採用広報は、“憧れと共感”を生み出すマーケティングだと思う
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「採用広報はマーケティングとは違う」
そう言われることがあります。
でも本当にそうでしょうか?
私は、「人の心を動かす」という点では、
とても近いと感じています。
数字を追う運用の仕事を続けてきた中で、
“人の心に届く発信”をしたいと思うようになり、
採用広報の世界に関心を持ちました。
マーケティングは、憧れや共感を通じて購買につなげる
人はどんなときに、商品を購入するのでしょうか?
たとえば食洗機。
- 家事の負担が減り、時短になる
- 手洗いよりも清潔に仕上がる
- 実は節水にもつながる
こうした“機能的な価値”に魅力を感じる方も多いでしょう。
でも、本当の決め手は
- 手荒れから解放され、美しい手を保てる
- 食器洗いの時間を、子どもの勉強や会話の時間にあてられる
といった「その先にある理想の暮らし」ではないでしょうか。
私自身、食洗機を導入して手荒れがなくなり、
子どもとの時間が増えて本当に助けられました。
音楽にも“憧れと共感”がある
今、幅広い世代に人気のミセスグリーンアップル。
私も大好きなバンドです。
彼らが多くの人に支持される理由は、
ただ音楽がいいからではなく、
「誰一人取り残さない」という想いを
音楽で体現しているからだと思います。
- 明るい曲調の中に、どこか切ない世界観が共存している
- どんな日々でも「なんとかなるさ」と寄り添ってくれる
- 無理に自己肯定感を上げようとせず、“自己受容”を大切にしている
そんな彼らの姿に、人は共感し、憧れ、
「もっと知りたい」「応援したい」と思うのだと思います。
理念に共感し、憧れて「ここで働きたい」と思える採用広報
採用広報も、実はマーケティングと同じです。
「〇〇株式会社 事務担当者募集」
そんな求人情報だけでは、人は集まりません。
会社の理念や経営者の想い、
どんな人と働きたいのか。
その“人の想い”が伝わって初めて、
求職者は共感し、憧れ、
「この会社で働きたい」と感じます。
さらに、現場で活躍する社員の
リアルな姿を発信することで、
「この人たちと一緒に働いてみたい」
という気持ちが生まれます。
採用広報は、数字だけでなく“人の心”を扱う仕事
理念や想い、働く人の姿は、
SNSやブログ、LINE、メルマガなどを
通じて伝えることができます。
その際、インプレッション数やPV数
いいね、応募数など
“数字”を意識してしまうのは自然なこと。
でも、数字の先にいる
「人の心」に目を向けることが
一番大切だと思います。
心が動いたとき、人は行動するからです。
理念や想いを「どう伝えるか」に、一番時間をかけたい
求職者に、
「この会社に憧れる」
「この人たちと働いてみたい」
そう感じてもらえるように、
理念や想いを丁寧に掘り下げ、
働く人のリアルをさまざまな角度から伝えていく。
そんな“憧れと共感を生み出す採用広報”を、
本気で形にしていきたいと思います。