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クルージングヨット教室物語184

Photo by Zoshua Colah on Unsplash

「今回はどうするの?」

麻美子が漁港から戻ってきて、隆に聞いた。

「え、どうするって?」

「明後日まで、ずっとここで泊まるの?」

「その予定だけど、どこか他に行きたいところある?」

「マザー牧場」

香代が答えた。

「ね、香代ちゃんはマザー牧場に行ってみたいんだよね」

「マザー牧場は、ヨットでは行けないな」

中村さんが笑った。

「ここから電車に乗って行くしかないね」

「うん。だから私と香代ちゃんは電車で行こうかと思ってるけど」

「なんで2人だけよ。行くんだったら皆で行こうよ」

隆は、麻美子に言った。

そして、明日はヨットは港に泊めて、電車でマザー牧場へ行くことになった。

「さあ、マザー牧場の前に、まずはお風呂へ行こう」

隆が麻美子に行った。

「隆は、ヨットへ来るとお風呂好きになるよね」

麻美子が答えた。

「普段はお風呂なんて面倒くさがってぜんぜん入らないくせに」

「私、普段からオフロスキーだよ」

「潮風のせいか、ヨットに乗ると風呂に行きたくなるよな」

中村さんも、隆と同じことを言った。

「クルージングに出ると、なんか自然と身体がお風呂を欲するんだよ」

隆が麻美子に説明していた。

「ここさ、お風呂屋さんが無いから、勝山まで電車で入りに行こうか」

中村さんが提案した。保田から勝山までは電車で数駅だ。

「それで帰りに、お風呂屋さんの隣にある中華屋で夕食にしよう」

「あ、それ良いですね」

隆も、中村さんに賛成した。


作家プロフィール

主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」「文筆のフリーラン」「魔法の糸と夢のステッチ」など

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