基本はいたわりの心
言葉のしゃべれない猫が病気になったら、何よりも猫のそばにつき添って声をかけ励ましてやるとともに、いつもより詳しく観察して症状の変化を読みとるようにしてやりましょう。
飼い主の励ましは何よりの薬。
実際の治療は獣医さんに頼むことになりますが、家庭での温かい看護があってこそ、治療の効果もあがるもの。
猫の病室の温度は一定に保つようにし、湿気や通風にも気をつけます。
熱がある場合は、冷たい床などに寝たがりますが、ペットヒーターでいつもよりも温かめのベッドで寝かせるようにしましょう。
ケガや病気の際、注意しなければいけないのは飼い主が動転しないことです。
飼い主がオロオロしては敏感な猫のこと、不安に陥ってしまいます。
落ち着いて適切な応急処置をし、獣医さんに相談しましょう。
その際、まず詳しく症状を説明することが大切です(メモに箇条書きにしておくとよい)。
嘔吐や下痢などで病院に行くときは、吐いたものや便をもって行くようにします。
素人判断で人間の薬を使うのは絶対にやめます。
猫と人間では体の大きさもしくみも違い、症状は似ていても病気が違うことが大半なので、かえって症状を悪化させることになります。
高橋ナツコ