今回は、名和田竜さんの書籍『賢く主張する技術』をご紹介します。 仕事でもプライベートでも、人と関わっていると「自分の意見をどう伝えるか」に悩む場面があります。 自分の考えをはっきり伝えることは大切ですが、強く言いすぎれば相手との関係を悪くしてしまうかもしれません。反対に、相手に合わせることばかりを優先していると、本当に伝えたいことが言えなくなってしまいます。 僕自身、仕事を通じてたくさんの方と関わる中で、「伝え方って難しいな」と感じることがあります。 特に組織やチームでは、立場も経験も考え方も違う人たちが一緒に仕事をします。だからこそ、自分の意見を持つことと同じくらい、相手の考えを尊重することが大切です。 ワクセルでさまざまなコラボレーターの方と関わっていても、周囲から信頼されている方ほど、自分の考えをしっかり持ちながら、相手の話にもきちんと耳を傾けていると感じます。 本書では、ディベートの技術と心理学を組み合わせながら、「論理的思考力」「傾聴力」「表現力」を磨く方法が紹介されています。 ディベートというと「相手を言い負かす」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし本書を読んで感じたのは、むしろ大切なのは、相手との関係を大切にしながら自分の考えを伝え、「納得と共感」につなげていくことなのだということです。
主張することは自分勝手ではない 「自分の意見を言ったら、相手に嫌われるかもしれない」 そんなふうに考えて、言いたいことを飲み込んでしまうことは誰にでもあると思います。 でも、自分の考えを伝えることと、相手の考えを否定することはまったく別です。 大切なのは、「僕はこう考えています」と自分の考えを伝えることであって、「あなたは間違っている」と相手を否定することではありません。 僕自身、仕事仲間に意見を伝えるときは、できるだけ相手の立場も考えるようにしています。 もちろん、ときには「それは違うんじゃないか」と率直に伝えなければならない場面もあります。 ただ、そこで大事なのは、相手を負かすためではなく、「一緒により良い方向へ進むために伝える」ということ。 この意識があるだけでも、同じ言葉の伝わり方は大きく変わるのではないでしょうか。
相手を尊重しながら、自分の軸を持つ 人間関係では、「相手に合わせること」と「相手を尊重すること」を混同してしまうことがあります。 でも、相手を尊重することは、自分の意見を捨てることではありません。 むしろ、自分の考えをしっかり持ったうえで、相手の意見にも耳を傾ける。その両方があってこそ、良いコミュニケーションが生まれるのだと思います。 仕事でも、全員が同じ意見になる必要はありません。 違う意見があるからこそ、新しい視点が生まれることもあります。 僕自身、仲間から率直な意見をもらって、「確かにその考え方もあるな」と、自分の考えを見直した経験が何度もあります。 自分一人では見えなかったものが、誰かと話すことで見えてくる。 だからこそ、自分の意見を伝える勇気と同時に、相手の意見を受け止める姿勢も大切にしていきたいと思っています。
「何を言うか」と同じくらい「どう伝えるか」 同じ内容を伝えるとしても、言葉の選び方やタイミングによって、相手の受け取り方は大きく変わります。 「正しいことを言えば伝わる」とは限りません。 相手が今どんな状況なのか。 どんな気持ちで話を聞いているのか。 そこまで考えたうえで、自分の考えを伝える。 そこには、論理だけではなく、相手への思いやりも必要なのだと思います。 ワクセルで出会うコラボレーターの皆さんを見ていても、周囲から信頼されている方は、ただ話が上手いだけではありません。 相手の話を聞き、相手の立場を理解し、そのうえで自分の考えを伝えています。 僕自身も、仕事はもちろん、友人や仲間との関係でも、「何を言うか」だけではなく「どう伝えるか」を大切にしていきたいです。
まとめ 『賢く主張する技術』は、自分の意見を持ちながら、相手との関係も大切にするためのヒントを与えてくれる一冊でした。 自分の考えを伝えること。 相手の話に耳を傾けること。 そして、お互いを尊重しながら、より良い答えを探していくこと。 コミュニケーションは、どちらかが勝って、どちらかが負けるものではありません。 違う考えを持つ人同士でも、お互いの考えを理解しようとすることで、新しい答えが生まれることがあります。 ワクセルを通じて多くの方と関わる僕だからこそ、これからも「伝える力」と「聴く力」の両方を磨いていきたいと思います。 自分の軸を持ちながら、相手の価値観も尊重する。 そんな人でありたいです。 これからも読書を通じて学びを深めながら、周囲の人たちとより良い関係を築き、仕事にも人生にも向き合っていきたいと思います。 それでは今回は、この辺で。
住谷知厚(すみたにともひろ)
<参考> ◆名和田竜『賢く主張する技術 ディベートから学ぶ「納得と共感」のロジカルスキル』