今回は『ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック キャッチコピー力の基本』をご紹介します。
僕たちの周りにはキャッチコピーが溢れています。
街を歩き少し顔を上げるとたくさんの建物に看板や広告があり、手に持っているスマートフォンを何気なく見ても数多くの投稿や広告が流れてきます。
そうしたところで触れているキャッチコピーがどのように作られているのか、また自分が作るにはどういう視点から考えると良いのかを知りたくてこの本を選びました。
自分ごとであるか
自分自身が気になる広告とはどういったものがあるでしょうか。
自分に関係がありそうなキャッチコピーでなければ、人の心は動かないとこの本では述べられています。
確かに、多くのものの中で選択をする際に、自分と関係ありそうなものを選んでしまうなと、僕自身の行動を振り返っても感じることがあります。
この自分に関係がありそうであることで、キャッチコピーに対して共感が持てて、愛着が生まれるのではないかと思います。
文章が言い切っている
この本でも「言い切ること」について、なんと77項目のうち6項目も紹介しています。
それぞれの言い切る手法はことなるもののなぜ、「言い切ること」が重要なのか考えるきっかけになりました。
僕が感じたのは、本音や事実など普段あまり言いたくても言えないことを伝えてくれているのではないかと言うことです。
その言葉から心を動かしているのだと感じた。喜怒哀楽の何かしらの感情に着地させ、そこからの行動を促していると感じた。
考えさせる余白を儲ける
読む人が簡単そうに見えて少し考えてしまうような、言葉に余白を持たせた内容にします。
すると心の中の「なんで?」と疑問を生み、その疑問を解決する答えを知りたいがために、続きの中身を読みたくなる、とういう習慣があるそうです。
相手から掴み取りたいというような話の仕方が重要だと、仕事をする際に人間関係を作る時にも感じます。
人間の行動の習慣に目を向けて、本能に促していくような関わりを文章で行っているのが、非常に面白く、キャッチコピーは奥が深いなと思わされました。
最後に
この本を通じて、効果的なキャッチコピーの背後にある理論と戦略を再認識しました。
言葉ひとつで人の行動が変わるからこそ、適切な表現を選ぶことが重要だと感じます。
次回は、後半のポイントを深掘りし、さらに実践的な活用法について考察していきます。
ビジネスにおける言葉の力を最大限に活かすためのヒントをお届けしますので、ぜひご期待ください。
住谷知厚(すみたにともひろ)
<参考>
◆キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック