたなと感じた時は、あえて全く関係のない分野の技術書を読んだり、普段行かないような場所へ行ったりします。そうすると、頭の中が整理されて、また新しいアイデアが湧いてきたりするんです。
システム開発も、人間の体も、最適なパフォーマンスを維持するためには、日々のメンテナンスと適度な「再起動」が不可欠です。
夏の終わりのプチ不調を感じたら、それはあなたのシステムからの「メンテナンスしてください」というサインかもしれません。
無理せず、自分のシステムに耳を傾けてみてくださいね。