【趣味×実践】ざるそば料理写真をAI指示書に基づいてレタッチしてみた
Photo by Domenico Loia on Unsplash
■ はじめに
今回は、AIが生成したレタッチ指示書をもとに、「ざるそば」の料理写真を実際にレタッチしてみました。
この取り組みは、クリエイティブな好奇心からのチャレンジの一環として行ったものです。
あえて外部ディレクターのような視点を取り入れることで、「他者からの指示をどう解釈してビジュアルに落とし込むか」を意識しながら作業しました。
目的は、SNSやグルメ記事などに適した、食欲をそそる一枚に仕上げること。
AIの指示書には、明るさ・色調・質感など具体的な数値調整やフィルター操作が細かく記されており、それに従ってGIMPで仕上げていきました。
⇩レタッチ練習用のざるそばの画像です。
■ 使用したレタッチ指示書の概要
🔧 基本調整
明るさ(Exposure):+1〜+2
→ 全体的に明るくして、清潔感と温かみを出す
コントラスト:+10〜+15
→ 麺の立体感と質感を強調
シャドウ(Shadow):+20〜+30
→ 木のトレーや器のディテールをしっかり見せるため
ハイライト(Highlight):-10〜-20
→ 白とびを防ぎ、自然な質感を保つ
🎨 カラー調整
ホワイトバランス:やや暖色寄りに調整(色温度 +100K ほど)
→ 温かく、食事のシーンらしい雰囲気に
彩度(Saturation):+5〜+10
→ 素材の色味(そばの自然な色、付け合わせの野菜など)を鮮やかに
個別色調整(HSL):
→レッド、イエロー系:彩度 +10(人参・大豆の色を際立たせる)
→グリーン系:明度 +10(ネギを明るく新鮮に)
✨ 質感・シャープネス
フィルター > 強調 > アンシャープマスク:
半径:1〜2
量(量または係数):0.5〜1.0
閾値:0(または低め)
→ 麺の細かい質感、ザルの竹の目などを鮮明に
湯気エフェクトなどは今回は使用せず、「自然な冷たいざるそば」の質感を活かす方向でまとめました。
⇩レタッチ後の画像です。
■ Before / After 比較
■ レタッチで意識したこと
麺の瑞々しさと立体感を伝えるため、細かいシャドウとハイライトの調整にこだわりました。
彩度を上げすぎず、自然な色味を保つことで“盛りすぎないリアルさ”を重視。
木のトレーや器の和のテイストを活かすため、色温度とコントラストのバランスを慎重に調整しました。
■ 今回の学び
AIによるレタッチ指示は、まるでディレクターからのレタッチ依頼書のようで、「どの意図でどこを調整するか?」を読み解く練習にもなりました。
また、技術的な数値以上に、見る人の印象をどう変えるかという視点の大切さを再認識しました。
■ おわりに
今回のレタッチは、AIの指示を“外部ディレクターの要望”として捉え、自分なりに読み解いて再現する練習でもありました。
単に加工するだけでなく、「なぜこの調整が求められているのか」「どう表現すれば魅力が伝わるのか」といった視点を鍛えることができたと感じています。
今後もこのようなトレーニングを重ね、様々な職種との連携を前提とした実務に対応できる力を磨いていきたいと思います。