「それじゃ、出かけますか」
隆は、朝食を食べ終えて、片付け終わってから皆に言った。
「それじゃ、お出かけする準備をしましょう」
麻美子が言った。
「おでかけの準備って?なんか着替えた方が良いかな?メイクとかした方が良い?」
陽子が瑠璃子に聞いた。
「陽子ちゃんたちは、若いし別にメイクなんてしていかなくても良いわよ」
麻美子が答えた。
「私はもうおばさんだから、少しだけメイクしていくけど」
「え、服装は?」
「服装は別に今の、その格好で良いんじゃない」
麻美子は、陽子に答えた。
「準備しようか」
麻美子は、香代と一緒に船尾のキャビンに入った。
「私、もうこれで良いわ」
陽子は、メイクもせず、そのままの格好でキャビンから出た。
「麻美ちゃんに若いからって言われたから、メイクするのやめたの」
「うん。でも、香織ちゃんだってメイクしてないでしょう」
陽子が、香織の顔の肌を確認しながら聞いた。
「私は、全然してない。普段から学校の先生だし、厚化粧にならないようにしてる」
「まあ、私もしてないけどね」
瑠璃子が言った。
「そうだよな。うちのラッコは皆、メイクなんてしていないよ」
隆が言った。
「麻美ちゃんぐらいかな」
「麻美子だって、メイクは全然してないよな」
隆が言うと、
「麻美ちゃんはメイクちゃんとしているよ」
「いつもきちんと綺麗にしているじゃん」
と皆から突っ込まれていた隆だった。
「ほら、そういうところがダメなんだよ」
雪が、隆の耳元で囁いた。
「麻美ちゃんのそういうとこ、ちゃんと気づいてあげなきゃダメよ」
「はい・・」
隆は、雪に言われて黙って頷いていた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」「文筆のフリーラン」「魔法の糸と夢のステッチ」など
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