クルージングヨット教室物語138
Photo by Kano Takahashi on Unsplash
「本当に、今日の出航はモーターボートだったね」
香代は、海から戻って来て、麻美子に言った。
「たまには、こういう乗り方も良いんじゃない」
「うん」
香代は、麻美子に大きく頷いていた。
「そういえばさ、ずっと月曜日がお休みになる三連休の度に、どこかに出かけていたけど、成人の日の三連休は、どこにも行っていないよね」
「どこか行きたい?」
隆は、瑠璃子に聞いた。
「うーん、そうね。やっぱり今の時期は、自分の部屋の暖かいベッドで寝たいかな」
「だよな」
隆は、瑠璃子に頷いた。
「でも、ここだって暖房つければ、ずっと暖かい状態で寝れるでしょう」
陽子が、隆に聞いた。
「うん、マリーナで泊まる分には陸電が使い放題だから、暖かく寝られるよ」
「陽子ちゃん、今夜はラッコにお泊まりしていくの?」
香織が、陽子に聞いた。
「え・・私1人だけだったら、ヨットには泊まらないかな」
「1人じゃ怖いよね。陽子ちゃんが泊まっていくのなら、私も泊まって行こうかなと思ったけど」
香織が、陽子に答えた。
「え、一緒に泊まっていく?明後日は会社だから、泊まるとしても明日までだけど」
「いいよ」
香織は、陽子に答えた。
「隆さんは泊まっていく?」
陽子は、隆に聞いた。
「え、どうしようかな」
隆は、麻美子の方を見た。
「私は、今夜帰るよ。明日は、お母さんの買い物に付き合わないとならないし」
麻美子が、隆に返事した。
「隆が泊まっていくのなら、泊まっていっても良いよ。私、お母さんの買い物が終わったら、車でマリーナまで迎えに来てあげるよ」
「私、泊まっていきたい」
香代が答えた。
「香代ちゃん、1人で大丈夫?私は泊まれないから帰るよ」
香代は、麻美子に1人でも大丈夫と、麻美子に頷いていた。
「俺も帰るわ。女3人でお泊まりしていけば良いじゃん」
今夜は、ラッコの中に陽子、香織、香代の3人で泊まっていくことになった。
「お夕食だけ、何か買ってこようか」
「ううん、大丈夫。3人で後でローゼンに買い物に行ってくるから」
香織が、麻美子に答えた。
「陽子ちゃん、香代のことをお願いね」
麻美子は、香代を1人残して帰るのが心配そうに陽子へ言った。
「うん、大丈夫よ」
「喧嘩とかしないでね。一番末っ子なんだから優しくしてあげてね」
「うん、大丈夫、大丈夫。仲良くお喋りしてるから」
陽子は、心配性の麻美子お母さんが安心できるように笑顔で答えていた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
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