今回は『ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本』をご紹介します。
僕たちの周りにはキャッチコピーが溢れています。
街を歩き少し顔を上げるとたくさんの建物に看板や広告があり、手に持っているスマートフォンを何気なく見ても数多くの投稿や広告が流れてきます。
そうしたところで触れているキャッチコピーがどのように作られているのか、また自分が作るにはどういう視点から考えると良いのかを知りたくてこの本を選びました。
言葉は時を超える
僕は吉田松陰の「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし」という言葉を毎日見るようにしています。
言葉の力は今の言葉だけでなく、過去の偉人の言葉は今もなお、多くの人に大切にされています。
過去の偉人の言葉からインスピレーションを得ることもできます。
より多くの人の言葉を知ると、自分の中のレパートリーも増えるのでおすすめです。
組み合わせで化学変化を起こす
普段組み合わされることのない言葉を組み合わせることで、文章にも化学変化を起こすことができます。
それによって、短いフレーズでも強いインパクトを与えることが可能になります。
特に、読む人が途中まで読んだ時点で予想する展開と異なる要素を加えることで、意表をつくキャッチコピーを作り出せます。
例えば、以下の手法などが有効です。
- 対極にあるイメージの言葉を掛け合わせる
- 日常的な言葉に非日常的な要素を加える
- 慣れ親しんだフレーズの一部を意外なものに置き換える
このような工夫を取り入れることで記憶に残りやすく、思わず続きを知りたくなるような文章を生み出すことができると学びました。
ストーリーの続きをみたいと思う
ここでは「ザイガニック効果(中断効果)」を紹介しています。
ザイガニック効果とは「潜在意識には、答えを知らずに中断されたものを引き続いて探そうとする働きがある」ことを言います。
映画の次回予告などを思い出してもらうとイメージができるかと思います。
例えば次回予告で衝撃的なシーンを見せたり、「続きは次回!」と中断されると、視聴者は結末が気になり、本編も観たくなりますよね。
こうした人間の心理を学ぶと人間の心を動かす確率が高くなるのだと感じます。
またそれを少ない文書の中でどう伝えるのか頭を使うのかが非常に面白いポイントでもあります。
最後に
言葉は時を超え、過去の偉人の名言からインスピレーションを得ることで、自分の表現の幅が広がります。
更に異なる言葉を組み合わせることで文章に化学変化を起こし、意表をつく表現が可能になるのだと勉強になりました。
僕の事業でもこうした、今あるもの同士がコラボレーションを起こし、ワクワクするような企画や事業を展開させていくことが本当に面白いです。
今後より多くの方と、様々なプロジェクトを通して、多くの人を惹きつけるような活動をします。
住谷知厚(すみたにともひろ)
<参考>
◆キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック