つみき
つながる、みらい、きっず。積み木は様々なカタチのブロック(経験)を並べ、重ね、積み上げ、時に崩れ、やり直し。そんな経験を積む活動がつみきに。
https://tsumiki.space/#message
つみきとは?
つみきとの関係性
つみき村現地レポート
仕事にも通ずる話
終わりに
〇本記事〇
今回は私の会社が協賛している一般社団法人の活動に関してレポートしたいと思います。
昨今の日本が抱える人口減少という課題。
#空き家問題
#少子化問題
#地方創生
こうしたキーワードについて、実際に現地で活動してみると”現実”が見えてきます。
今回はその活動情報を一部シェアしたいと思います。
いま各地で課題になっている空き家を活用して、子どもたちと場所を創りながら、世代や地域を越えた繋がりをもち、新しい価値を創造する団体、それが「一般社団法人つみき」です。
「つみき」という名前には、「つながる・みらい・きっず」という想いが込められています。 積み木のように、さまざまな経験を積み上げ、ときには崩しながら、子どもたちが自由に未来を創造できる場を提供すること。それが「つみき」の目指す世界です。
私は「つみき」のMission×Vision、そしてその活動に共感し、スポンサーとしてこのプロジェクトに関わっています。
そんなつみきは、”みらいへつづく社会をつくる”ための活動として、千葉県にある築80年を超える古民家を買い取り、いま「つみき村」を作っています。
先日、私はこの「つみき村」のプレオープンイベントに足を運び、現地の方々、プロジェクトメンバーと交流してきました。
つみき村を一言で言えば「理想と現実の間を、人の手でコツコツと前に進めている場所」でした。
つみき村はまだ発展途上。建物にはいくつもの課題が残っています。
古くて壊れた壁、底が抜ける床、害虫駆除、土地や建物も境目があやふやで権利関係が一部曖昧など、問題は山のようにあふれています。
正直、いち団体の力ではどうにもならない問題ばかりです。
しかし、そこにはつみきに共感した「建築のプロ」「交渉のプロ」「法律のプロ」など、さまざまな分野の専門家が集まり、一つひとつの課題を共有しあい、自分たちでできること/できないことを分けて考え、力を合わせてプロジェクトを前進させています。
プロジェクトに関わる方々は、元々は知らない人同士です。私も現地で初めましての方ばかりでした。
しかし、みんな同じ目的と課題感をもって行動しています。
こうした一体感が生まれる”源泉”は一体どこにあるのか?
それは、やはり”想いの強さ・覚悟(エネルギー)”ではないかと思います。
初め、つみきの代表理事はすべて自分だけでやろうとしていました。
「いやほんと、みんな居なかったらどうなってたんだろうね~」と笑いながら言っていました(笑)が、
こういう理屈では説明できない点(人が持つエネルギー)が、
不思議とそれに呼応するかのように”持つ人”が集まり、物事が回り始めると改めて現地で感じました。
私は滞在した1.5日間、とても愉快で充実した時間を過ごしました。
都会の喧騒から離れるとは正にこれだと。
少し余談ですが・・・
(この日のために食材を準備し、休み時間を返上して、仕込みに4時間。約15名分の食事を作り、みんなの「美味しい顔」を見てから車で職場へ戻る。というカッコイイ背中を見せてくれたプロ料理人(友人)に感謝)
つみき村では、途中、子どもたちと一緒に人生初の左官工事を経験しました。
子ども達は笑顔で、壁に大きな絵を描くかのように左官工事を楽しんでいました。
私も子ども達と一緒に考えながら左官工事を進めていると、子供たちの型にはまらない感じがとても学びになります。
繋がりは、大人同士の話しだけではありません。
一緒にいた(プロジェクトメンバーの)子どもと触れ合う機会も、私にとっては貴重な時間でした。
きっと子供たちにとっても貴重な時間になったのではと思います。なぜなら、核家族化や都心住まいでは社会が限定的なため、普段関わりのない誰か(今回でいえば、子どもたち)と遊ぶことは殆どないからです。
私たちも沢山の子どもたちと触れあい、子ども達も様々な大人と触れること、
こうした時間の共有(つながり)も、私たちには必要なことではないか。
これも、つみき村で改めて気づかされた点です。
つみき村での時間は、ゆっくりとした時間が流れました。
時間に追われることは一度もなかったからです。
全員で工事作業を行い、食事を作り、片付け、掃除(ほうき)、洗い物など、誰かの細かい指示がなくとも、何をすべきか自ら考えて、どこか阿吽の呼吸で空気を読んで動き始める。この感じ、どこか日本人らしさがあるのかもしれません。
すべてを自分たちでやる環境は不便そのもの。
しかしその不便さの中に、リアルな体験と、人と人との濃密なつながりがあります。
そして、ひたすら「いま、ここ」を全身で楽しむ。
慌ただしい毎日の中で、どこか忘れていた感覚です。
この体験の中で私が強く感じたのは、「自律と共創」です。
つみき村では、全員が同じ目的を持ち、自律的に行動し、課題を共有し、話し合いながら物事を前へ進めています。環境が整っていない中でも、それぞれが持ち場を見つけ、自分の強みを活かしながら協力していく。
この姿勢こそが、未来をつくる力になる。
これは、私たちが仕事とするコンサルティングワークの本質そのものだと気が付きました。
現代では、多くのことを手軽に映像で知ることができます。ただ「見ただけ」で「わかったつもり」になるのはとても危険です。なぜなら本質を知ろうとせず、それ以上学ぼうと思わないからです。
世界で起こっている”コト”に目を向けるだけでなく、実際に現地へ足を運び、自ら体験する(感じる)こと。現実を肌で感じ、そして、自分で考えることがこれからの時代には不可欠だと、本当に強く思います。
つみき村はまだまだ発展途上。 でも、だからこそ、これからの変化が楽しみでなりません。
2025年3月から宿泊業(宿泊施設)としても活動していきます。
少しでも興味を持った方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
五感で感じることで、きっと新しい発見があるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。