Next.jsにおけるServer ActionsとAPIエンドポイントの使い分け
概要
Next.jsでは、Server ActionsとAPIエンドポイントという二つのサーバーサイド処理のアプローチがある。Server Actionsを使用するかはプロジェクトの規模やチームの構成、開発のスタイルに依存する。
Server Actionsの特徴
- シンプルな実装: フォームのaction属性に関数を指定することで、サーバー側の処理を簡潔に記述できる。
- セキュリティと保守性: サーバー側で直接処理を行うため、認証やセキュリティの管理がしやすい。
- 限定的な柔軟性: フォーム送信を前提としているため、クライアント側からの自由な呼び出しには向かない。
- バリデーションの課題: クライアント側でのリアルタイムなバリデーションやエラーメッセージ表示が難しく、実装の手間が増えることがある。
APIエンドポイントの特徴
- 柔軟性: クライアントサイドから自由に呼び出せ、さまざまなインターフェースと組み合わせやすい。
- スケーラビリティ: フロントエンドとバックエンドを明確に分離でき、大規模なチーム開発に適している。
- 実装の複雑さ: サーバーサイドでのAPIルート設定が必要で、コード量が増えることもある。
適用シーンと考慮点
- 小規模~中規模のプロジェクト: Server Actionsはシンプルで便利だが、バリデーションやユーザー体験を重視する場合はAPIエンドポイントの方が適している。
- 大規模チーム開発: APIエンドポイントを活用し、フロントエンドとバックエンドの分離を明確にするのが望ましい。
- バリデーションの重要性: 規模が小さくても、ユーザーへのリアルタイムなフィードバックが必要な場合は、APIエンドポイントを選択する方が開発効率やメンテナンス性の面で有利。
実装してみて
これがデフォルトで開発が進む場面はあくまで個人開発までであって、フロントエンドとバックエンドが切り分けて開発される現場では優先して使用される機能ではないかな?と思います。圧倒的に便利で、開発スピードが早く、セキュアである、ということもなさそうなので、気が向いた時に個人開発で使うかもしれません。いや、従来の開発スタイルをガラッと変えるまでのメリットも今のところ感じないのでしばらくは使わない機能な気がします。