文化と人をつなぎ直す、小さな体験づくりのはじまり
幼いころから、文化や「物語」に強く惹かれてきました。
誰かの祈りや願いが込められたものに触れると、目に見えない“あたたかさ”のようなものが流れてくる。その感覚がずっと忘れられず、「体験」を通して人の心に触れる仕事がしたいと思うようになりました。
現在はメディアデザイン研究科で、文化体験デザインとストーリーテリングを研究しています。動物園、夏祭り、アートホテルという異なる3つの場所でワークショップを企画・運営し、参加者の「感じる・祈る・つながる」という共感のプロセスを可視化することに挑戦してきました。
共通して気づいたのは、人は情報だけでは動かないということ。心を動かすのは、その人自身が“体験したこと”、そこに生まれた感情や意味です。
デザインは「文化の翻訳」だと思っています。昔からある価値を、いまの時代の言葉や体験に置き換える。
そして、誰かの毎日にそっと寄り添うような小さなきっかけをつくる。これからは、文化・感情・物語を軸に、ブランド体験やSNSコミュニケーション、OMO企画など人の心に届くクリエイティブに挑戦していきたいです。
文化を体験として立ち上げ、心に残る瞬間をデザインする。そのために、もっとたくさんの出会いとプロジェクトに飛び込みたいと思っています。