クルージングヨット教室物語122
Photo by vlog tottiy on Unsplash
「どこに買い出しに行く?」
「ヨットの防寒具って、どこに売っているの?」
逆に麻美子から隆に質問された。
隆は、麻美子が運転するエスティマの助手席に座っていた。他のラッコメンバーたちも、後ろの座席に座っていた。
「この辺だと、マリン用品ってどこら辺に売っているだろうね」
隆も、麻美子に聞かれて、考え込んでしまっていた。
これが、来年の春を過ぎていれば、何も考えることなく普通に来春オープン予定の横浜ベイサイドマリーナのアウトレットモールと答えることが出来たのであろうが。
現在、来春のオープンを目指して、横浜ベイサイドマリーナは工事を急ピッチで進めている最中だった。
「確か、本牧の、マイカル本牧にヘリーハンセンの店があったような・・」
隆が思い出したように、麻美子に答えた。
「マイカル本牧って、どこにあるの?」
東京、中目黒育ちの麻美子が、隆に質問した。
「ここから割と近いよ」
「次の交差点を右折、あとはずっと道なりにまっすぐ」
横浜育ちの瑠璃子が、運転中の麻美子にアドバイスした。
「マイカル本牧って、横浜ではそんなに有名なところなんだ」
瑠璃子だけでなく、他の皆も知っていそうだったので、麻美子は答えた。
「K2D2があるじゃないの」
運転していると、右側に見覚えのあるディスカント店を見つけて、麻美子が言った。
「あそこじゃ、マリン用品は流石に売っていないかな」
隆は、麻美子に答えた。
それから、しばらく行くとハングリータイガーのハンバーグ店があった。
「ハングリータイガーは、私も知っている。よく弟と一緒に、おばあちゃんに連れて行ってもらってたわ」
中目黒育ちの麻美子でもわかるお店のことを、皆に話していた。
「帰りに、お昼はあそこで食べようか」
隆は、麻美子に提案した。
「なんかすごい、お城みたいな建物がいっぱい建っている!」
「だから、あれがマイカル本牧だって」
隆は、麻美子のことを笑っていた。
「じゃ、そこの駐車場に入れてもいい?」
麻美子は、お城の建物の地下駐車場に車を入れた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
横浜のマリーナ クルージングヨット教室生徒募集中!