動的失速を描きASME入賞
🎉 ASME Fluids Engineering Division (FED) 主催の Flow Visualization Competition にて、第3位を受賞いたしました!
この成果は、これまでの慶應義塾大学 Obi 研究室チームの努力が実を結んだものと感じており、大変光栄です。
FEDSM2025では、垂直軸型潮流タービンにおける動的失速現象について、実験および数値解析を組み合わせた研究成果を発表しました。動的失速とは、ブレード表面から流れが周期的に剥離し、回転に伴って渦を形成する現象です。
透明ブレードを用いたPIV計測によって、壁面近傍における流れ構造を詳細に可視化し、リーディングエッジおよびトレーリングエッジからの渦放出を捉えることに成功しました。さらに、流れ場から運動量収支に基づいてブレード荷重を定量化し、2次元URANSシミュレーションによって結果を検証しました。その結果、低圧の渦コアとトルク発生との相関を確認することができました。
最後に、修士課程を通して多大なご指導をいただいた指導教員の小尾晋之介教授、そして先輩方であるDoan Minh博士と田中慎さんに心より感謝申し上げます。