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【レポート】ママ社長対談 大槻由美さん×島袋尚美

都内の会議室にて、2人のママ経営者による対談が行われました。

弊社代表の島袋尚美と、株式会社Jastterの代表取締役、会社とコンビニ4店舗の経営と、子育てコミュニテイの運営をしながら、ご自身も2人のお子様を育てていらっしゃる、現役講士の大槻由美さん。

2児を育てながら、自身のキャリアを切り開いてきた2人の女性が「夢」について対談します。

笑いあり、涙ありの大盛り上がりの対談を広報部からお送りします。

第1話 自分で稼ぐと決めた夫婦喧嘩

島袋尚美(以下:島袋):まずは簡単にご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?

大槻由美(以下:大槻):高校卒業後は、父親の猛反対を押し切って、大学ではなく就職の道を選びました。「体育の先生になりたい。」と言うと、父は「女子は英文学科の道に進みなさい。大学を出るころには少子化が進んでいるからね。」と反対したんです。

その時、小学校4年生の文集に書いたバスガイドの夢を思い出したんです。バスガイドからの経験を活かした、ツアーコンダクターとなり、観光業で約8年努力しました。

当時から「使われる側じゃなくて使う側がいい。」と思って、運営や企画など全部やっていましたね。

そして、結婚して子供が6ヶ月のときに、主人と大喧嘩したんです。それをきっかけに「子育てにかかるお金や、自分が贅沢するのにかかるお金は自分が稼いでやる」って決めたんです。

特に資格もなかったので、稼ぐならヤクルトレディ。ということで、ヤクルトに就職しました。

現在は、コンビニを4店舗を経営しながら、ヤクルトの販売会社にてエグゼクティブコーチとして携わっています。

島袋:旦那さんとの喧嘩がターニングポイントだったんですね…!

大槻:そうなんです(笑)息子ができてからのわたしの夢は、お揃いの服をきて公園にいくことだったんです。小さな夢ですが、奮発してようやくおそろいのトレーナー買った時、わたしはとても嬉しかったのですが、そのトレーナーを主人にびりびりに破かれたんです。「俺が苦労して稼いだお金を、なんて無駄遣いするんだ」というわけです。

島袋:えぇ!

大槻:びっくりですよね!自分の夢がなくなってしまった悔しさから涙が止まりませんでした。その時に、絶対に自分で稼いでやろうと決めました。

ツアーコンダクターは出産で辞めるのが当たり前でした。1週間以上家を空ける働きかたが日常的だったからです。

ヤクルトと保険屋さんなんていうと、ヤクルトくらいしか思いつかなかったんです。

自分の夢が破れたことをきっかけに、人の夢を応援すると決めました。

第二話 現代の夢の描き方とは

島袋:夢を応援するってとっても素敵です。でも最近の若者って夢がない人が多くないですか?

大槻:多いです…!親子で夢をもって、お互いの夢を応援するといい関係になれるのに。ママの育脳サロンを運営していましたが、サロンメンバーの若いママさんに「夢をもつことってそんなに大事なんですか?」と聞かれた時にハッとしました。

「そうか、(バブルの時期に若者だった私たちとは)時代は変わってる、自分も学ばないと」って思いました。

島袋:なるほど!学び続けること大事ですよね。ちなみに、「なんでそんなに向上心を持って行動できるんですか?」って聞かれませんか?

大槻:子供の頃からおてんばで、じっとしてるのは苦手という性質は確かにあると思います。昔から考えるよりは動いてるタイプでした。

でも、息子の夢である空手日本1を追いかけてた時も、空手の神様が応援してくれてる気しかしなかったんです。

人って自分のやりたいものがあると、自然とエネルギーが集まってくる気がして。

島袋:なぜそこまで明確に夢を描けたのでしょうか?

大槻:とにかく昔から1番へのこだわりは強かったと思います。例えばヤクルトに入った理由は、「主人の収入を越えたい」でしたが、扶養の関係で、それは難しいことに気づいたあとは、「だったら扶養範囲内で社内で1番とりたい」って思ったんです。

1番をとった時、上司からは「継続して本物だ」と言われて、7年連続1番をとりました。今もその記録は破られてないそうです。

とにかく負けず嫌いだったんですよね。

島袋:上司が大槻さんの性格の扱い方を知ってる方でよかったですね。

大槻:そうなんです。いかに働く人がやる気になるのか。そのマインドセットはとても大事です。わたしがリーダーになったヤクルトの研修ではまさに、マインドセットを重点的に扱いました。

しかし当時、上司からは「(やる気とかマインドセットとかは不要だから)もっと売れるためのスキルを教えろよ」って言われました。

でも当時の私のチームは、子育てしながらヤクルトで販売やっているスタッフがほとんどです。自分の仕事中に子供が保育園でどう過ごしているのか、気が気でないわけですよ。

そんな働くママに、ヤクルトの細かい成分やセールストークを伝えても、頭に入ってくるわけないですよね。

だから、「自分の子供が、寂しい思いしながらあなたの帰りを待ってるんでしょ。時計も読めないのに、頑張って待ち続けてる。そんな子供に恥かかせない態度で研修に望みなさい。」と伝えていたんです。

そうすると、スタッフの目の色が変わりました。

子供を待たせて仕事をしているんだから、そのぶん真剣にやらないと子供に失礼だ…!と、スタッフが本気になるんです。

島袋:わたしも子供がいるので本当にわかります…!やっぱり仕事の目標は、自分自身が大事にしていることと結びついているとパワーが出ますよね!

大槻:その通りですね。なので、当時はスタッフに「あなたは家族のために、今月いくら必要なの?」と聞いて、そこから売上の目標を設定していました。

そしてそれを達成するための手段を一緒に考えてたんです。お金に換算して目標設定すると、みんな目の色が変わりましたね。

第三話 チームで目標達成するために大事なこと

島袋:先ほど、その人のやりたいことに沿って目標設定することの大事さをお伺いしました。では個人ではなく、チームを1番に導く上では?

大槻:和を大事にして、得意なところを伸ばすようにしました。例えば、笑顔がとっても素敵で気配りができる方で販売が不得意な方には、その方の販売エリアに営業が得意な人を導入して売上が立つようにしました。

あとは、「チームとは言っても1人1人の集合体がチームなんだな」と気づいたので、月に2回、26人全員と一対一で面談しました。

今思えば、ヤクルトという基盤があるからチームを築けたと思います。でも今は子育てコミュニティをゼロから立上げているので、なかなか同じ価値観でチームをつくるのは難しいと実感しています。

島袋:なるほど。ちなみに、もし今また1から子育てするとすれば、「次はこういうこと大事にするぞ」とかありますか?

大槻:ビジネスと同じで、子育ても子供の興味を広げるための「仕掛け」は大事です。どうなりたいの?っていう本人の意思を尊重したゴール設定もしつつ、親から仕掛けることが大事ですね。特に英会話(英語力)に関して。英語は長い期間ではなく、耳を最初に育てるのがコツらしいんです。3才の時から洋楽流しとくだけでも大事で、触れさせておくのが大事らしく。

私は当時その知識はなかったけど、自然にやってたことがよかったです。

島袋:なるほど、仕掛けですね。やっぱり環境は大事ですね。

大槻:環境はとっても大事です。

そういえば、わたしのツアーコンダクター時代も周りは男性が多く、ハングリーな人が多い環境なのがよかったと思います。

こぼれ話ですが、ツアーコンダクターは宴会が勝負です。来年の旅行に繋げないといけないので。自分の力を試したいと思っていたので、キーマン、キーポイントを抑えてましたね。例えばお得意様の社長さんの中に、とにかくブランデーのヘネシーが好きな方がいて。

バスに積める量は限界があるので、いつ無くなってもいいように、すべてのパーキングエリアや旅館などに、先回りしてヘネシーを手配していました。

その人の目標を達成するために、先回りして押さえておくんです。その頃から人の目標達成を全力で応援してました。そういう仕事を覚えたのもガイド時代の環境があってこそだと思います。

島袋:バスガイドの時代も、周りがハングリーだからこそ、先回りの仕事や全力でお客様のことを応援することを学んでいったんですね。本当に勉強になります。

第四話 どんどん仕事が舞い込んでくる秘訣とは

島袋:バスガイドさんでも、お仕事がいっぱい来る人と、同じスキルをもっててもあまりお仕事がこない人っていると思うんです。どんどん仕事が舞い込んでくる秘訣ってありますか?

大槻:ズバリ!人となり、人間力ですね。どんなにスキルがあっても、一緒にいて楽しめる、心が潤うことが大事だと思います。

頭がいいだけでは人はついてこないので。

わたしの場合、上司が厳しくて一緒にいて成長できる人でした。そういう人間力のある人でよかったと思っています。

島袋:私のメンターも厳しい人です。確かに厳しいからこそ育てていただいたと思います。

大槻:そうですよね。でも厳しく人を育てるのも今は難しい時代ですね。コンビニ経営をする中でも、厳しくすると簡単にバイトの方が辞めたりするので、時代のギャップに悩みますね。

島袋:厳しくすることは人を育てるので、ある意味社会貢献だと思うんですが…もったいないですね!

大槻:そうなんですよね。なので、今の子育てコミュニティでもゲストには全力で与えようと思いますが、最近も仲間の一人がzoomの表情がとても暗かったので何度か注意をしましたが、結局別の道にいってしまいました。難しいですね。

島袋:島袋:本人の成長を思ってフィードバックしても、受け取ってくれるかは管理下にないことは多いですよね。

大槻:本当に…。本人には悪気はないのはわかるのですが…。ちゃんと受け取ってくれてたらいいなと思います。コミュニティとしては、新陳代謝がないと上には上がっていけないのも事実ですが、今まで付き合ったメンバーも簡単には置いてはいけないので。

第五話 今、子育てコミュニテイで大槻さんが追いかける夢とは

島袋:社長や経営者という立場は、このようにスタッフの成長や別れとも向き合っていかなければならないですよね。

大槻:そうですね。ヤクルト時代のチーム作りを、子育てコミュニティでオンライン上でもできる仕組みづくりを今後頑張っていこうと思っています。

島袋:ありがとうございます。実は話は盛り上がりすぎて、対談時間をオーバーしていまして…!最後に一言いただけますか?

大槻:あっという間でしたね。子供と全力で向き合えるのは本当に限られた時間です。子供に時間を費やして、一緒に伴奏しながら夢を叶えてください。

倍以上になって帰ってくると信じていまきます。

子育て時間を心を潤す時間として、子供と共に夢を追いかけてほしいなと思います。

夢がなければ小さな目標からでも。失敗にも意味があるので、その積み重ねが成功になります。

島袋:貴重なお話ありがとうございました。

大槻:ありがとうございました。



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