あと一歩だけ前に (凡人の起業)
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起業した人や、起業した人へアドバイスする人の多くが言うことがあるんですよねえ。
「できることを何でもやらないと。下手な鉄砲数撃ち当たる、100件に1件でも十分」
実はこれ、実践する人はとても多くて、ほぼ毎日営業の電話がかかってきます。メール営業はその数倍です。ですが、僕は7割は着拒、残りは番号見て出ません。
「何でも一生懸命に行動あるのみ」
それは否定しないし必要だと思っていますが、、、でも現実はそう簡単でもない。 ①投下できる努力には限りがありますし、②最も有益なことに投下しなければなりません。 ③そもそもその事業がお金になる市場があるのか、もあります。
僕は会社を2つやっていますが、昨年起業した株式会社リモナビのほうは全く結果がでておらず、精神的にはかなり追い込まれています。幸い、もう一つの会社は少ないですが収入はありますし、それがなくなったとしても食うには困らないだけの経済的余裕はあります。
そんなことを言えば、それこそが結果がでない理由、必死さが足りない、と言われそうですが、たぶんその多くは違っていると思います。
努力すればにそれに比例した自己満足を得ることはできると思います。 ただ、それで目的を達せられる可能性は 1%あるかないか。100人に1人はそこそこの比率ですが、100人に1人は1億円以上保持の準富裕層なのですから、数値的にはそれなりの根拠になるでしょう。
逆を言うなら、100人に99人はどれだけ努力しても目的は達せられないし、成功する1人には環境に恵まれている人も含まれているのだから、実質ほとんどの人は成功しないとも言えます。
なので、僕は起業に関しては「成功せずとも失敗しない」スタンスで取り組んでいます。
それがダメ、と言われればそうなのですが、それでもそれだけが人生ではありませんし、精神的に追い詰められた状態で結果を出すなんて僕の経験ではそれまでの努力の蓄積と偶然の組み合わせの結果でしかないと思っています。
そうした観点から、僕は今、昨年起業した株式会社リモナビがもっとも事業的に成功、あるいは失敗しないために、他社の協力を仰ぐべく50%以上の株式譲渡の交渉に入っています。
この交渉、僕はどんな形であったとしても成立させようと思っています。
起業家として点数をつけるのなら60点くらいなのかもしれませんが、これまでの経験や、この事業の経験からして60点は相当な高得点と判断しています。 なにより僕が全力で取り組める、今よりも、それが最大の理由です。
だからお前はダメなんだ。
成功者の方だけでなく、傍観者の方もそう言うでしょう。 (耳が痛い)
否定はできません。ただ僕はこれまでやってきて思うんです。 僕には 1人の勝者としての力はたぶんありません。
でも、それでもやりたいんです。ここまで成功せずとも失敗せずにやって来れているので 5%、100人中5人の中には入っていて、失敗しない道をギリギリ歩めるくらいの情熱と努力と力はあるのでは?と希望を持っているのです。
検索できる発信の多くは成功者のものです。
そして多くの人は成功者の言葉のみを正しいとします。 僕もその1人です。
でも考えてみてください。あなたがこの土俵に上がった時、あなたが 99人の敗者の上に立つ1人になれる根拠はなんでしょう?
最初に戻ります。
「できることを何でもやらないと。 下手な鉄砲数撃ち当たる」
実は僕は成功者からこんな言葉を聞いたことは一度もありません。
成功へのメソッドは幾通りかはあるんだと思います。
ただ皆がその条件を揃えられるわけではなく、揃えられたとしても実践できるのではないんだろうと思います。僕もその1人です。
長くなりましたが、何が言いたいかと言うと、
僕のような凡人が起業しても、それでもやっていくには最低限必要なことがあると思うんです。
- 誰よりもその取り組みに情熱を持って。
- 取り組みを失った時でも、 誰よりもその事業に情熱と愛情を持って。
- けれど頑張れる場さえ失ってしまったら、 その時は潔く諦める。
僕がリモナビを諦める時は、リモナビをオープンソースとして git 公開します。
そうならないために、あと一歩だけ前に、進もうとしています。
結果を出せていない方へ
99%の人は結果を出せていませんので、それは普通なことです。 そして、ただ我武者羅に頑張ったって結果はきっとでません。 そうなってしまったら、助けを求めるしかありません。 その時に絶対必要なのが、「情熱と愛情」なんです。
例えば僕の会社の資料集、それなりに書いています。自分が作った製品に強い愛情をもっていますから。
https://remonavi.com/?pos=saas_doc
もう無理だと思ったなら、誰かに、然るべき人に助けを乞うしかないと思うんです。
もし、まだ一歩踏み出せる余力があるのなら、参考にしてもらえたらです。
まだ出ていない僕の結果は、ここに継続して掲載していきますね。