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プロット【星主】(設定資料付き)


●ジャンル「SFファンタジー」

●世界観とキャラクター 設定資料
https://note.com/risuw/n/n25fa011d707c

(上部に記載)


【初期キャラ説明】
●ヒロイン・ルーナ=サムネの青い髪の少女
●ヒーロー・銀河=サムネ中央の黒髪
●ダークヒーロー・ゼル=サムネ左の金髪
●脇役・ベルガ=サムネ右上(筋肉)

【読み方説明】

〇は情景説明
●は回想シーンの情景説明
【】は心の声

ーーーーー

〇放課後、街の中で
筋肉大男の生徒に追いかけられるヒロイン

〇建物にぶつかりながら、その筋肉生徒は
「すきだー!」と泣き叫ぶ、ぶつかった建物は砕ける

〇「私はきらい!!!」
と泣き叫びながら逃げるヒロイン

〇中学時代、体操部の彼女はジャンプ、
そして車の屋根に手をついて
宙返りし道路の反対側へ逃げ、
筋肉生徒は彼女を見失う

〇筋肉(筋肉生徒)「くそ!、、」

〇息を切らしながら雪の中を走って止まり、
肩で息をすると地面に座り込むヒロイン

〇すすり泣き始めるヒロイン

〇「なんなの、あいつ。
私の何がいいの。。」

ーーーーー

●(回想ここから)筋肉生徒が
花束を持ってヒロインのクラス内へ

●ヒロインと話をしていた男子は殴られる。

筋肉「これに懲りたら
二度とルーナさんに話かけんじゃねえぞ!」

●それを見ながら引くクラスメイト達

●次の日から私に
話しかける人はいなくなった。

ヒロイン「Aさん、
ホウキが足らないんだけど
もう一本知らない?」(作り笑み)

Aさん「え、、知らない、、
いいよ帰って、、」

●カーテンからはみ出た
ホウキの柄を見つけてしまうヒロイン

ヒロイン【そうか、、私と一緒に
いたくないからなんだ、、】

●職員室に入っても目を合わせない担任

●暗闇に1人立つヒロイン

【私は、学校で完全に孤立した】

●1人で帰宅するヒロイン

【実家に帰ろうかな。。
せっかく体操の強豪校に入ったのに。】

筋肉生徒「〇〇さーーーん!!!」

●ぞっとするヒロイン(回想ここまで)

ーーーーー

〇探し回る筋肉生徒は遠くに人影(ヒロイン)を発見

〇ヒロインはぶるっと震える

ヒロイン【寒い、、、
とりあえず何か飲もう】

〇すぐそばのコンビニに入るヒロイン

〇ほかほかレモンを手にするヒロイン

〇コンビニレジを背にするヒロイン

店員「ありがとうございましたー」

〇コンビニを出るとドサっと
何かがヒロインの足元に倒れ込む

〇横向きに倒れているヒーロー
(高身長+学ランのようないで立ち)

〇ヒロインは動かないヒーローを見下ろし

ヒロイン「あの、、大丈夫ですか?」

〇ヒーローは何かしゃべるが
小声で聞こえない。

〇ヒロインは耳をヒーローの顔に近づける

ヒーロー「はら、へった、、、」

驚くヒロイン「はらへった??」

〇ヒーロー「3日くってない、、」

ヒロイン「え?家は?」

〇ヒーロー「4次元、、、、」

ヒロイン【この人、
空腹で頭がおかしくなってる!】

〇カバンから半分残した弁当を取り出すヒロイン

ヒロイン「あの、食べ残しだけど、ごはん有ります」

横目で見るヒーロー

ヒーロー「く、、くわせてください、、」

ヒロイン「え??」

ヒーロー「早く、腕も動かない」

ヒロイン「あ、、はい、、」

〇おはしで食べさせるヒロイン

もぐもぐするヒーロー

〇ヒーローは起き上がると弁当を取り、
自分でがっつく

唖然とするヒロイン

〇筋肉生徒がそばにいる

筋肉「おい!何やってんだよ」

ヒロイン「あ!!!」

筋肉「おい、そこの学生!
〇〇さんは俺の彼女になる人だ!
どっかいけ!」

〇ヒーローは
ほおにごはんを沢山入れ、きょとん顔

筋肉「どっか行けって言ってんだよ!」

〇筋肉はヒーローを蹴る

〇ヒーローは弁当を持ちながらひじで蹴りを止める

そして食事を再開するヒーロー

〇筋肉は憤慨する

筋肉「てっ、てめえ」

ーーーーー

〇筋肉は攻撃を沢山繰り出す、
弁当を食べながら身をかわすヒーロー

心配そうに見守るヒロイン

〇ヒーローは食べ終わる

ヒーロー「ごちそうさまでした」

筋肉はハイキックをヒーローの顔面に
入れる

〇ヒーローは
ガン!と顔に当たるが
びくともしない

驚く筋肉生徒、ヒロイン

〇ヒーロー「僕に何のようですか?」

筋肉「うおー!」

〇筋肉は連打をヒーローに浴びせる

〇筋肉は息を切らす

きょとん顔のヒーロー
「ひょっとしてこれはバトルですか?」

〇びくっとする筋肉

筋肉「、、、俺を殴る気か?」

ヒーロー「僕が殴るとあなたは
即死しますけど、それで良ければ」

〇筋肉は目を丸めて後ずさりする

〇走って逃げる筋肉
「もう、かんべんしてやる!終わりだ!」

〇筋肉は走り去り、見えなくなる

〇見つめ合う2人

ヒロイン「くふっ」

ヒーロー「?」

ヒロイン「あははは!」

ヒーロー「僕、変ですか?」

ヒロイン「いや、そうじゃくて、

あなた、凄く強いね!」

ヒーロー「あー、まあ」

ヒロイン「もっと話したいから、ファミレスいこ!おごるから!」

ヒーロー「ファミレス??」

〇ファミレスに2人

ヒーロー「ここがファミレスですか?」

ヒロイン「え?あなた、日本人じゃない?」

ヒーロー「僕はジャックフロストの者です。
4次元の」

ヒロイン「ジャックフロスト?4次元にあるの?」
(半笑い)

ヒーロー「はい、雪が降ると町はずれの門が
開いて下界に降りれるんです」

ヒロイン「じゃあ、雪の妖精さん?」

ヒーロー「えっと、妖精ではなくて、
これを台帳の人に配る仕事をしています」

〇ヒーローは台帳と飴玉を見せる

ヒロイン「本とキャンディ、、、くふふ」
(笑いをこらえる)

ヒーロー「、、、」

〇本をさわるヒロイン

〇バチっと火花が出る

ヒロイン「いった!!これ、どっきり用のおもちゃ?」

ヒーロー「いえ、この台帳は僕以外が
触ると高電圧で撃退します」

ヒロイン【まだ冗談言ってる、、】
「こわ、、じゃあ、
そのキャンディは触って大丈夫?」

ヒーロー「はい、これはあなたの物です」

〇受けとるヒロイン

〇キャンディは袋に入っている

ヒロイン「やっぱりキャンディだ。開けていい?」

ヒーロー「どうぞ」

〇黄色い飴玉のようなものが出てくる

ヒロイン「これ、何味?なめていいの?」(笑み)

ヒーロー「ちょっと待ってください。
その飴玉は物体化の魔奏種(まそうしゅ)と言ってなめた時に

思い描いている物を物体化します。

しかし、何も考えないでなめれば、
何が起こるか分からないので、危険です。」

ヒロイン「魔奏種??ふうん。
じゃあ、お金を想像してみる!」(笑み)
【この人、マジック好きな人かな?騙されてみよう】

ヒーロー「どうぞ」
【物体化に成功する確率はおおよそ1割、この人はどうだろうか】(心の声)

〇ヒロインは魔奏種をなめながら目をつむる

〇目の前に500円玉が転がる

ヒロイン「え、、何これ?
今、お金を私の前に落としたでしょ?」(疑いの目)

ヒーロー「いいえ、僕は何もしていません。
物体化までの時間も早いです。

これは強めの魔奏力がありますね」

ヒロイン「は?魔奏力?」(半笑い)

ヒーロー「はい、魔奏力は念の強さを言います。

テレパシーのようなもので念を強く遠くまで届ける力です。強い念があれば
少し離れた人の思想に直接話しかけられます。」

ヒロイン「念で会話を???」

ヒーロー「この魔奏種はその強い念をさらに
数兆倍にまで増やしてサーバーまで飛ばし、あなたの念を

受けたサーバーはあなたの前に思い描いたものを物体化します」

ヒロイン「うそでしょ、、もう一つなめていい?」(笑み)

ヒーロー「はい、次は力の魔奏種、
力が数十倍になります。
なめた後は物を気を付けて触ってください」

【この魔奏種をなめた人間は
心拍数が200以上に跳ね上がり、

多くは失神する。クリアできるかな?】

●(回想)過去の失神した人たち

〇力と書かれた袋を破くと赤い魔奏種が見える。

〇その魔奏種をなめるヒロイン

〇ヒロインの心臓はドクンと鳴り、
腕の周りには赤いリングのようなものが
ブレスレットのように浮かび上がる。

〇胸を押さえるヒロイン。そして腕の周りの赤いリングに気が付く

ヒロイン「わっ!!!」

ヒーロー「そのリングは赤の魔奏種レベル1の力が備わった証拠です。」

ヒロイン「何それ!?」

〇店員「ペペロンチーノとサンドイッチお待たせしました」

〇ヒロインの前に置かれるペペロンチーノ

ヒロイン「、、、、、、このフォークが
簡単に曲がるとか言うの?」
(真剣な表情)

ヒーロー【ん???平常でいられるのは初めてだ】
「はい、試してください」

〇ヒロインはそっとフォークを持つ

〇軽くフォークを振るとフォークはぐにゃっと曲がっている

驚くヒロイン「、、、」

ヒーロー「僕のいう事、そろそろ信用できますか?」

ヒロイン「、、、、これ、手品でしょ?」

ヒーロー「手品では

有りません。魔奏種の力です」

ヒロイン「嘘、、、信じられない。
でも、なんで私にこれを?」

ヒーロー「知りません。台帳の人に配って、使用してもらい、
様子を見る。これが配奏員の仕事ですから」

ヒロイン「配奏員、、、どこのお仕事?」

ヒーロー「海王星の仕事です。

僕の住む4次元は地球上の4次元で、
これは海王星の3次元のお仕事です。

僕は出稼ぎとして海王星の配奏員になり、
ずっと地球上で魔奏種配りの勤務をしていましたが、

地球のお金の方が尽きてしまい、
あなたを見つけた時にお腹が空いていたので
倒れてしまいました」

ヒロイン「ああ、だから倒れて、、、、。
海王星かあ、、。嘘だよ、、なんで出稼ぎを?」(悩む表情)

ヒーロー「僕には妹がいるのですが、、、」

ーーーーー(回想始まり)

●降ってくる雪を手のひらで受けるヒーロー

●雪の結晶をのぞき込む

ヒーロー「これも違うな、、」

●雪を手のひらで受けてはのぞき込むヒーロー

ヒーロー「あった!これだ!」

●雪の結晶のアップ

●雪の魔導士に会いに行くヒーロー

ヒーロー「おはようございます!」

魔導士「おはよう、毎日頑張るね!もう10年続いてる」

ヒーロー「僕の夢に比べれば辛くはないです」

魔導士「そうかい、、じゃあこれに、、」

●ヒーロー用の水晶を取り出してヒーローの
前に差し出す魔導士

●その水晶に雪の結晶を乗せるヒーロー

●その結晶はうす赤く色を出し、水晶に溶けていく。

●それを眺める2人

ヒーロー「じゃあ僕は畑を耕しに行きます」

魔導士「頑張りよ」

●魔導士の前から去るヒーロー

魔導士「ちょっとお待ち!」

●振り返るヒーロー

ヒーロー「はい?」

魔導士「これを見てごらん」

●水晶の中に赤い塊ができ、ゆらゆらと動いている

魔導士「いよいよかもしれないよ」

ヒーロー「本当ですか!?」

●魔導士の娘が帰宅する

娘「おはよう!〇〇さん!」

ヒーロー「〇さん、いよいよかも知れないです!」

娘「は?何が?」

●水晶の中の塊は強く揺れ始める

娘「あ、ほんとだ!」

●水晶を置き、呪文を唱え始める魔導士

●息を飲む2人

魔導士「〇〇さん、願いなさい」

●ヒーロー「はい」

●水晶の前で目をつむって願うヒーロー

●水晶は女の子の赤ちゃんに変わる

●驚く娘とヒーロー

ヒーロー「やったあ!僕の妹だ!!みんな見てくれ!俺の妹だ!」

●嬉しそうに見に来る町の人々

(回想終わり)

ーーーーー

ヒロイン「へえ、素敵な話だけど、、」(疑っている)

ヒーロー「しかし、4歳の頃、魔導士の娘さんが
自宅に遊びに来た時に、娘さんが腰に付けていた
魔奏種から魔物が召喚されてしまい、妹が舐めたせいだと噂が広まってしまい」

ヒロイン「それは大変だね、、」

ヒーロー「ユキクイと言う魔物が召喚されてしまいました。」

●魔物が街を荒らす回想

ヒーロー「魔物は街の建物を食べてしまい、

妹のせいと決められてしまったので、僕は多額の借金を背負っています」

ヒロイン「そうなんだ、、だからこの仕事を、、」

ヒーロー「とりあえず、今回の配奏が終われば実家に帰ってから、

海王星に給与を取りに行く予定です。

配奏は最大で3個、すなわちこれから渡すのが最後の魔奏種です。」

ヒロイン「もう最後?
そうなんだ、、、」

ヒーロー「しかし3個目は少し後になります。」

ヒロイン「なんで?」

ヒーロー「あなたがなめた2個の魔奏種の結果が
海王星に送られて3個目の魔奏種の色が決まります」

ヒロイン「ふうん」

ヒーロー「先に言いますが、封を開けて
黒の魔奏種だった場合は試験を放棄して捨ててください」

ヒロイン「なんで?死ぬの?」

ヒーロー「分かりませんが、先輩たちの噂です。
その威力は赤の魔奏種の比にならないとか、、体が破壊されます」

ヒロイン「、、、うん、わかったけど、、、」
【やっぱり嘘だ、、、何が目的なんだろう?】

〇息を切らしながら走るのを止める筋肉

筋肉「はあっはあっ、、、、」
【なんだあいつ、俺はバトラーだぞ、、、、】

〇筋肉の思想に声が届く

ブリーダー【どうしました?奴はそんなに強かったのですか?】

筋肉「は!!!ブリーダー様!!」

〇宇宙の中に直径15メートル程度の水泡が浮き、
その中のイスに座る全身が真っ黒なブリーダー
腕には紋章がある


筋肉「はい、、、凄く、、、」


ブリーダー
【では、あなたに赤の魔奏種を2つ預けます。それで倒せますよね?】

〇空中からふわっと釜のような物体が現れる

筋肉「あ、いえ、私は過去に赤のを飲みましたが1個が限界と感じております。
もし2個同時に飲めば、体が破壊されます、、、」

ブリーダー【あ、そうですか、、魔奏種でも、実力でも倒せないのですか?】
(ずっと念で相手の思想に直接話しているブリーダー)

筋肉「すみません。そうです、、、」

ブリーダー【あなた、バトラーでしょうが、、、、まあいい、ちょっと考えます】

筋肉「す、、すみません」

〇どこだか分からない暗闇で、考えるブリーダー

ブリーダー「私が先に目をつけていたのに、、誰なんだ??」

ーーーーー(回想始まり)

●地球の上を飛ぶ白い釜

●暗い宇宙の中に水泡のような球体の部屋があり、
その中で白い釜から見える映像を水晶玉から眺めるブリーダー

●はっとするブリーダー

ブリーダー「この念は何だ?」

●中学校の体育館を見下ろす

ブリーダー「あの辺からの念だな。やわらかい念だ」

●白い釜は体育館の方に降りる

●けがをしてタンカで運ばれる女生徒、その姿を心配する体操部の部員たち

●その姿を眺めるブリーダー

●けが人を心配そうに見つめるヒロインの姿から青い念がこぼれる

ブリーダー「あの念は何だ?念の色は赤、黄色、白。しかし彼女は青い、、新種か?」

●心配するヒロインの表情

ブリーダー「この弱弱しい表情は、、バトラーには向かないが、
私の野望の力になるかもしれない」

●イスにもたれ掛かるブリーダーは上を向いて目をつむり、別の釜を動かす

●釜はあるバトラーのところへ移動

●釜は止まる

「ベルガ、ブリーダーです。」ベルガ=筋肉の名前

筋肉「はい、ブリーダー様」

ブリーダー「頼みがあります。地球に追い込みたい女生徒がいます。いつものように
あなたが生徒を追い込み、私が助けて契約を結びます。」

筋肉「わかりました。」

筋肉【くそ、、俺が試合で勝てればこんな仕事受けねえのに、、、】

ーーーーー(回想おわり)

〇ファミレスの前の道の上に浮かぶ白い釜

ブリーダー「ここにいるな、、、青い念がある。

もう一つは赤い念か。配奏人か?

だとすると魔奏種を配送し、連れて行かれる可能性もある。

やっかいだな。

しかしまずは何者と一緒にいるかの確認が必要だ。

状況次第では今あの女を手に入れるしかない。

強引に連れ去れば精神が壊れて売り物にならなくなるかも知れないが、、、」

〇白い釜がすっと消える

〇白い釜はヒーローとヒロインのいるテーブルの上に現れる

ブリーダー「魔奏種はどこだ?」

〇魔奏種の入っていた破れた袋が見える

ブリーダー「やっぱり配奏人か!」

〇頭上の釜に気が付くヒーロー

〇ヒーローは慌ててヒロインの腕を掴み、出口に走る

ヒロイン「ちょっと何?!!!!」

ヒーロー「危険な人物に狙われているかもしれない!」

ヒロイン「ちょっと待ってよ!」

〇ヒロインは財布をバッグから取り出す

〇レジに財布を投げる

ヒロイン「ごめんなさい!!お代はそこから!」

店員「え??」

〇ファミレスの出口から出るとヒロインを抱えて宙に上がるヒーロー

ヒロイン「うわ!何これ!!」

ヒーロー「落ちないように良く掴まって!」

〇ヒーローは黄色の魔奏種を口に入れる

ヒーロー「Rubber OF  YELLOW」

〇スライムのようなゴムが宙に現れ2人に巻きつく

〇ビルの間を飛びつつ高速ですり抜ける2人

〇追いかける白い釜

〇後方の釜を見るヒーロー

ヒーロー【あれは特異点、誰か遠くから操作している】

〇目をつむるヒロイン

ブリーダー「早いな、、、今、魔奏術を使えば遅れを取る、、召喚は時間がかかるし、、仕方ない、禁術で行くか、、」

〇釜から5色の魔奏種が飛び出る

ブリーダー「MONSTER OF YELLOW!」

〇魔奏種は黄色に変わり、モンスターの形に変化する

〇それに気付くヒーロー

ヒーロー「黄色の魔奏種から生物創成は禁術のはず、サーバーから切られて消えるか?」

〇少し遅れを取りながらモンスターは追ってくる

ヒーロー「消えない?!何者が操っているんだ?」

ブリーダー「やっぱり早いな、遅れてしまった。ここで赤まで使っている暇は無いか、、」

ヒーロー【この状態では戦えない。4元壁!】
(4元壁=しげんへき。4次元の膜)

〇ヒーローの頭上に膜が現れる

ヒーロー「鋭利にとがれ」

〇その膜は先がとがる

〇高度を上げるヒーロー

〇ビルを縫うのを止めて大きなビルに突進する

それを追う魔奏獣

ブリーダー「やつも早いが、俺の魔奏力は配奏人の比じゃない」

〇だんだん距離がつまる

ヒーロー「かなり揺れるけど我慢してください!!」

ヒロイン「まじで?なんなのっ!!!!」

〇ヒロインの頭をかばいながらビルの壁に突っ込むヒーロー

〇とがった4次元膜はビルを貫通して行く

ブリーダー「何だと!?」

〇ビルの中の壁を壊しながら縫い始めるヒーロー

〇耐えるヒロイン

〇顔がひきつるブリーダー

ブリーダー「どこだ!?」

〇一直線に1階まで急降下し床を突き破って行くヒーロー

〇ビルの外から見渡す魔奏獣

ブリーダー「くっそおおお、何処から出る?逃がさんぞ!」

〇地下の駐車場に突き出る2人

ヒーロー「体は平気?」

ヒロイン「平気じゃないよ!何があったの??」

ヒーロー「あなたは海王星の誰かから狙われている」

ヒロイン「あなたの事?」

ヒーロー「僕じゃない、僕以外の誰かが狙っている!」

ヒロイン「なんなの?なんで?!」

ヒーロー「すまない、それは分かりません」

〇沈黙

ヒーロー「時間が無い、一旦、4次元に逃げましょう!」

ヒロイン「行くわけないでしょ!!あなた頭おかしいでしょ!」

〇赤い魔奏種を2つ取り出し、口に入れるヒーロー

〇全身を赤いリングが包み、ヒーローは苦しい表情になる

ブリーダー「あれ?青い念が消えている。追いかけている
時もそうだったな、、精神状態がリラックスした時に出るのか?

ん?赤の強い念だ!そこか!!!」

ヒーロー「追手が来ますので、外に出ます!」

〇ヒロインの腕を掴んでエスカレーターで登り、外に出る

〇2人を発見する魔奏獣

ブリーダー「いた!」

〇一直線にヒーローに向かう魔奏獣

〇ヒーローは右手を魔奏獣に向ける

ヒーロー「STONE OF RED!」


〇手のひらから赤くとがった石が出てきて魔奏獣に突き刺さる

〇魔奏獣は地に落ちて消える

〇釜は上空で浮いている

ブリーダー「これは強いな、、甘く見ていた。

女はやっぱり何の念も出ていない。

もしも今彼女を無理やり捕らえても精神状態が壊れて

売り物にもならないという事か、、、。

やはりもう少し様子を見て最初の作戦で行くか。

配奏人は3個目の魔奏種を配れば基本的には帰る。

成功確率はこちらが高い。」

〇釜を見上げるヒーローと怯えるヒロイン

〇釜はその場を離れる

ブリーダー【ベルガ、いいですか?】

筋肉「はい、ブリーダー様」

ブリーダー【やはり、最初の作戦にします。

あなたは学校に行き、さっきの奴とは二度と戦わないようにしてください】

ブリーダー「分かりました!」

〇泣きやまないヒロイン

ヒーロー「とりあえず敵はどこかに行きました」

〇泣き止まないヒロイン

〇遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる

〇ヒーローがヒロインの耳元で話す

ヒーロー「立てますか?警察が来ます。逃げないと」

ヒロイン「足が動かない、、、」

〇ヒロインの足はがくがく震えている

ヒーロー「すみません。急ぎますので失礼します」

〇ヒロインを抱きかかえるヒーロー

〇2人は宙に浮き、その場を離れる

〇パトカー、消防車が数台ビルの下に集まり騒がしくなる

〇日は暮れ、2人は空から街を見下ろす

ヒーロー「落ち着いてきましたか?」

ヒロイン「落ち着かない。空だし。寒いから下に行って」

ヒーロー「分かりました。もう人目に付きませんね」

〇夜の公園に降り立つ2人

ヒロイン「ねえ、」

ヒーロー「はい」

ヒロイン「財布とか何も無いから、あなたにお金、少し借りれない?あったかいもの
飲みたいから、、」

ヒーロー「そうですね、、」

〇ポケットをさぐるヒーロー

〇105円が出てくる

ヒロイン「、、、、それだけ?」

ヒーロー「はい、、全財産です」

ヒロイン「ふっふふ、、、」

ヒーロー「おかしいですか?」

ヒロイン「おかしいよ、そんな全財産見た事ないし」

ヒーロー「じゃあ、この全財産であなたに何をプレゼントしましょうか?」

ヒロイン「ふふふ、、じゃあ、あなたは何が好き?飲み物」

ヒーロー「そうですね、お茶ですかね」

ヒロイン「ふっ、、、」

ヒーロー「何がおかしいんですか?」

ヒロイン「よく分からない、、少し安心したのかな?」

ヒーロー「良かった、、」

ヒロイン「お茶買ってきて」

ヒーロー「はい!」

〇自動販売機の前に立つ2人

〇ガシャンと音を立てて100円のお茶が出てくる

〇お茶を渡すヒーロー

ヒーロー「どうぞ」

ヒロイン「ありがとう」

〇ヒーローをチラ見するヒロイン

ヒロイン「今あなたの全財産は?」

ヒーロー「5円です」

〇声を出さずに爆笑するヒロイン

〇お茶を飲むヒロイン

〇安心した表情でそれを見るヒーロー

〇ヒーローに飲みかけのお茶を差し出すヒロイン

ヒロイン「ん!いいよ飲んで!」

〇公園の芝に座る2人

ヒロイン「どうしようか?私、さっきの化け物に命狙われてるの?」

ヒーロー「いや、おそらく、あなたが僕の台帳に乗る理由と同じで魔奏力の関係でしょう。

海王星では魔奏力のある者は重宝がられます。」

ヒロイン「海王星に行けってか、、行きたくないねー」

ヒーロー「ですよね、、」

ヒロイン「私がそこに行くとどうなるの?」

ヒーロー「いや、聞かされていません。」

ヒロイン「あなた、新人のバイトなの?」

ヒーロー「そうです。新人です」

ヒロイン「ふーん。さっきさぁ、守ってくれてありがとう」

ヒーロー「いえ、そんな、これは仕事ですので」

ヒロイン「お願いなんだけど、」

ヒーロー「はい、どうぞ」

ヒロイン「ずっと守ってくれない?私の事、、、結婚してもいいよ」

ヒーロー「、、、、、それはできません。故郷に妹がいて、守らないといけません」

ヒロイン「そっか、地球にいられるのはいつまで?」

ヒーロー「あと3ヶ月です。それが期限で今回の任務は終わり、僕はいったん故郷に帰ります」

ヒロイン「狙われているのに帰ると?」

ヒーロー「、、すみません」

〇ため息つくヒロイン

ヒロイン「分かった!取り合えずお風呂に入りたいし、寝たいし家まで送って!」

〇空を飛んでヒロインの住むマンション上空に移動する2人

ヒロイン「あそこ、あそこ、あそこの5階の明かりが消えてるとこが私の家」

〇通路から部屋の前に行き、暗証番号を押して中に入る2人

〇壁の時計を見るヒロイン

ヒロイン【おねえが帰るまで1時間くらいかな?】

ヒロイン「ねえ、とりあえずこの部屋に入って」

〇自分の部屋を指さすヒロイン

ヒーロー「はい」

〇2人は自室に入り、カギをするヒロイン

ヒロイン「すわろ」

ヒーロー「はい」

〇ヒーローが座ると前にヒロインがうつむいている

ヒロイン「ごめん、ちょっとじっとしてて、、」

〇ヒーローにしがみついて泣き始めるヒロイン

〇少し寂しそうな表情で前を見るヒーロー

ヒロイン「宇宙人なんか来なけりゃよかったのに!宇宙人はこないでよ!」

ヒーロー「すみません、、、」

ヒロイン「あなたに言ってない!」

ヒーロー「すみません、、、」

〇夜が明ける

〇ヒーローの胸でよだれをたらして眠るヒロイン

〇ヒーローも寝ている

〇目が覚めるヒロイン

〇見上げるとヒーローの寝顔

〇気まずそうな表情で離れ、ドアを開けてリビングに出るヒロイン

〇テーブルには置手紙

〇手紙「昨日疲れて寝ちゃった?ヤバかったら電話せよ」

ヒロイン【風呂も入らなかったし、夕飯も食べてなかったっけ】

〇自室に帰るヒロイン

〇ヒーローを眺めるヒロイン

ヒロイン【この人、服にボタンとか、チャックとかないな】

〇少し背中を前に押してチャックが無いか確かめるヒロイン

ヒロイン【何これ?どうやって着るの?】

〇目が覚めるヒーロー

ヒロイン「おはよう」

ヒーロー「おはようございます」

ヒロイン「お腹すかない?」

ヒーロー「そうですね、、」

ヒロイン「待ってて!」(笑顔 )

〇台所でスクランブルエッグを作るヒロイン

ヒロイン【寝たら少しスッキリしたな】

〇料理を持って自室に帰るヒロイン

ヒロイン「おまたせー」

〇2人分の朝食

ヒロイン「さあ、食べよう!」

ヒーロー「おいしそうですね!いただきます!」

〇食べるヒーロー、チラ見するヒロイン

ヒーロー「美味しいです」

ヒロイン「でしょ?1人で作る事が多かったから」

〇立ち上がるヒロイン

ヒロイン「お茶持ってくる」

〇足が荷物にひっかかり転びかけるヒロイン

〇ヒロインの下にひらひらした青いジュウタンがヒロインを受け止める

〇ジュウタンの上に落ちるヒロイン

〇驚くヒロイン

ヒロイン「何これ、魔法?」

ヒーロー「今、あなたをセーフティーモードにかけています。衝撃からはそれが
あなたを守ります」

ヒロイン「すご、、だからボディガードしないで寝ていたの?」

ヒーロー「そうです。僕らは配奏先を必ず守るため、訓練を受け、認定試験をパスしています。」

ヒロイン「このモードは無敵な感じ?」

ヒーロー「無敵と言うか、簡易的な防御は自動で行われ、即座に僕が眠りから起こされます」

ヒロイン「へえ、安心して寝れるね!」

〇食べ終わる2人

ヒーロー「ごちそうさまでした」

ヒロイン「いえいえ、私外に出るから服脱いで、着替えはこれ使って」

ヒーロー「服をどうするんですか?」

ヒロイン「洗うに決まってるじゃん、洗わない星の人??あ、4次元は洗わない?」

ヒーロー「水浴びはしますけど」

ヒロイン「水浴びって、小鳥かよ。」

ヒーロー「なぜ洗うんですか?」

ヒロイン「いや、汚しちゃったから」

ヒーロー「汚した?」

ヒロイン「あ、何もしてないから!ちょっとアレがたれて、、いいから脱いでね!」

〇部屋から出るヒロイン

ヒロイン【おねえになんて説明しよう、、、】

(妄想)ヒロイン「えっと、4次元の友達がきてさー」

ヒロイン【いや、さすがに分かってもらえないよね、、】

〇自室の前で立つヒロイン

ヒロイン「もう入っていいー?」

ヒーロー「どーぞー」

〇中に入るヒロイン、中にはパーカー姿のヒーロー

ヒロイン「、、、、、似合ってるね」

ヒーロー「ありがとうございます。」

ヒロイン「で、脱いだ服は?」

ヒーロー「はい」

〇ヒーローの手のひらにビー玉のようなものが2つある

ヒロイン「なにこれ?」

ヒーロー「さっき着ていた魔奏着です」

ヒロイン「まそうぎ?どうやって着るの?」

ヒーロー「念で着ます」

ヒロイン「念で?やってみて?」

〇ヒーローは目をつむり、手のひらのビー玉のような物は
模様が回り始める

〇眉間にしわをよせて凝視するヒロイン

〇しゅっと着替えが終わる

ヒロイン「え?体動かしてないね?」

ヒーロー「念で着ています。戦闘はいつ始まるか分からないので
1秒以内で着る事が求められます」

ヒロイン「凄いね、、」

ヒーロー「これは海王星の魔導士が作っている物で、海王星は子供も着ています」

ヒロイン「子供も魔法を使えるの?」

ヒーロー「はい、子供の頃から念を鍛えるためにも、念で服を着たり、会話もしたり、
念を強める事におもきをおいた星が海王星です」

ヒロイン「私もやっていい?」

〇手のひらに魔奏着を乗せるヒロインは目をつむる

〇ちらっとその顔を見るヒーロー

ヒーロー「服を着ている自分を想像してください」

〇ヒロインは手のひらを閉じて念を送る

〇引きの構図で相対する2人、ヒーローは正座、ヒロインは下を向いて念を送る

〇息を大きく出すヒロイン 「ぶはあ!」

ヒロイン「無理!できない!」

〇魔奏着を返すヒロイン(少し不機嫌)

ヒロイン「今日学校休むから外行こうよ!敵から守れるでしょ?」

ヒーロー「もちろん、僕は負けません」

ヒロイン「ありがとう、じゃあ行こう!」

〇2人で歯磨き

〇外を歩く2人

ヒロイン「あなたの親ってどんな感じ?私は体操がしたかったから姉の所にいそうろうして
都内の体操の強豪校に通っているの、って言っても体操部に入ってないけど、、」

ヒーロー「僕は生まれてすぐに捨てられたみたいです、、、」

ヒロイン「ごめんね、、辛い事聞いて、、」

ヒーロー「いいえ、しかも僕はジャックフロストの人じゃないみたいなんです」

ヒロイン「そうなんだ!で、何処の生まれ?」

ヒーロー「街の人の話では海王星から誰かに連れられて来たみたいです」

ヒロイン「へえ、、誰かに、、だから海王星で働くの?」

ヒーロー「そうかも知れません。本当の親とかも知りたいですし、僕のルーツを知りたい気持ちが海王星に行かせたのかも知れ無いです。」

ヒロイン「そっかあ、配奏員以外の仕事は無かったの?」

ヒーロー「海王星で大きく稼ぐにはそれしか無かったんです。海王星は
常に魔奏力のある者を探しています。そこに星のお金が大きく動いています」

ヒロイン「魔奏力で経済回ってるんだね、、謎な星、、あ、ごめん」

〇2人で沈黙

〇水族館でデートをする2人

〇水族館のレストランで席につく2人

ヒロイン「意外と何も起きないね、、諦めてくれたのかな?」

ヒーロー「かも知れません」(笑顔)

ヒロイン「初めて笑った」(嬉しそうに)

ヒーロー「僕だって楽しい時は笑います」

ヒロイン「ありがとう、貴方がいなかったらどうなっていたか、、」

ヒーロー「僕が居れば安心です。貴方に傷一つ付けません」

ヒロイン「凄い自信だね」

ヒーロー「僕は強いですから」

ヒロイン「ファイナルアンサー??」

ヒーロー「何ですか?それ?」

ヒロイン「これは、本当に?って事。言い直す事のできない質問」

ヒーロー「僕は強いです。貴方を守ります。」

ヒロイン「そう、良かった。」

〇楽しく食事をする2人

ヒロイン「でさ、ミッションがあるの」

ヒーロー「はい、何ですか?」

ヒロイン「私、お姉ちゃんのとこに住ませて貰ってるんだけど、貴方の紹介が必要」

ヒーロー「そうですね、、」

ヒロイン「デート中に考えてたんだけど、」

ヒーロー「デート?」

ヒロイン「いや、デートだから、水族館は」

ヒーロー「はい、デートです」

ヒロイン「で、貴方は私の学校の同級生で、家族が旅行に行って、貴方が一人では家族が心配だから、私の家の空き室に泊まりたいという設定の人間になって欲しいのね?」

ヒーロー「、、、もう一回お願いします、、」

〇ヒロインのマンションの前に立つ2人(真剣な表情)

ヒロイン「一応最終確認!絶対にあなたが宇宙人だってバラさない事!いい?」

ヒーロー「僕、宇宙人じゃなくて、地球上の4次元のジャックフロスト人です」

ヒロイン「ややこしいわっ!」

ヒロイン「とにかく行くよ!」

ヒーロー「分かりました、行きましょう!」

〇ヒーローはヒロインを抱きかかえ、宙に浮く

ヒロイン「ちょっ!!ちょいちょいちょーい!!」

ヒーロー「何ですか?」

ヒロイン「あんた人間役!!!とぶなー!」

ヒーロー「そうでした、、つい」

ヒロイン「もう、本当に間違えて飛ばないでね、小鳥じゃないんだから」

ヒーロー「すみません」

〇マンションの部屋に入る2人

ヒロイン「まだ帰ってない時間だからね。あと2時間くらいかな」

ヒーロー「そうですか」

〇じっとヒーローを見るヒロイン

ヒロイン「日本人はさ、帰ると風呂に入る習慣があるんだけど、私が入っている間は私の部屋にいてね?」

ヒーロー「わかりました」

ヒロイン「貴方、先に水浴びする?」

ヒーロー「わかりました、では先に」

〇脱衣所を指さすヒロイン 「あそこが風呂ね。着替えもあるから、それ使って」

〇リビングのソファーに座るヒロイン

ヒロイン【学校どうするかな、、、明日は行こうかな、、あの人はどこから私を守る事に
なるんだろ??】

〇テレビをぼーっと眺めるヒロイン

〇ガチャ(ドアの開く音)

〇びっくりするヒロイン

姉「ただいまー!!」

ヒロイン「どっひゃーーーー!!」

姉「なに?どっひゃーって?」

ヒロイン「あーーーーっ、やばいかも!」

姉「どうしたの?やばいかもって何が?」

ヒロイン「えっと、レストラン行かない?」(笑顔)

姉「は?家でくうから、、どした?」

ヒロイン「いやー、、、たまには、姉を孝行したくて、、」

姉「、、いいよ、その分、貯金したら?」

ヒロイン「、、、」

姉「で、これ何?」(大きな靴を手から下げる姉)

ヒロイン「ぐはあ、、、」(うなだれる)

〇水浴びが終わりドアから出るヒーローは何も付けてない

姉「え!?」(かなり驚く)

ヒロイン「あーーー、、、これはその友達、友達、友達!!」

姉「わかった、、、でも、ここは私の家だから、帰って頂けますか?」(顔が真っ赤)

ヒロイン「、、、、、」

〇魔奏着をヒーローに渡すヒロイン

ヒロイン「早く着てよ!!」(少し怒っている)

ヒーロー「あ、はい」

〇リビングで姉と話し合うヒロイン

ヒロイン「だから、本当なんだって!!」

姉「無理です!その人は自宅に帰って頂いて!」

ヒロイン「だから4次元出身で、地球の仕事中なの!」

姉「あっそう、じゃあ4次元に帰ってもらって!」

ヒロイン「、、、」

姉「、、、、」(不機嫌そう)

ヒロイン「3ヶ月だけ、お願い、、、私の部屋から出さないから、、、」

〇姉は不機嫌そうに妹をチラ見する

姉「変な声とか出したらすぐ退去させる条件付きで3ヶ月までなら許す」

ヒロイン「本当に?ありがとう、、、」(泣き顔)

姉「何があったか知らんが、そこまで言うなら私はあんたの保護者だ、学生らしく頼むよ」

ヒロイン「はい、、わかりました、、」

姉「あと、、、その、、プラプラさせないように伝えてね」

ヒロイン「はい!プラプラは厳禁です!」

姉「貴方もお風呂済ませたら?」

ヒロイン「「はい、ちょうだいさせて頂きます!」

〇リビングに2人、ヒーローと姉

姉「家出とかですか?」(少し恥ずかしそうに)

ヒーロー「私はヒロインさんの学校の同級生で、家族が旅行に行って、私が一人では家族が心配だから、ヒロインさんの家の空き室に泊まりたいという設定の人間です。」

姉「、、、、、と、あいつが言えと?」

ヒーロー「、、、、はい、、、、」

姉「私に嘘は通用しないよ、嘘つきは家に入れない、分かる?」

ヒーロー「はい、、」

姉「で、どの家の、、、まあいいや、ごめんね、何か急で、ついこっちも、、」

ヒーロー「いえ、こちらこそ何も言わずに勝手にあがり込んですみませんでした。」

姉【あいつが惚れてんだ、悪い奴じゃない。姉としてかばってやらないと】

姉「うんっ!飯だ!何が好き,?料理得意なんだ!」(笑顔)

ヒーロー「、、、豆類が好きです」

姉「豆?ハトかよ。分かった!」

〇料理のアップ

ヒロイン「ね!おいしそうでしょ?お姉ちゃん、凄い得意なの!」

ヒーロー「本当ですね!」

姉「はい、では頂いてください」(少し照れている)

〇食事する3人

姉「学校はどうするの?2人とも」

ヒロイン「私は行くと思うけど、、」

〇ヒロインは小声でヒーローに聞く

ヒロイン「地球に住所とかあるの?てか名前教えて?」

銀河「名前は銀河です。住所は、日本だと、、」

〇色々な国籍の身分証を何枚か取り出し探す

ヒロイン「すご、、」

ヒーロー「これかな?」

〇日本人での住所

ヒロイン「あ、住所あるじゃん、しかもそんなに

遠くないし、、、、ちょっと貸して」

〇身分証を姉に見せる

ヒロイン「この人、ここに住んでいるから、、」

〇身分証を見る姉

姉「、、、」

〇身分証を妹に返す姉

姉「わかった。少し安心した」

〇ヒロインとヒーローは見つめ合って微笑む。姉はチラ見

姉「2人は付き合ってるの?」

ヒロイン「え?、、うん」

ヒーロー「付き合う?」

〇小声で話しかけるヒロイン

ヒロイン「貴方、日本語知らないの?」

ヒーロー「いや、配奏に関する言葉しかインプットしていません」

ヒロイン「そう、、付き合うとは仲がいいって事」

ヒーロー「分かりました」

ヒーロー「僕たちは付き合っています!」(真剣な表情)

姉「結婚の申込かよ。そういう事ね、、、」

〇ヒロインの自室に2人

〇手をハイタッチする2人

ヒロイン「やったね!うまく騙せた!」

〇姉の部屋の姉「へっくしょーーん!」

ヒーロー「はい、うまく行きました!」

ヒロイン「ほんっと焦ったよ、、、、名前、銀河っていうんだ」

ヒーロー「はい!」

ヒロイン「、、、名前も好き、いい名前、、」

ヒーロー「貴方の名前はなんて言うのですか?」

ヒロイン「私はルーナ、って名前、、、」

ヒーロー「可愛らしい名前ですね、、」

ヒロイン「でしょ?」(にやける)

ヒーロー「はい、、」

〇ヒロインは彼の前に正座する、そして床に両手を付く(真面目な表情)

ヒロイン「ひょっとしたら3ヶ月お世話になるかも知れませんが、宜しくお願いします」

〇ヒーローも正座して、床に手を付く

ヒーロー「こちらこそ、押しかけてしまってすみませんでした。精一杯守りますので

よろしくお願いします」

〇手を付きながら顔を見合わせる2人

ヒロイン「私、がさつだからね?」

ヒーロー「はい、かまいません!」

〇上空からジャックフロスト界を見下ろす構図。雪が降っている。

〇商店で賑わう人々

〇遊びまわる子供たち

〇雪からぼこっと顔を出す雪ウサギ(丸い)

〇銀河の家の外観。

〇銀河の妹がベッドから起きる

〇辺りを見渡し、窓から空を見る

妹「オニイ、遅いな、、、」(不安そうな表情)

〇鼻が赤くなり、悲しみがこみ上がり、涙があふれてくる

〇目をこするようにシクシク泣く

〇涙も枯れ、シャベルを持って家の前にある畑を掘り始める

〇雪イモがいくつか出てくる

〇水道でイモを洗う妹

〇再びにぎわう商店街、背の低い妹は縫うように皿を持って移動

〇スープ屋の前に立つ

〇店員の大きなおばさんににらまれる

妹「お、、おはようございます、、、」(少し怯えながら)

〇おばさんは黙って皿を受け取りスープをついであげる

〇同じ年くらいの子供に見つかる

ガキA「おい!スープの金払えよ!」

ガキB「おまえのせいで俺んちぶっ壊れたんだから修理代払えよ!」

〇みけんにしわを寄せてガキをにらむ妹

妹「わたし、何もしてないもん!」

ガキ達「うそつけ!弁償しろよ!」

〇ガキ達に囲まれる妹

〇げんこつでガキにぶたれる

ガキ「生意気なんだよ!町からでてけよ!」

〇悔しそうな顔で涙があふれてくる妹

妹「びええええん」

〇冷たい目線で見る町の人々

ガキ「こいつ、すぐ泣くな、、、魔導士来る前に逃げるぞ!」

〇その場を去るガキ2人

〇人をかきわけて妹の元に来る魔導士の娘(困った顔)

魔導士「どうしたの?」(優しい顔)

妹「、、、、」(泣いている)

魔導士「またあいつらか?」

妹「、、、、」

〇魔導士は妹の手にあるスープを取る。妹は力弱く動こうとしない

〇背を妹に向ける魔導士

魔導士「お姉ちゃんが家までおぶってあげるから、ほら、のっかりな」

〇銀河の家でイモの入ったスープを魔導士の前で静かに飲みながら、窓を人恋しそうに見る妹

魔導士「、、、、おニイ遅いね」(笑顔)

〇妹はこくりとうなづく

魔導士「いつもだったら帰って来ているのに、、」(窓を見る)

〇どんどんとドアをノックする町民

〇ドアを開ける魔導士

町民A「「あ、ジェミニさん!けが人が出た、手当を頼む!」

町民B「あと、私んち暖房が切れて寒くて」

魔導士「分かった!大けがか?」

町民A「いや、ねん挫で座り込んでいるくらいだ」

魔導士「分かった!あと15分で自宅まで行く!暖房はその後で直す!いいか?」

町民達「はい、お願いします!」

〇ドアを閉める魔導士

魔導士「ごめんね、もう少ししたら行かねばならない」

〇妹はこくりとうなづく

魔導士「、、もうすぐおニイは帰る頃だから、聞いてくれるか?」

〇魔導士を見る妹

魔導士「スピカも辛いのは分かる、辛いときはいつでもお姉ちゃんが来るし、守るから安心するんだ。泣きたければ泣くといい」

〇こくりとうなづく妹

魔導士「でもおニイが帰って来たら話は別、絶対泣くな。おニイはスピカや、町の人のために必死に働いていて、スピカの事はすごく心配している。

でも、もしスピカが弱い所をおニイに見せたらちゃんと働きに行けなくなる。」

〇うなづく妹

魔導士「約束できる?」(優しい顔)

〇うなづく妹

魔導士「じゃあ、また夕方には来るからね」(笑顔)

妹「、、、、」

〇席を立ちドアに行く魔導士

妹「お姉ちゃん、、、」

魔導士「?どうした?」

妹「、、、いつもありがとう」

魔導士「気にするな!強いお姉ちゃんがスピカを誰からでも守る!安心しな!」(笑顔)

〇強くうなづく妹

〇町民Aの家出けがの手当を始める魔導士

魔導士「Treatment OF BLUE 」

〇町民Aの患部のあざがうすくなる

魔導士「これで動けるだろう」

町民A「ありがとうございます!」

〇町民Bの家で暖房の前に座る魔導士

魔導士「heat OF RED 」

〇魔導士の手のひらに赤い球が浮かび上がる

〇それをストーブの中に入れる

町民B「ありがとうございます!」

魔導士「これで5年は持つ。なにか有ればすぐに伝えてくれ!」

〇町民Bの家を後にする

町民C「あーいたいた!ジェミニさん!」

町民B「手際よくなったもんだ、、頼もしいよ」

町民Bの家族「上級魔導士に上がると風格も変わるよね」

〇ルーナの部屋で銀河と話すルーナ

ルーナ「聞きたいんだけど」

銀河「何ですか?」

ルーナ「私が貴方の故郷に行くとしたらどういう風に移動するの?」

銀河「特異点で移動します」

ルーナ「特異点って?」

〇エリのバッジを指さす銀河

銀河「これが特異点です。この特異点は海王星やジャックフロスト界に通ずる門を作れます」

ルーナ「ふうん。例えば私がそれで移動したら死なない?」

銀河「大丈夫ですよ!何人もの地球人がこれを使って海王星やジャックフロスト界に移動していると聞いています」

ルーナ「へえ、そのためのバッジなの?それは」

銀河「これは海王星にいる私のブリーダーに通信したりでき、配奏人である事の証明書代わりにもなります」

ルーナ「ブリーダーって?上司?」

銀河「ブリーダーはバトラーを雇って、育て、海王星のバトルに出場させる仕事の人です。

中には配奏人を雇うブリーダーもいて、僕は雇われています」

ルーナ「銀河はそのバトルに出ないの?」

銀河「僕は出ないですよ、妹がいますから。」

ルーナ「そんなに危険なの?」

銀河「相手を殺す事も珍しくない試合です。複数のバトラーが参加して

毎日、海王星のいたる場所で試合は行われています」

ルーナ「、、、ますます行きたくない。」

銀河「ですよね、、」

ルーナ「私がジャックフロストに行くのは問題ないの?」

銀河「はい、期間内であればお連れできます」

ルーナ「そこはバトルとかない?」

銀河「無いですよ、今は平和な町です」

ルーナ「そう、、魔奏種の色について教えてくれる?」

銀河「はい、赤は攻撃色で、力が上がり、熱い物を作れたり、魔奏力も一時的に上がります」

ルーナ「うん、黄色は?」

銀河「黄色は変形色で、形を変える事が得意になる色です。弱い魔奏力でも何でも作れますが、

生物だけは禁術で、作っても消えてしまいます」

ルーナ「形が作れるのは黄色だけ?」

銀河「弱い魔奏力ですと黄色だけですが、何色でも魔奏力さえ強ければ作れます。

例えば、赤の魔奏種で剣を作れば攻撃力の高い剣になり、青い魔奏種で盾を作れば

防御力の高い盾が作れます」

ルーナ「青は防御力の色なの?」

銀河「そうです。青は防御色で、衝撃を吸収する特徴があります」

ルーナ「だから私が転んだ時に現れたジュウタンは青かったんだね?」

銀河「そうです。そして白は放出色で、
召喚ができますし、何かの色の効果を倍増できます。

魔奏力を放出するのが得意な色です。その代わり、使えば大きく魔奏力が減ります」

ルーナ「ピンクとか無いの?」

銀河「ピンクは赤と白の中間色ですから攻撃+倍増で赤の2倍の攻撃力になります」

ルーナ「じゃあ、赤と青の中間色の紫は攻撃と防御の両方が上がるの?」

銀河「そうです。中間色は両方の魔奏種の特色を使えます」

ルーナ「赤、黄色、青、白と来たら黒もあるよね?」

銀河「黒は最も使うのが難しい色で、吸収色です。

特色は白の反対で魔奏力の吸収が得意です。

例えば青と黒の中間色は防御しながら相手の魔奏力を吸い取り自分の物にします。」

ルーナ「あなたのバッジは白黒だけど、それは魔奏種でできているの?」

銀河「そうです。これは特異点で、

黒の部分を使えばブラックホールに変わり、体が吸い込まれ、

ゴール地点にある白の特異点から出ます。」

ルーナ「特異点はワープの道具なんだ?」

銀河「はい。魔奏力のある者を吸って、出す、この黒から白への原理でワープが可能です。

他には念を吸って離れた星の特異点に出す事ができ、

離れた星に念を届ける事もでき、会話が可能になります。」

ルーナ「私たちを追ってきたあの釜が白かったのは、その原理のせいなの?」

銀河「そうです。おそらく海王星の誰かがあの釜をコントロールしていました。

魔奏獣が出てきたので、海王星で間違いは無いです」

ルーナ「魔奏獣って名前なんだ、、、海王星には沢山いるの?」

銀河「バトルで良く召喚されています。」

ルーナ「こわ、、その魔奏種って誰が作るの?」

銀河「上級魔導士が作っています。ジャックフロストの魔導士は魔奏種を作って
お金を稼いでいます」

ルーナ「ふーん、、、分かってきたかも?でさ、私に来る色は何だと思う?」

銀河「分かりません。2つまで問題なくクリアしたのがルーナさんしか知らないので」

ルーナ「、、、そうなんだ」

〇水泡の部屋で沢山のモニター(丸いガラスのようなものが浮いている)を見るブリーダー

ブリーダー【あの強い配奏人を雇うブリーダーは、そんなにレベルは低くは無いよな、、、

強い配奏人を雇うのは強いブリーダー、、、魔導士のブリーダーかも、いや、

上級魔導士ならまずいな、、、、、」

〇立ち上がるブリーダー

〇黒い魔奏種を口に入れる

〇口の周りに黒いプラズマが走る

ブリーダー「dimension OF dark 」

〇ブリーダーは頭から黒い液体に包まれる。液体は全身を包み、人の形になる

〇右手を軽く上げるブリーダー

ブリーダー「The gate OF dark」

〇ブリーダーの前に黒い枠が開く。仲は真っ暗

〇その中に入るブリーダー

〇地球の白い釜から出てくるブリーダー

ブリーダー「ベルガさん、聞こえますか?ブリーダーです」

バトラー(=筋肉)「はい、何でしょう」

ブリーダー「地球に来ました。今回、私は本気で取りに行きます。いいですね?」

バトラー「はい!私も気を抜かずにやります」

ブリーダー「これから貴方の部屋に行きます。いいですか?」

バトラー「かしこまりました!」

〇ブリーダーの地球の部屋に2人

ブリーダー「例の作戦用の魔奏種、作りました。」

〇袋に小粒の魔奏種が数百あり、色は白黒の混じった模様。

ブリーダー「普通の大きさの魔奏種では死んでしまいますから、小粒にしています。

1人に2粒配らないでくださいね」

バトラー「はい」

ブリーダー「説明しますが、この黒の部分で精神を吸い、私のこの水晶に届きます。

そして私から精神を放出し、配奏先の白い部分に精神に入ります。よって例の学校の人間はマインドコントロールが可能になります」

バトラー「はい」

ブリーダー「そして少女を救うナイト役は私がやります。」

バトラー「はい」

〇ポケットから黄色の魔奏種を2つ取り出すブリーダー

〇それを口に入れる

ブリーダー「human OF YELLOW 」

〇2人の生徒ができる

ブリーダー「これは私がダイレクトにコントロールするので

この生徒の視界に入る映像は私が見れます。これで準備は完了です」

〇手を横に動かして丸い鏡を宙に沢山出すブリーダー

鏡には町の映像が映っている

ブリーダー「この部屋はしばらく借ります」

バトラー「はい、、」

〇ルーナがスマホを片手に料理を作っている。銀河はソファーで座っている

〇ルーナは味見をする

ルーナ「うん、美味しいかも」

ルーナ「銀河ー。来てー!」

〇キッチンに来る銀河

ルーナ「味見してみて」

銀河「はい」

〇2人でテレビを見ているとガチャっとドアが空く

ルーナ「帰って来た!」

〇料理に気付く姉

姉「おー、珍しい」

ルーナ「作ったの!一緒に食べよう!」

姉「うん」

〇3人で食事する

姉「うま!小籠包」

ルーナ「でしょう」(笑顔)

姉「何?お願い」

ルーナ「するどいね」

姉「貴方の事は全部わかる、言ってみな」

ルーナ「旅行に行くの、私たち」

姉「どこに?」

ルーナ「4次元」

姉「嘘つくと追い出すぞ」

ルーナ「ほんとだって!じゃあ、秋田!」

姉「嘘をつくなって!」

ルーナ「本当に4次元なの!」

姉「証拠を見せな」

〇銀河を見るルーナ

ルーナ「お姉ちゃんの欲しいもの、言ってみて、銀河がすぐに作るから」

姉「4次元から出す的な?ドラえもん的な?」

ルーナ「出すんじゃなくて作るの!」

姉「そう、じゃあ、金の延べ棒のデカいやつ!」

ルーナ「銀河、金の延べ棒のデカいやつだって、、、」(笑いをこらえて)

銀河「分かりました。」

〇黄色の魔奏種を取り出し、口に入れる銀河

〇興味なさげに見る姉

銀河「Gold bar OF YELLOW 」

〇金の延べ棒が宙に浮く

姉「うわっ!!!」

ルーナ「ああ、、汚いな、口に物入れながら叫ばないでよ」

姉「いや、叫ぶでしょ!」

〇金の延べ棒は宙に浮き、姉が恐る恐るのぞき込む

姉「これ触って大丈夫?」

銀河「はい。差し上げます」

〇手にそっと持つ姉

ルーナ「あ、そっか、その手でお金作って、外国移住とかもアリだな、、」

〇銀河が小声でルーナに話す

銀河「金銭価値の有る物は30分で消えます」

ルーナ「あ、まじで?」(みけんにしわが入る)

ルーナ「じゃあ、そういう事で4次元に言って来ます!」

姉「いつ頃帰るの?」

ルーナ「3日くらいかな?」

姉「そう、、、いってらっしゃい、、、、、」

〇ルーナの部屋に銀河とルーナ。ルーナは買い物袋を持っている。

銀河「The gate OF dark」

〇黒い枠が開く。中は宇宙

ルーナ「うわっ、こわっ!この中息できるの??」

銀河「はい、大丈夫です」

〇銀河はルーナの手を取る

〇2人は枠に入り込む

〇ジャックフロスト界の外れの特異点から出てくる

〇一面は雪で、巨大なキノコのような木が立ち並び、家にされている物もある。

遠くにはとがった山々がかすんで見える。道は左右にうねりながら登坂になっている。

宙には羽の付いた魚の群れが舞っている。

銀河「ここがジャックフロストです」

ルーナ「うわーー。雪の世界だね!」

銀河「雪はずっと降っているのですが、積もらないのは雪ウサギたちが雪を食べてくれているから何です」

ルーナ「雪ウサギ?今見える?」

〇雪の中を掘って移動する雪ウサギの後が残っている

銀河「あそこに雪ウサギがいます」

〇2人で盛り上がっている所を凝視する

〇球体の雪ウサギが鼻先を出す。その後、体が縦に伸びる。

ルーナ「あ、ほんとだ!」

銀河「後ろを見てください」

〇後ろには門が沢山空いて雪が門の外に流れている

ルーナ「あれはどこに繋がっているの?」

銀河「あれは地球上の雪が降る場所に繋がっています」

ルーナ「へーー。じゃあすぐ帰れるんだね!」

〇ルーナが正面を向くと妖怪のような物が浮いている

ルーナ「きゃ!」

〇その妖怪はルーナをにらみつづける

銀河「それはボーグルという町の守護魔奏兵器です。じっとしていえば去りますよ!」(笑顔)

ルーナ「え?ほんと?」(硬直)

〇少しルーナを見て去っていく

〇しゃがみ込むルーナ

ルーナ「びっくりしたーー、、、言ってよ先に、、、、」(少し怒る)

銀河「すみません。怪しい念を持った者を町に入れないようにする魔奏兵器で、この町の魔導士が作ったものです」

ルーナ「そうなんだ、、そういうシステムもあるんだね」

〇鍾乳洞のようなつららの森の中を歩く2人

銀河「もうすぐ好きな場所になります」

ルーナ「銀河の好きな場所?」

〇ブルーベリアの花が広がる

ルーナ「わあ!綺麗!」

銀河「でしょう?」(笑顔)

〇花をのぞき込むルーナ

銀河「ブルーベリアは地球上から持ってきた、
幸せを呼ぶ花を言われ、このジャックフロストで親しまれています」

〇雪ウサギの親子がぴょんぴょん飛び回る

銀河「ルーナさんを歓迎しています」

ルーナ「本当に?」

〇雪ウサギと遊ぶルーナ

ルーナ「ねえ、銀河!」

銀河「はい」

ルーナ「銀河は孤児って言っていたじゃん」

銀河「はい」

ルーナ「誰に育てられたの?」

銀河「それは、この町の魔導士に」

ルーナ「この花を持って会いに行ける?」

銀河「はい、そうですね、僕も凄く「お世話になったので、行きましょう」

〇魔導士の家の前

〇見渡すルーナ

ルーナ「ねえ、呼び鈴とかないの?」

銀河「ノックで大丈夫です」

〇家のドアをノックする銀河

〇ドアが空くと娘の方が出てくる

ジェミニ「おお!帰ったか!!」

銀河「はい、あ、まだ仕事は終わっていませんが地球の人を連れてきました」

〇ジェミニとルーナの視線が合う

ルーナ「こんにちは!」

ジェミニ「こんにちは!」

ジェミニ「なぜ地球の人を?」

銀河「2個まで配り終わって、3個目までに時間が余って、ここに来たいとおっしゃっていたので」

ジェミニ「そうか、、たいした魔奏力なんだな。地球からは珍しい。」

ジェミニ「さあ、お客人、少し邪魔をしませんか?」

ルーナ「はい、喜んで!」

〇奥の部屋にはもう一人の魔導士リブラ、がいる

銀河「お久しぶりです!」

リブラ「ああ、よく来た!後ろの娘さんは?」

銀河「ルーナさんです。地球で出会いました。」

リブラ「こんにちは、ルーナさん」

ルーナ「こんにちは、あの、これ」

〇ブルーベリアを差し出すルーナ

リブラ「綺麗なブルーベリアだね、ありがとう!かざって置こう」

〇花が宙に浮き、花瓶の中に入って窓際に移動する

〇おどろくルーナ

銀河「この家は上級魔導士が2人いる家なんだ。町を守っている。町を荒らしていたユキクイも去年2人の力で封印できた。」

ルーナ「凄い、、」

ジェミニ「あれは苦労したな、でも良かった。しばらく安心だ」

銀河「上級魔導士が2人に増えればあんな封印もできるなんて、本当に凄い」

ジェミニ「海王星にまで通って15年もかかった。上級になれるまで。2人とも寒かったろ?スープでも持ってこようか?」

〇スープを飲む銀河、ルーナ

ルーナ「銀河って最初はどんな子だったんですか?」

リブラ「銀河は海王星の子で、銀河を連れてきたジャックフロスト人はここの魔導士だったんだ」

ルーナ「魔導士さんが、、」

リブラ「しかしその魔導士はここに来て死んでしまった。ひどい手傷を追っていたんだ、、」

ルーナ「そんな、、、じゃあ、親は分からないのですか?」

リブラ「そうだね、、海王星にいると思うけどね、、、」

ルーナ「そうですか、、」

リブラ「そして銀河もかなり衰弱していて、、ここで生きるにはジャックフロスト人にするしか無く、命を宿す雪の結晶と命の水晶でこの町の人として蘇ったんだ」

ルーナ「妹さんができた時と同じような感じですか?」

リブラ「そうだね、樹枝六花という雪の結晶でできたジャックフロスト人さ。魔法の力で生きている、、、、、、銀河の水晶を見せようか」

〇リブラが手をかざすと水晶が現れる

〇水晶の中には赤い塊が静かに揺れている

銀河「、、、、これが僕の命です」

ルーナ「これが銀河の命、、、」

〇眺めるルーナ

ルーナ「もし割れたらどうなるんですか?」

リブラ「割れて2つに分かれた時、それは永久の別れ、もうどうする事もできない死を意味するよ」

ルーナ「そうなんですか、、、」

〇坂道を登っていく2人は市場の隣を通りかかる。巨大な氷の山に穴が開けられ、その中に市場はあり、人の行き来が盛ん

ルーナ「銀河、あれは何?」

銀河「あれはこの辺の人が来る市場です。」

ルーナ「へー!行ってみていい?」

〇沢山の食材が並ぶ市場

ルーナ「スピカちゃんの好きな物を買って行きたいんだけど、何が好きなの?」

銀河「そうですね、、であれば、、」

ルーナ「あ、そう言えば5円しかないんだよね、、」

銀河「いや、大丈夫ですよ」(笑顔)

〇野菜売り場

銀河「これとこれを5個づつ、ください」

店員「銀河さん、久しぶり、預けたお金から頂くね!」

〇横でやり取りを見ているルーナ

ルーナ「お金預けているんだ?」

銀河「はい。町の人たちに沢山預けているので生活に困る事は無いです」

ルーナ「なるほど」

〇銀河の家の前に着く、窓からスピカが見て気付く

〇ドアを開けて銀河に飛びつくスピカ、離れて見ているルーナ

〇スピカは黙って銀河の足にしがみついている

〇スピカは黙って泣いているが顔を上に上げようとしない

銀河【心に話しかけてすみません】

ルーナ「はい、え?銀河?」

銀河【すみません。聞こえないフリをして聞いて頂けますか?】

〇うなずくルーナ

銀河【今、スピカは泣いているんですけど、泣き顔を見せられないみたいなので、
泣いていることに気付かないフリをして頂けないでしょうか?】

〇うなずくルーナ

ルーナ【心配かけたく無いんだね、この子】

〇遠くの山の上に巨大な氷の結界があり、その中にうごめく生物を発見するルーナ

〇ルーナはその生物を指さす

銀河【あれはユキクイという魔奏獣で妹が魔導士の魔奏種で召喚してしまったという噂が広まっています】

〇うなずくルーナ

銀河【でも僕はスピカが人の魔奏種を勝手に取って食べる子では無い事を知っています】

〇うなずくルーナ

〇【僕は関係ないと思っています】

〇部屋の中で銀河にしがみ付いているスピカ。少し決まづそうなルーナ

〇ニコニコしながらスピカに話しかけるルーナ

ルーナ「こんにちは、お姉ちゃんお料理好きだから、スピカちゃんの好きな物作るよ?」

スピカ「、、、、、」

銀河【すみません!極度の人見知りで会話ができないです。】

〇ルーナはうなずく

ルーナ「じゃあ、待っててね」(笑顔)

〇台所に立つルーナ

ルーナ「調味料とかどこだ?」

銀河【左の方にあります。銀の小瓶です】

〇銀の小瓶を発見

ルーナ「あ、これかな?」

〇それを手にして銀河に見せるルーナ

銀河【そうです。それです】

〇3人で食事をする。泣き止んで食べるスピカ

ルーナ「どう?おいちいですか?」(笑顔)

〇うなずくスピカ

ルーナ「あー良かった」

ルーナ【私がいると声が出ないのかな、、、人が苦手になってしまったんだな、、味方になれないかな】

〇ドアをノックする音がするコン、コココン

スピカ「魔導士のお姉ちゃんだ」

〇初めて声を出したので驚くルーナ

〇ドアに走るスピカはドアを開ける

ジェミニ「こんにちは、やっと元通りだね!」

スピカ「うん!」

銀河「こんにちは!どうぞ上がってください」

〇会釈をするルーナ

〇テーブルを囲う4人。スピカは楽しそう

ジェミニ「これからはどうするんだ?」

銀河「1週間はこちらにいて、地球に帰ります」

ジェミニ「今回は長いな」

銀河「3個目まで行ったのが初めてなので、でもボーナスがでるので」

ジェミニ「そういうボーナスがあるんだ、良かったな」

銀河「はい」

ジェミニ「3個目が配られるのはいつだか分かるか?正直長いとこの子が可哀そうだ」

銀河「それは分かりません」(残念そうに)

ルーナ「、、、」

銀河「僕のブリーダーさんは、即決しないタイプなので少し遅めにはなると思います」

ジェミニ「分かった、、長くても後3ヶ月、待つとしよう」

銀河「
すみません。心配させてしまって、、」

〇魔導士のジェミニが去る

銀河「まだ日が暮れるまで時間があります。外に出ませんか?」

ルーナ「そうだね!」

〇雪を丸めるルーナ

銀河「?」

〇無邪気に雪を銀河に投げつけるルーナ

銀河「うわ!!」

ルーナ「きゃはは!」

銀河「雪を投げるなんて、なんて野蛮な、、」

ルーナ「これ、地球では珍しくないよ!子供の遊び!」(笑顔)

銀河「分かりました、では僕も!」

〇ルーナの頭に雪玉がぶつかる

ルーナ「あははは!スピカちゃんもしようよ!」

〇きょとんとしながら棒立ちするスピカ

ルーナ「こうやって、丸めて、お姉ちゃんに投げてみて!」

ルーナの顔面に雪玉がぶつかる

ルーナ「、、、、やったなあ!」

〇雪玉を持ってスピカを追いかけまわす

〇楽しそうに逃げ回るスピカ

〇笑顔で見守る銀河

銀河【こんな楽しそうなスピカは久しぶりだな、、】

〇スピカの背中に雪玉が当たる

〇振り向くスピカ

ガキA「何はしゃいでんだよ!街をぶっこわしといて!」

ガキB「そーだよ、おとなしくしてろよ!反省しろよ!」

〇棒立ちになるスピカ

〇驚きの表情で呆然とするルーナ

〇黙って観る銀河

〇子供達は去っていく

〇ふくれっ面のスピカは下を向いてしまう

ルーナ「、、、、、」

〇日が暮れて3人でテーブルを囲う

ルーナ「お姉ちゃんのスープも美味しかったでしょ?」(笑顔)

スピカ「うん、、」

銀河「さあ、寝ましょう!」(少し気まずい空気を察しながら)

〇銀河を挟んで3人で川の字に寝る3人

〇無邪気に寝るスピカ

ルーナ「スピカちゃん、いじめられているの?」(小声)

銀河「、、、はい。ユキクイを召喚したと街の子供たちも思い込んでいて、、」

ルーナ「可哀そう、、、」(寂しそうに)

〇夜が明ける

ねぞうの悪いルーナは銀河の顔面に足の裏を押し付けている

〇目を醒ますルーナ

ルーナ「は!!」

〇申し訳なさそうに銀河の顔のゴミを払うルーナ

〇ルーナはスピカがいない事に気付く

〇ルーナがドアを開けるとスピカは雪イモをシャベルで掘っている

ルーナ「おはよう!何をしているの?」

スピカ「お芋、、」

ルーナ「お姉ちゃんにもやらせて!」

〇2人で庭を掘る

ルーナ「お腹空いたね!」

〇うなづくスピカ

〇3人で市場に入っていく

〇人込みをかき分けて進む3人

ルーナ「なんか色々おいしそうだね」

銀河「興味の有る物があったら遠慮なく言ってください!」

〇綺麗な色のフルーツを見るルーナ

ルーナ「ねえ!あれ、あのフルーツ買っていい?」

銀河「はい」

〇お代を払う銀河

〇お釣りをルーナに渡す

ルーナ「何?」

銀河「ルーナさんも少しは持っていないと、物も買えませんし」

ルーナ「ああ、ありがとう!」(笑顔)

〇スピカがいない事に気付く2人

ルーナ「え?スピカちゃんとはぐれた!」

銀河「大丈夫です、こっちにいます」

ルーナ「ほんと?」

〇銀河の腕のすそをつかんで付いて行くルーナ

〇ドンっと客にぶつかり倒れ込むルーナ

〇手を取ってルーナを起こす銀河

銀河「危ないのでしっかり僕の手を握っていてください」

〇見つめ合う2人

ルーナ「あ、、、そうだね、、そうしよう」

〇手を握りあって進む2人

〇スピカを発見

ルーナ「あ、スピカちゃん!」

〇スピカは呆然と立ち、足元には割れた皿と
くまれていたスープが広がっている

ルーナ「え?どうしたの?スピカちゃん?」

ガキA「早く帰れよ!おまえの飲むスープなんかねーーーよ!」

ガキB「きゃははは!」

〇ルーナは2人をにらみ付けて近づいて行く

銀河「ルーナさん、、、」

ルーナ「ちょっといい?2人とも!」(しゃがんで2人の顔を見つつ)

ガキA「なんだよ、、」

ルーナ「これは悪い事だよ?」

ガキA「なんでだよ!悪いのはそこの女だよ!俺たちは正義だ!街を守ってんだ!!」

ルーナ「正義じゃないよ、、正義は誰から見てもそう見える時が正義だよ」

ガキA「うるせえ、、、」

ルーナ「スピカちゃんがやった証拠はあるの?」

ガキA「、、、うわさで聞いたから絶対そいつのせいだよ、、」

ルーナ「そう、、私はスピカちゃんがやったとは思わない。人の物を勝手に取って
口に入れるような事をする子じゃないよ」

ガキA「、、知らねえよ、、」

ルーナ「あなた、親は?」

ガキA「なんだよ、、いるよ」

ルーナ「この子はずっと1人で泣きながら、貴方たちに毎日イジメられながら暮らしているんだよ。それがどれだけ辛いか分かる?」(目に涙をためつつ)

ガキA「しらねえよ、、、」

ルーナ「イジメるという事は心を傷付けるという事。心は傷ついたら治らない。今は
あなたが子供だから分からないけど、大人になったらあなたも心に傷が残るから。
絶対に後悔するから」

ガキA「、、、、行くぞ」

ガキB「、、、、」

〇ガキ2人は去る

〇立ち尽くすスピカに
近寄り、頭をなでるルーナ

ルーナ「お姉ちゃんが守ってあげるから心配しないで」

〇ルーナを見るスピカ

ルーナ「スピカちゃんは強い子だね、、お姉ちゃんは泣いちゃったのに、スピカちゃんは我慢できてる」(涙がほおをつたう)

〇それを見て下を向いてしまうスピカ

スピカ「う、、うぐっ、、うぐっ、、」

〇優しい表情で見守るルーナ

スピカ「うえええええん」

〇ルーナはスピカを抱きしめる

〇新しいスープを持ってスープ屋のおばさんが近寄る

おばさん「あの、、、これ、、、」

〇スープに気付くルーナ

ルーナ「あ、、ありがとうございます!」

おばさん「ごめんね、、私、大人なのにこの子に冷たくしてしまったかもしれない。
恥ずかしいよ、、、」

ルーナ「そんな、、」

おばさん「もしあなたがここにずっと居なくても、私がちゃんとするから、、」

ルーナ「すみません、お願いします」

銀河【ルーナさん。】

ルーナ「?」(銀河の方を見る)

銀河【僕、しばらくこの辺の店を見ていますので、泣き止んだら呼んでいただけますか?】

〇ルーナはうなずく

〇街を守る魔奏兵器の横を通り過ぎるブリーダー。魔奏兵器は気付かない

ブリーダー「街の衛兵か?しかしの私の体は別次元にある、察知はできないだろう」

〇上空に上がるブリーダー

ブリーダー「やつらは何処だ?」

〇遠くの山に封印されたユキクイが見える

ブリーダー「あいつ、あんな所に、、懐かしいな、、」

〇ブリーダーのアップ

ーーーー(回想はじまり)

●10年前

●ブリーダーの仲間がブリーダーの部屋(宇宙に浮く水泡のような)に来る

ブ仲間「ここは何処だ?」

ブリーダー「ここは宇宙に作られた別次元だ海王星のレーダーにはかからない」

ブ仲間「そうか、、そう言えば上級魔導士に上がったとたんに逮捕されそうになったらしいな。ニュースで知ったよ」

ブリーダー「確かに星衛隊に追われている。だが、捕まえるのは無理だろう。外出時でもこの体は別次元の膜に包まれている」

ブ仲間「普通に魔奏種作るとか、
バトラーを雇って稼ぐとかできないのか?」

ブリーダー「まあ、それもしているが、稼ぎが悪い。俺はもっと稼ぎたい。そして
面白い事に大金をつっこみたい。派手に行きたいじゃないか」

ブ仲間「、、、今日の用事は何だ?ただ呼ぶだけのやつでは無いだろう?」

●ブリーダーは手を外に降ると1メートル程度のユキクイが現れる

ブ仲間「それは?ペットか?」

ブリーダー「ある星で売っていたペットだ。
雪を大量に食わせると50メートル以上に育つらしい」

ブ仲間「そんなにデカくして事件でも起こすのか?」

ブリーダー「それは決めていない。
これを何かに使って遊べないかと思ってな。
育てたいので協力をお願いしたい」

ブ仲間「策を聞かせてくれ」

ブリーダー「これを雪の多い所に放す。
ジャックフロストを狙っている。」

ブ仲間「どうやって移動を?俺に持って行かせる気か?」

ブリーダー「いいや。俺は今厳重に狙われている。
ワープを察知されれば追手が来る。
ワープは数年我慢せざるを得ないが、運ぶ方法がある」

ブ仲間「例えば?」

ブリーダー「これをこうする」

●手をグーにするとユキクイが魔奏種に変わる

ブ仲間「ほお。さすが上級魔導士」

ブリーダー「この魔奏種は子供の1メートル以内に近づくことで壊れる仕組みになっている」

ブ仲間「誰かに運ばせて、子供のそばでユキクイが解放される仕組か、、」

ブリーダー「その通り、おまえは魔奏店のオーナーだ。そこに置いて欲しい。そして
ジャックフロストから定期的に来る客が名簿にあるだろ?そいつに渡すだけだ。無料でもいいから渡して欲しい」

ブ仲間「無料で渡すだけか、、確かにジャックフロストから魔導士が材料を買いには来るが、、、、バレないか?」

ブリーダー「ではこれでどうだ?」

●ユキクイの入っている魔奏種を指でこすると消える」

ブ仲間「消えた、、何をした?」

ブリーダー「異次元の膜で覆ってみた。これならポケットにでも入れれば気付かない。これも子供のそばにいるだけで壊れるようにしてある。」

ブ仲間「なるほど。俺はジャックフロストの客のポケットにそれを入れるだけでいいのか」

ブリーダー「それでいい、バッグでも何でもいいから入れてほしい」

ブ仲間「報酬はいくらだ?」

ブリーダー「5億アジョンでどうだ?」

ブ仲間「分かった。受けよう」

ーーーー(回想おわり)

〇銀河とルーナ、スピカは、魔導士ジェミニの家の前にいる

ジェミニ「新しく作った魔奏機兵だ、乗る事ができる!乗ってみないか?」

ルーナ「、、、いやあ、、私は、、」

スピカ「お姉ちゃん、乗ろうよ!」

〇スピカはルーナの服のそでを引っ張る

ルーナ「え~、、スピカちゃんに頼まれたら断れないなあ」(苦笑い)

〇それを見ていた銀河のエリのバッジが鳴る

〇それを気にするルーナ

銀河「あ、海王星からです。構わず遊んでいてください!」

ルーナ「わかった!」

〇魔奏機兵に乗る2人

〇銀河がエリのバッジを押すとバッジから水晶が出てきて宙に浮く。

〇その水晶には銀河のブリーダーの顔が映る(お嬢様のような髪の長い女性)

銀河ブ「任務中失礼します!」

銀河「はい、何でしょうか?」

銀河ブ「3個目を迷っているのですが、情報が欲しいですの。記憶を送ってくれないでしょうか?
用事はそれだけですの!」

銀河「分かりました。今、送信します。」

〇銀河は目をつむり、バッジを抑える

〇空を飛ぶスピカとルーナ。ルーナが後部座席にいる。スピカが操縦

ルーナ「うっわ!うっわー!」

スピカ「さっきからウワしか言ってないw」

ルーナ「だってこんなの乗らないもん!!安全運転で行こうね?」

〇スピカは手元の赤いボール前に押す

〇魔奏機兵は空高く上がる

ルーナ「ぎゃーーー」

〇銀河はバッジを抑えている

銀河ブ「届きました!ありがとうございます!引き続きお願いしますの!」

銀河「はい。あのボーナス、、」

水晶は縮まり消える

銀河「あ、、、」

銀河【今ボーナスの言葉を聞いてから切られた気がする、、、】(ひたいに汗)

〇空を見上げる銀河

〇目をつむるルーナ

スピカ「今、人が浮いていた!」

ルーナ「お姉ちゃん、騙されないからね!早く速度を下げよーよ!」

〇スピカは操縦用の赤いボールを手前に引く

〇魔奏機兵は失速して落下

ルーナ「ぎゃーーー」

〇銀河の家で寝込むルーナ

スピカ「大丈夫?」

銀河「死んだかもしれない」(真面目な顔で)

〇ルーナは死んだふり

スピカ「本当に?お姉ちゃん、起きて!」

〇ルーナは無反応

スピカ「うわあああん!ごめんなさい!」

〇銀河は笑いをこらえる

〇ルーナは笑い始める

ルーナ「ごめんごめん、、嘘嘘!」

スピカ「もーー!」

〇魔導士ジェミニの家の前

〇乗っていた魔奏機兵のコックピットから水晶を外す魔導士ジェミニ

〇ジェミニが水晶をつつくと飛行中の映像が映る

ジェミニ「!?人が浮いている?」

〇水晶を横になぞる

〇水晶にブリーダーが映っている

ジェミニ「誰だ?」

〇上空に体を浮かすジェミニ

ジェミニ「もういないか、、、」

〇そして1週間後私と銀河はスピカちゃんに別れを告げる


ーーつづくーー


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