「木」の魅力 1
”木は人間そのもの。” (オーク編)
・このワードは、1年目の開発部にいた時に先輩から学んだことである。
・私は販売促進係でありながらも、工場での研修期間で研磨作業を少しやっていたこともあり、設計係のサポート役に回ることも多く、そこで試作のアシスタントをしながら、色々な木と出会った。
そこで木(オーク)を人間に例えてみることにしてみた。(*個人的な主観も入っている。)
オーク=”自由奔放な性格の人”
・原産が主にノースアメリカで、家具問わずあらゆるジャンルで活躍しているオークは私が関わった木材の中でも一番人間らしい素材のように感じる。
=個性を活かして”自由にその人に合った色に変身”できる。
・そのため、加工するないしフレームが組み上がり塗装する前に「一度目視で確認する」という仕事は怠ってはいけない。
完成した時に不細工な家具になってしまうからである。(修正を掛けなければならない。)
”一度、目視で確認する。”という工程を行ってから、
”君(木)の塗装はOO色でいこう!”
とすることが大事。
・入社して初めの頃はあまり実感はなかったが、製造部に異動して木材を頻繁に触れる機会が増えてから、少しずつ感じれるようになった。
・もう一つは、天候にとても左右されやすく、狂いもあり粗い。
=”天候に左右されやすい気分屋”。
・特に感じれるのは、昨夜が雨だった時の場合である。
・湿気の影響で、昨日までサラサラしていたものが、当日はザラザラになっていることが多く、受注台数が多い繁盛期であると、手加工をするのがとても大変である。
=(一概には言えない場合もあるが、)雨の一日は、気持ち面も仕事面でも、晴れの一日よりと比べると、何故か憂鬱で、仕事にも身が入らない時がある。ここ数年の高低差のある気象現象だと身体的に体調を崩す人もいると思う。そのような点が面白く類似しているように感じる。
・そのため、私はなるべく仕事終わりに天気予報で明日の予報を確認するようにしている。
”晴れ”であれば良いが、”雨”だった場合は約4畳半ぐらいの乾燥室に入れたり、台数が多ければ、プラスとして大きなポリ袋に被せて湿気対策を行うようにしている。(開発部にいた時に学んだ対策である。)
=傘や雨具を使ったり、休日なら一日家で過ごしたりなどして、雨から何かしらで防ぐ行動をとるのと同じ。
・以上が故に、「オーク」は木の素材の中では、人間に近しいポイントが多い面白い素材であると感じる。自由奔放な性格なため、手加工がとても大変でデリケートな素材ではあるが、完成し家具へと変身を遂げたフォルムはとても丈夫さを感じつつ、クールであると思う。