「ねえ、ケーキを食べない?」
麻美子は、皆に話しかけた。
「ね、明子ちゃんはケーキとか好き?」
麻美子は、ロープを一生懸命結んでいた明子に聞いた。
「ケーキ?」
「うん、ケーキとか好き?」
「はい、大好きです」
明子が麻美子に答えた。
「良かった!じゃあ、ケーキを食べよう」
麻美子は、キッチンの前に立って、お茶を沸かしながら、明子に言った。
「私も手伝う」
香代が、麻美子のケーキの準備を手伝っていた。
「知ってる?明子のために、麻美子が中目黒から買って来たケーキなんだぞ」
隆が、明子に伝えた。
「そうなのよ。新しい人が来るからって、昨日中目黒のケーキ屋さんに行って買ってきたのよ」
麻美子は、お茶を淹れながら、明子に話しかけた。
「もうロープのことは忘れて、お喋りしようよ」
隆は、ずっとロープを必死で結ぼうとしている明子に言った。
「めちゃ真面目な性格でしょう?」
隆は、明子に聞いた。
「そうだよね。ずっとロープを結んでいるものね」
陽子も、ずっとロープを結んでいる明子の姿を見て言った。
「そういえば、去年のクルージングヨット教室の初日でラッコに来た時は、ほぼ誰もロープの結び方の復習とかしていなかったよな」
「そうだね。なんかずっとお喋りしかしていなかったよね」
「麻美ちゃんがケーキ出してくれて、ただただ喋っていたことしか覚えていないよ」
雪が言った。
「それに比べると、今年の生徒は真面目だよな」
隆は、ずっとロープを結んでいる明子のことを褒めていた。
「ぜんぜん上手く結べなくて・・」
明子は、隆に褒められて嬉しそうにしながら、答えていた。
「大丈夫、何回も結んでいるうちに、普通に結べるようになるから」
隆は、明子に言った。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」「文筆のフリーラン」「魔法の糸と夢のステッチ」など
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