「今回はどうするの?」
麻美子が漁港から戻ってきて、隆に聞いた。
「え、どうするって?」
「明後日まで、ずっとここで泊まるの?」
「その予定だけど、どこか他に行きたいところある?」
「マザー牧場」
香代が答えた。
「ね、香代ちゃんはマザー牧場に行ってみたいんだよね」
「マザー牧場は、ヨットでは行けないな」
中村さんが笑った。
「ここから電車に乗って行くしかないね」
「うん。だから私と香代ちゃんは電車で行こうかと思ってるけど」
「なんで2人だけよ。行くんだったら皆で行こうよ」
隆は、麻美子に言った。
そして、明日はヨットは港に泊めて、電車でマザー牧場へ行くことになった。
「さあ、マザー牧場の前に、まずはお風呂へ行こう」
隆が麻美子に行った。
「隆は、ヨットへ来るとお風呂好きになるよね」
麻美子が答えた。
「普段はお風呂なんて面倒くさがってぜんぜん入らないくせに」
「私、普段からオフロスキーだよ」
「潮風のせいか、ヨットに乗ると風呂に行きたくなるよな」
中村さんも、隆と同じことを言った。
「クルージングに出ると、なんか自然と身体がお風呂を欲するんだよ」
隆が麻美子に説明していた。
「ここさ、お風呂屋さんが無いから、勝山まで電車で入りに行こうか」
中村さんが提案した。保田から勝山までは電車で数駅だ。
「それで帰りに、お風呂屋さんの隣にある中華屋で夕食にしよう」
「あ、それ良いですね」
隆も、中村さんに賛成した。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」「文筆のフリーラン」「魔法の糸と夢のステッチ」など
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