株式会社GLWをなぜつくったか
株式会社GLWとは
Wantedlyを開始するにあたって、まずは募集要項には書ききれない私個人と会社の紹介をしたいと思います。
私にとって(株)GLWは代表取締役としては4社目、創業したのは2社目の会社です。 経歴では端折っていますが、この間に上場大手派遣会社/エンジニアリング会社にもちょこっとだけ在籍していました。父親は警察官で母は専業主婦というかなり保守色の強い家に産まれ、海外在住/留学経験などは微塵もない私ですが、なぜか事業のほとんどが外国人に接することの多い事業でした。 事後的に振り返ってみてもなぜ外国人(エンジニア)と一緒に仕事をすることを選んだのか、その根幹は今もナゾですが、まあ、恐らくは昔からラベリング、カテゴライズをすることが嫌いだったことと、酒が飲めればそれなりに上手くいく事業だったからでしょう。
前の会社では、就労人口減少社会である日本がエンジニア不足になることは明らかだったので、それを改善するべく外国人が活躍するプラットフォームを作るために創業しました。 創業時2004年はまだとても珍しい提案で、ちょうど大手部品メーカーの外国人社員の機密漏洩事件があった年ということもあって大逆風の船出でした。 それでも、先見の明のあるいくつかの顧客からは支持していただき少しづつ顧客を増やしていきました。 リーマンショックは大事件でしたがそれでも成長することができ、エグジットした2018年には外国人エンジニアの活用は既に日本に浸透していて軽くブームになっていました。
当時は外国人(エンジニア)の活用がそこかしこで叫ばれ買収提案も多くあったこと、また株主間での見解の相違もありエグジットすることを決めました。 その直後にコロナウイルスが流行し、海外との渡航が制限されたので神がかり的なタイミングだったと思う一方、もう少し我慢していればと評価されることもありますが、結果として一つの節目を作ったのは良かったと感じています。
そこから2年の冷却期間を経て(株)GLWを創業しました。
この会社はコロナですっかり冷え込んでいた外国人エンジニアの活用を改めて加速させる役割とともに、この20年で発生した問題「日本の技術者給与安い問題」を解決するために創業しました。 為替の影響を除外したとしても日本のエンジニア給与は海外と比べてとても低くなっており、それは製薬を除く全ての産業での現象です。 日本は安全で生活物価も安定しており日本で仕事をするメリットも多いのですが、もう少し改善すべきなのではないかと感じています。
コロナ流行の最大のメリットは遠隔で仕事をすることが当たり前になったことでしょう。 全ての自動車メーカーが敷地の外で仕事することなどありえなかった環境から一変しました。 当社の顧客でも愛知県の仕事を神奈川県でやることが普通です。 我々の日本のエンジニア給与を改善させる手法は単純で、愛知⇔神奈川ができるんだったらミュンヘン⇔横浜でもミシガン⇔豊田でもできるだろうと。 海外顧客と直接取引を行い、それを日本で行えば必然的に日本国内で欧米単価の仕事をすることになります。 ましてや、我々日本は輸送機器業界の文化と開発の蓄積がありますので欧米各国が好きなインド、東欧、中南米に負けるわけもなく、その結果日本エンジニア給与を改善していきます。
これが(株)GLWでやりたいことです。 3年目を目前にし100名規模の会社となりました。 昨年対比何%かを気にするフェーズではないですが、それでも規模があればできることも増えます。 上場を目指すのか、資本提携するのか、それとも単独で成長するのか、そのほか全てのオプション視野にこれからも邁進していきます。