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【レポート】ママ社長が語る、橋本岳子社長×島袋尚美

弊社代表の島袋尚美と「株式会社 アドヤン」の代表取締役を務める橋本岳子(はしもとたかこ)さんとで対談が行われました。

会社員時代を経て独立されたという橋本さん。これまでの経歴や、SDGsへの取り組み、女性ならではの出産・育児の悩み、今の20代へのメッセージなど、盛りだくさんの内容となりました。

2人のママ社長の対談を、広報部から贈ります。

第1話 ライターと編集の学校時代の卒業制作を自社媒体に!

島袋尚美(以下・島袋):これまでの経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?

橋本岳子さん(以下・橋本):大学卒業後、2014年まで同じ会社に勤めていました。辞める半年前からライターと編集の学校に通って勉強する傍ら、独立後の人脈作りを進めていました。ちなみに、在職中はライターではありませんでした。

島袋:違うんですね。

橋本:はい。ライターではなく編集やディレクションを主な業務としていました。ライターと編集の学校は半年で終わりなんですが、そのまま解散するのはつまらないねという話になって。じゃあ卒業制作としてフリーペーパーを1冊作ろうとなりました。

島袋:すごいですね!

橋本:最初の編集会議は渋谷のカラオケボックスでやりました。まずはフリーペーパー名をどうしようかとなった時に、メンバーの1人が「希望」って言ったんですよ。でも「ちょっと希望って優しくない?綺麗すぎない?」という意見が出ました。学校を修了してこれからフリーでやっていくメンバー、わたしのように会社を辞めて独立するメンバーなど、全員が野心を持って再スタートをする時期。強い印象の「野望」にしようとなって、いろいろな人の野望を取材して記事にしていくことになりました。表記は「YABO」です。

島袋:そうなんですね。

橋本:卒業制作で終わる予定でしたが、せっかくだから発行し続けたいというメンバーが多数いました。そこで、事業として継続するためにアドヤンが発行元となりました。VOL10までは年に4回発行の季刊誌でしたが、これがなかなか大変で。しばらく休刊して、2020年12月に復刊したところです。

第2話:産前・産後も意地で休まず働いた血気盛んな会社員時代!?

島袋:元々はどのような会社に勤めていたのですか?

橋本:不動産のポータルサイトなどをやってる会社です。入社当時は情報誌を出版していて、販路拡大営業として売店や書店をまわっていましたね。その後は企画部署に異動となり、最後は不動産会社が出してるフリーペーパーの編集作業をやっていました。“この仕事、向いているな”と思って、独立したらこのようなことをやっていけばいいかなと考えていました。

島袋:失礼ですがすみません、アドヤンっていう会社は一言でいうとどんな仕事をしてるんでしょうか。

橋本:広告代理店としてますが、実際に多いのは広告の企画や制作、冊子の編集、取材、ライティングです。コロナ禍になって動画制作も始めました。

島袋:それをご自身でやろうと思って会社を辞められたんですよね?

橋本:これがやりたい!というのが大きなきっかけではなく、最初のきっかけは年齢ですね。SDGsの話とも繋がってくると思うんですけど、サラリーマンは定年があって、いわゆる持続可能じゃないなと。この人格で生きるのは1回なので、違う場所に身を置いてみるのも1つかなと考えて、42歳で辞めました。

島袋:なかなか思い切った選択ですよね。

橋本:いやーそんなに考えてないですよ(笑)がっちりお客さんや仕事を確保して・・・とかはやってなかったので。

島袋:じゃあサクッと?

橋本:はい。でも想像以上に過酷でした。最初はいつお風呂入ればいいの?というくらい時間管理が難しかったですね。独立後は記事を書くことが多かったのですが、最初はやっぱり値段が安い、数打てばみたいな仕事をやっていたので、とにかく1日中ひたすら文章を書いていました。

島袋:へ~!!今でこそフリーアドレスで、どこでもパソコンさえあれば仕事できる「ライター最高!」みたいな20代の子をよく見るんですよ。

橋本:サラリーマンのときは、今日はやる気がない・・・なんて思っても給料がもらえましたが、独立したらそうはいきませんね。

島袋:そうですよね。ちょっと(世の中の人に)聞かせてあげたいですね。

「カフェにいても海にいても仕事できるから楽」みたいなことを、若い子に言われることがあるんですよ。そんな甘いもんじゃないぞと伝えたいです。

橋本:やっぱりサラリーマンよりは大変ですね。1万円稼ぐにも時間と作業量を常に考えている状態ですし。

島袋:そうですよね。経費にしても何にしても自分でやると本当こんなにお金がかかるのかって(笑)。わたしもけっこう大きい会社に勤めていたので、オフィスや環境がどれだけ整っていたのか今になってわかります。立派なオフィスに対して、自分で借りたら3畳1間で全然違いますし。

橋本:全部払わなきゃいけないですよね…

島袋:話は変わって、会社員時代は、男性だからガンガン昇給できるとか、そういうのって感じたことありますか?

橋本:ガンガンというわけではありませんが、まだわたしの世代はありました。在職中に2回産休を取っていたんですけど、戻ったら正社員としてちゃんとやりたくて、仕事が終わらなければ残業も頑張っていました。フリーペーパーの編集責任者としてやっていたときは、会社の電気を消して終電で帰ることもありましたね。でも、お母さんという色眼鏡を外してくれない上司もいました。子どもがいるといつか休むだろうからと昇格の声がかかることは最後までなかったです。意地でも休みませんでしたが。

島袋:それで休まなかったってすごいですね。

ご自身でやろうと思った想いの1つに、不平等な環境ではなく、平等に自分の思うままに仕事したいっていうのもあったんですか?

橋本:平等に自分の思うままに仕事したいのはありましたね。今は、自分が思えばすぐ行動できますから。

島袋:元々すごいお仕事が好きな方?

橋本:好きという感覚ではないですね。

島袋:すごい成果思考というか。

橋本:ずっと家にいると気が狂いそうになるんです。何かをやっていないとダメなんだと思います。

第3話 それぞれのSDGsへのユニークな取り組み。今後の野望は、やっぱりジェンダー平等?

島袋:SDGsに着目した理由は何だったんですか?

橋本:文章講座をやった時に、オーディエンスの1人がSDGs活動に取り組んでいるNPO法人の方を紹介してくれました。話を聞くことになり、そこでSDGsという言葉が刷り込まれましたね。それから、街中やニュースの中にSDGsという言葉がたくさんあることに気付きました。

島袋:それまでは、特にご自身が何か気になることがあったとかそういう訳ではなくて?

橋本:そうですね。ただ、ペットボトルのラベルを剥くのがいつも手間だなと思っていました。ペットボトル、どうにかならないかなという気持ちはありましたね。ミルクスタンドって知ってます?瓶に入った牛乳やジュースが売っているんですけど、その事業をやったら面白いかなって、そんなことは考えていましたね。環境保護という入り口ではないのですが、結果そこにつながっていました。

島袋:おおー!!

橋本:あとは、わたしたちの世代は100歳まで生きるであろうと言われていて、今の高齢者の生き方とは大きく変わってくると思うんですね。生きてきた時代が違うので、老後の迎え方もきっと違うだろうなと。定年後の長い人生についても考えなくてはならないと思っていて、たとえばYABOを高齢者で発行するというのも持続可能という視点で考えると面白いんじゃないかと考えています。

大曲:そうですよね。全部入ってますもんね。

橋本:SDGsを絶対やろうと意気込んでいるわけではありませんが、世間の流れと自分の思考が合ってきたのかなという感覚はあります。形になっているのは、NPO法人のイベント開催に協力しているだけですね。先日は、渋谷のハチ公前でイベントをしたんですよ。

島袋:ゴミ拾いではなく?

橋本:違います。ポスターを掲出して、SDGsの訴求活動をしていました。

島袋: 今後もそのNPO法人と一緒に?

橋本:そうですね。あとは、大学生と組んで、NPO法人が開発したアプリを広める活動を始めました。お買い物で貯めたポイントを地域の課題解決のために使うというもので、先日は本厚木で提案してきました。

島袋:知り合いが取り組んでいる環境団体は、海洋生物が人間の捨てたストローを喉に詰まらせて亡くなるのを防ぐために、“まずはゴミ拾いから”とゆるく活動しています。将来のマイクロプラスチックにも繋がってしまうので、ちゃんと知っておこうって楽しくやってる会なんですけど、そこの代表がよく横浜にいるので、橋本さんと活動されているNPO法人さんと会ったらいいかなと。

橋本:彼も環境活動をガチガチに教育したくないって言ってる人なんですよ。勉強として教えると嫌がる子もでてきちゃう。でもこれって日常の話なんだよっていうことで、渋谷の若者たちに気づいてもらおうっていう目的で、集客しないイベントを始めたんです。

島袋:え、どんな風に?声をかけるみたいな感じですか?

橋本:いや、ポスターをインパクトのあるものにして、そこにSDGsのマークを17個入れて感性に訴えるんです。人間ってこうしなさいじゃなくて、感じて自分で落とし込むと行動に移しやすかったり納得しやすかったりするじゃないですか。最終的にはそこを目指してます。

島袋:素晴らしい…!

橋本:通行人が相手なのでそこに訴えられる自分たちの想いをポスター1枚にして提出するのもありですし、協力会社として参加してもいいと思います。

自社としては、継続して働けるとかずっと元気でいられるみたいなことを追及していきたいですね、最終的にはYABOの建物を建てて、そこでみんなが働きながら老後を過ごしたいです。

宅野美穂さん(今回ゆいまーるとアドヤンをつないでくださったライターさん。以下・宅野):老後研究会の話は伺ってたんですけど、そこまでの計画があるとは知らなかったです。

橋本:今孤独死が問題になっていますよね。それを防ぐ方法のひとつとして、仕事仲間が一緒のところに集まって、一生頭使い続けて暮らしていくというのもいいのかなって。

あとは、エレベーターやエスカレーターなし、日々足腰を鍛えられる老人ホームというもの考えています。

島袋:やばい。ちょっとわたし住めるかな(笑)とにかく動けと。

橋本:そうです。過剰な介助もしないというか。サポートしてもらうのではなく、自分でやり続けることを目標に掲げるというわけです。

島袋:なるほど。

ではフリーペーパーにSDGs関連のものを載せたりしてるんですか?

橋本:12月に発行したものには、ハンティングについて掲載しました。今後もSDGs関連の記事は必ず入れていく予定です。

宅野:SDGsって、周知されつつありますよね。

橋本:この1年で来ましたよね。

宅野:いま自分が受けている仕事でも、SDGsとかサステナブルな社会をつくるために何をしてますか?っていうインタビュー案件も増えてきました。

島袋:最近我々もそのアンケート調査結果を出しました。

宅野:勉強していかないといけないなと思ってます。

島袋:そうですよね。ちょうどSDGsのセミナーをやってるんですよ。わたしというよりも周りでやってる人たちがいて、実体験があるわたしに監修してほしいと。「これどうなの?リアリティなさすぎるよ」って突っ込んでますね。SDGsって商業のためだけに使われてほしくないんです。

橋本:地球人としてというか?

島袋:「これやれば流行る!」というのが嫌なので、ちゃんと現実に即したいですね。シングルマザーが部屋を見つけられないとか、コロナ禍で給食がなくなったせいで何も食べていない子がいるとか、日本の実態って知らない人が多いなと思っています。わたし自身は9.11の時にアメリカに留学していて、人種差別を受けたことがあります。夫がインド系のアメリカ人としてアメリカに住んでたので、ブラウンの人の差別を受けていたことを聞きましたし、目に障害があるのでそういった立場での実体験も教えてもらいました。

自分の経験や見聞きしたことをセミナーに反映させたいと思って、アドバイスをするようにしていますね。日本に住んでると、貧困や人種差別についてあまり実感がない人が多いみたいですけど。

橋本:そうですね。日本のいわゆる中流と思っているにとっては、人種差別やごはんが食べられないなどは現実的ではないですね。実際、わたしの生活してきたところではそこまで気になるようなことはありませんでした。

宅野:前に参加したライター講座の講師が「日本人は日本に生まれてきただけで99%幸せだ」って。

島袋:絶対そうです!弾丸飛んでこないし。

宅野:そういう話を聞いてなるほどと思って。

島袋:本当にそう思います。沖縄出身なんですけど沖縄の一部の人が貧困だったりするので、そういうのを見て自分は上流なんだなって。お風呂に入ってない同級生とかもいたんです。

橋本:この時代に。

島袋:いますいます!本当に給食だけ食べてみたいな。

橋本:じゃあもう家では何も食べてない?

島袋:そういう家庭ですね。

島袋:ところで、今年の入ってから女性のリーダーが少なすぎるって森さん発言で話題になって今さら!?みたいな(笑)。10年前からアメリカでは聞いてたのに、日本人の認識がようやく変わってきましたね。

橋本:でもまだまだ女性のリーダー少ないですよね。

島袋:劇的に少ないですね。女性のポリティシャン(政治家)って能力以外のところで潰されやすいなっていうのも、卒論かなにかで書いたんですよ。男性だったら叩かれないのに、女性だったら引きずり下ろされることがあるなって。だからせめて閣僚の割合を男性7:女性3までもっていかないとこの文化がなくならないなって。ずっとこういうこと言ってきました。

第4話 結婚・出産の両立はできる。“なんでも自分でやらなくていい”

島袋:女子大生の就活支援のコラムを書く以外にも、2か月に1度リアルで相談を受ける「就活相談(じんせいそうだん)」という機会があるんですけど、20代後半や30代前半で、これからのキャリアどうしようかなって思ってる人たちって、何を求めていると思います?

特に女性って色んな価値観が増えて、結婚が当たり前でもなくなったけど結婚したいのも事実で、すごく悩んでいるとか。そういう人たちに向けて色々発信していきたいと思うんですが、堅苦しいお勉強を求めている気もしませんし、どう思います?すみません、ざっくりした質問になるんですが。

橋本:わたしの頃って“結婚か仕事かどちらかを選ばなきゃ”という人が多かったですね。先日、NHKの元キャスターの有働さんが「わたしは2つ選べないと思っていて、仕事を取った。だけど今の若い人には両方選んでいいんだよと言いたい」とお話しされていました。結婚したら自分のことは二の次で、家事やらなきゃ、子どもが生まれたら育

児もやらなきゃっていうのがあるけど、人って自分に何か与えられたらどうにかやり切りますよね。

島袋:確かに!

橋本:だから、どちらも捨てがたいなら両方選んでいいのかなって思います。いまは産休を取りやすい会社も増えているようですし。

島袋:どう?20代代表として。周りの空気感として働くのは当たり前になったけど両立できるイメージわいてる?

ゆいまーる広報部員:子どもがいたら難しそうだなって思ってます。結婚するだけだったら今とそんなに変わらそうですけど。

橋本:むしろ家事をやる人(旦那さん)が増えるくらいの(笑)

ゆいまーる広報部員:子どもが産まれたら会社に行って育児してって、両方はけっこうきつそうだなっていうイメージはありますね。

橋本:子どもが小さかった頃は、日々めまぐるしかったですけど、今となってはすごい頑張ったなみたいな。

島袋:充実感?

橋本:その時は大変で、毎日走っていたイメージがありますね。

島袋:会社から保育園、保育園から家みたいな(笑)それこそお子さんが小さい時に会社員だったということですよね。

橋本:そうですね。大学出てずっと同じ会社にいて、20代と30代で1回ずつ産休取ってますね。

島袋:産休の時って6~7割手当てが出て1年間くらい休む感じですか?

橋本:そうでした。でも、私の次の世代ぐらいからもっと伸びましたね。

島袋:2年くらい余裕で。

橋本:そうそう。

島袋:わたしの母親の頃って産休が1.5か月とかの時代で2~3か月目でもう預けてるので。いま、60~70歳ぐらいの世代ですね。

橋本:それこそ、そんなに休むなら辞めてくださいって言われちゃうような時代。

島袋:最近調べたんですけど、共働きで女性がフルタイムの家庭と、専業主婦の家庭の旦那の家事をする時間がなんと!どれだけ増えるかと思いきや8分しか増えない(笑)

一同:(笑)

衝撃!

島袋:両立できるんだよってわたしも言いたいんですけど、世の中の旦那さんたちの意識も変わらない限り、女性に負荷がかかることもあるのかなと思っています。

橋本:どうなんですかね。毎日走っていましたけどそれは自分がそうしたっていうか。子どもを放ったらかしにするわけにもいかないし。でも、ものは考えようで、例えば掃除しなきゃと思ったとしても、マンションでワンフロアなので、はたきかけてコロコロすれば1時間だなって思えば大した時間じゃないんですよね。やる前に時間をあんまり考えないとウワッて思うんだけど、洗濯も洗濯機がやってくれるし。もし迷っている人がいるなら人にもよりますけど落ち着いて考えてみてもいいんじゃないかなって。

島袋:なるほど。旦那さんって家事とかやるタイプの方ですか?

橋本:積極的にはやらないですね。

島袋:そうなんですね。いま(妊娠)6か月目で夏に2人目が産まれるんです。妊娠中はあまり体調が良くないタイプなんですけど、今は安定してます。

橋本:何歳差なんですか?

島袋:3歳ちょっとくらいですね。わたしと姉くらいなのでイメージわきやすいんですけど。

橋本:うちの上の子はすごい嫉妬してましたよ。

島袋:もう~想像しかできないです(笑)ほかの家の子を抱いててもめっちゃ怒ります。しかも家でよく仕事をするので平日は楽ですけど、土日が恐いです。橋本さんのお子さんが通っていた保育園は、何時まで預けられたんですか。

橋本:20時までです。夕飯が出るので帰ったらお風呂に入れて終わり。そんな恵まれた部分もありましたが、保育園の近くに新築マンションが建つという情報を仕入れた時は即買いました。上の子が3歳くらいの時かな。

島袋:時間をお金で買って短縮するしかないですよね。

橋本:保育園から1番近いマンションで、7階建ての1階を選ぶという徹底ぶり。

島袋:短縮、短縮ですね(笑)

橋本:今の男の人って家事をやってくれる時間8分みたいな話もありましたけど…。

島袋:主人が気付く人なので、男性が家事をやるのは普通って思ってるんですけど、統計を見るとそうじゃないなって。

橋本:相手にもよりますね。

島袋:両立したいって人はたくさんいるので、さっき仰ったみたいにやる前に冷静に考えてパニくるなっていうのと。

橋本:そうそう、手を抜いてもいい部分ありますよね。

島袋:わたしも家事代行とか余裕で頼んじゃってるので。

橋本:いいと思います。

島袋:でも自分にしかできない仕事というか、子どもをぎゅっとするのは家事代行の人はできないので、そういうのは忘れないで、などのアドバイスはしていきたいなと思っています。

橋本:変なことに頑張らなくてもね。お母さんだからって。

島袋:そうそうそう!離乳食は全部手作りでみたいな。

橋本:じゃなくてもいいと思う。

島袋:追い詰めちゃうなっていうのは思っていて。そういうアドバイスはしていきたいなって思ってますね。…そっか、すぐ隣に住もう!

橋本:すごい楽でしたよ。何年かは2人を連れて行き来しなきゃならなかったですし。近いと引きずっても連れていけますからね。

島袋:最高ですね(笑)ベビーカーに乗りたくないっていう時でも連れていけるのはいいですね。地元が遠いので身近に先輩があまりいないのでありがたいです。

ちなみに何年生まれでいらっしゃるんですか?

橋本:1972年です。

島袋:ちょうどわたしと10歳くらい違う。

橋本:キムタク、ペ・ヨンジュンと同世代。

一同:おおー!!

島袋:ちなみに40代で独立って周りからどう言われました?

橋本:周りっていうと?

島袋:大学の同級生やら同僚やら身近な人。

橋本:みなさん応援してくれて、引き留める人はいなかったかな。

島袋:ご両親、家族はどうでしたか?

橋本:人生の岐路に立つと自分で決めてきたので、誰も何も言わなかったです(笑)

島袋:止められないみたいな(笑)

最終話 人生の先輩として娘に伝えたいことは、人間的・経済的自立。娘たちとは人間同士の付き合いを

島袋:お子さま今は何歳ですか?

橋本:上は20歳で、下が16歳です。女の子ですね。

島袋:(自分の子供のその年齢)想像できないな~。

橋本:去年大学生が(コロナで)何もできなかったじゃないですか。何も残らないのは可哀想だなと思って、YABOで取材をやってもらいました。

島袋:へー!!そうなんですね!20歳の娘さん?

橋本:そうです。

島袋:なんとなんと!そうなんですね!じゃあこれからお子さんが自分の人生に突入していくというか?

橋本:そうですそうです。

島袋:ガチでリアルに人生の先輩としてのメッセージやアドバイスを言うとしたらなんて彼女に伝えますか?

橋本:親だから!というのがなくて。大した人間でもないので、娘たちとは人間同士という関係だと思っていて、リスペクトする部分がたくさんあります。長く生きてきた人間の経験としては、仕事は続けたほうがいいと言ってますね。専業主婦がダメなのではないですが、何かあった時に金銭的にもある程度自立していないと、リスクヘッジができないのではと思っています。ちゃんと2人で支え合っていったらいいんだけども、そういうのも考えて自立してくださいと。

島袋:それは経済的に?

橋本:経済的にもそうですけど、精神的にもお互い寄りかかり過ぎちゃうと毎日生活しててきついし。

島袋:間違いないですね(笑)いなくなるっていうか、働けなくなるかもしれないですしね。

橋本:そうですよね。夫婦2人が収入源になっておくのは生きていく上で安心材料になるんじゃないかと思います。かなり現実的なアドバイスではありますが、頑張って働いてくださいとは言ってます。

島袋:ちなみに上のお子さんはお母さんの背中を見て、何かやるぞとかはあるんですか?

橋本:将来の夢ははっきりしてないようですが、さっき大学生と一緒にSDGs活動をしているという話をしたんですけど、一緒にやってますね。あとは人懐っこくて、年齢・性別関係なく誰とでも仲良くなっちゃうのが能力みたいで。博多に行った時に、某有名企業の方と意気投合して、イベントの手伝いなどをするようになりました。

島袋:けっこうすごいですね!

橋本:物怖じしないんですよね。

島袋:(広報部に)そういう人を採用したいよね(笑)

橋本:保育園児の頃、お友達のおじいさん、おばあさんが迎えに来ることもありますよね。そういうのでフレンドリーに。

島袋:素晴らしい。最近の大学生って自分の大学生の時と全く違う感性を持っているなって感じるので刺激を受けますね。

橋本:けっこう不思議な…違う人種というか。私たちと違う知識があるので、リスペクトするところも多いですね。

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SDGsの話から、女性特有の話題やご自身の子育ての話など、豊富な経験と体験から、多種多様なトピックをお話くださったお2人、ありがとうございました。


<公式サイト>

株式会社ゆいまーる 公式HP

島袋尚美 X

島袋尚美 Note

ジャングルブルワリー 公式HP

Itoop 公式HP

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