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成瀬は天下を取りにいく&成瀬は信じた道をいく

2024年度の本屋大賞の大賞を受賞した宮島未奈さんの小説「成瀬は天下を取りにいく」

本屋で見た時に表紙の絵やコピーに惹かれ手に取った本です。

そんな「成瀬は天下を取りにいく」の話を少し。


「成瀬は天下を取りにいく」の魅力

この本の個人的な好ポイントはやはり主人公である「成瀬」

本の帯によく著名人の方がコメントを寄せているじゃないですか?そこにお笑い芸人のAマッソ加納さんのコメントが掲載されていて、そのコメントというのが

「成瀬になりたくて、なれなかった。だから芸人になった」

というものだったのですが、この本を読み終わって「わかるーーーー!!!」となりました。

この本の主人公である成瀬は一見「なんでもできる人」のように見えるのですが、実はそうじゃなくて、「(自分が興味を持ったことは)なんでもやる人」だよなと個人的には思います。

その"(自分が興味を持ったことは)なんでもやる人"これが、時に"なんでもできる人"に映るんじゃないかなと。そして、成瀬自身、特別なことをしているつもりはなく、興味があることをただただやっているだけ。それが凄いのかもしれないですが。

本の中身を詳しく説明するとネタバレにもなってしまうので、書きませんが個人的に成瀬は「なんでもできる人」ではないと思います。なんでもできるスーパーマンじゃなくて、行動力おばけなんだと個人的に思います。

その行動力、実施力ってのが魅力的。なぜなら自分の人生を振り返った際に思っても行動に移せなかったことってのがあるから。

本当にそう思うなら、本当にそうしたいなら行動すべきなんですよね。

それは大小関わらず。

階段で大きなスーツケースを持ち上げようとしている人がいて、どう見ても"大変そう"って思ったら「手伝いましょうか??」の一言をかければいい。でも自分はその一言がさっとかけれる人間ではない、そしてちょっと後悔する。

きっと成瀬は、そう思ったら迷わず声をかけると思います。そこで「大丈夫です」と言われ断れて結果、手助けにならなかったとしても、成瀬はきっと気にしない。

めちゃめちゃ小さいスケールの話ではありますが、成瀬に惹かれた理由ってそういう感じだと思います。


滋賀に行きたくなる本


「成瀬は天下を取りにいく」の舞台は滋賀県です。ほぼ滋賀県しか出てきません。自分は正直この本を読むまで、「滋賀行きたい度」ってのはほぼなかったです。

しかし、この本を読み終えた時に「滋賀行きたい度」は70%くらいまで増加してました。

滋賀に行って何がしたいとかはないです。ただ、滋賀に行ったら成瀬に会えるのかな?というなんとも言えない理由です。


成瀬に惹かれ、新たな出会いも

「成瀬は天下を取りにいく」を手に取った理由の一つが「表紙」です。

この表紙はイラストレーターの「ざしきわらし」さんが手がけており、個人的に好きな絵柄です。

そんな、ざしきわらしさんがGWに個展を開いており行ってきました。

作品集やポストカードを購入し、サインをいただきました!大事にします!!!

ちなみにポストカードは絵も好きだったのですが、背景がオレンジだったため選びました。

なぜオレンジだから選んだのか??それはまた別の機会に書けたらいいなと思ってます。

一つの小説きっかけで、滋賀に興味を持ったりイラストレーターさんの個展に行ったりと、広がりがあるのって凄いなと。

それもこれも「成瀬」を生み出してくれた作者の"宮島未奈"さんのおかげですね。

成瀬のまとめ

今回、小説「成瀬は天下を取りにいく」のことをちょこちょこっと書いてみました。

「あれやってみたいな」って思うけど中々行動に移せない・・・って方は一度、成瀬に会ってみてください。

きっと、踏み出せなかった一歩が踏み出せる!とまではいかずとも、気持ちの変化があるんじゃないかなと思います。

ちなみに「成瀬は天下を取りにいく」の続編、「成瀬は信じた道をいく」もあります。こちらもおすすめです。

信じた道をいく。言葉にするのは簡単だけど、実行に移すとなると難しいかもしれません。それは自分にとっても同じことが言えます。もし今後、「きつー」って時がきたら、その時はまた、成瀬に会いに行きたいと思います。