なぜ【空想工作実験室 moshimo】をやりたいのか。
そして、なぜ続けていきたいのか。
先日の阿佐ヶ谷美術専門学校でのワークショップを終えて、
あらためて考えていました。
工作は、作ることそのものが楽しい。
「できた」
「楽しかった」
その体験だけでも、とっても十分に価値がある。
そのうえで、【moshimo】では、
「作って楽しかった」の、
その先にも手を伸ばしてみたい。
子どもたちが、自分の好きな工作を入り口に、
自分の気持ちや考え方を深く知ること。
自分とは違う誰かの立場を想像し、
これまで気づかなかった視点に出会うこと。
そして、そこで生まれた作品やアイデアを、
机の上だけで終わらせず、
地域へ、その先の世界へ届けていきたい。
自分が作ったものが、
知らない場所にいる誰かに届く。
違う文化や考え方を持つ人から、
反応や新しい視点が返ってくる。
そんな経験を通して、
子どもたちの中にある世界は、
きっと少しずつ広がっていくはず。
長男とロボットプログラミングに取り組み、
海外大会へ遠征した経験も、
今の活動につながっている。
言葉や文化の違う子どもたちが、
自分たちの作ったものを通して出会い、
互いに刺激を受け合う。
その光景を、実際に見ることができたからです。
「好きなものを作る」から始まり、
その子の興味や考えを深め、
社会や誰かとの関係へ広げていく。
【空想工作実験室】と名付けているのも、
「そんなアイデア、実現できるわけないじゃん」
と、自分の考えを自分で閉じ込めたり、
誰かの考えを最初から否定したりしてほしくないから。
「そのアイデア、とってもいいじゃん!」
そう言って、ハイタッチできる場所にしたい。
すぐに役立つものや、
完成度の高いものを作ることだけを目的にするんじゃなく、
何度も考え、
作り、
試し、
人に伝えていく。
その積み重ねの中で、
アイデアも、その子自身も少しずつ変わっていく。
だからこそ、単発のイベントではなく、
継続して活動することに意味がある。
一度作って、終わりではなく。
一度会って、終わりでもなく。
「この子は、こんなことに気づき、
考え続け、ここまでたどり着いた」
というストーリーごと、
地域や世界へ届けたい。
そして、この活動を、
僕一人で完結させることはできない。
アサビで生まれた実践を、
杉並の地域の中へ少しずつ広げていく。
調布でも、その地域にある文化や素材、
人とのつながりを生かしながら、
継続的なプログラムへ育てていく。
学校や文化施設、
地域で活動する人たちと一緒に、
子どもたちが考え、作り続けられる場を、
地域の中に増やしていきたい。
一度限りのイベントではなく、
子どもたちが何度でも戻ってこられる場所。
作りかけのアイデアを持ち帰り、
家でも続きを考え、
また次の場へ持ってこられる場所。
それぞれの地域で生まれた発明がつながり、
いつか世界の子どもたちとも出会える場所。
まだ、本当に小さな実践です。
だからこそ、まずは場を開く。
続けていく。
そして、いろいろな人と一緒に育てていきたい。