経営者として日々とても楽しく充実しながら働かせていただいていますが、最近ふと「本当に充実した毎日を送れているのか?」と自問する機会をあえて作るようにしています。
仕事は好きだし、やりがいもとても感じています。
しかし、「もっと楽しい人生があるんじゃないか」というのを考えることで、より良い人生を築く習慣になるとも感じています。
そんなことを考えながら、最近出会ったのが、”今井 孝(いまい たかし)”さんの『いつも幸せな人は2時間の使い方の天才』という本です。
考え方がとても素晴らしいなと感じたので、今回紹介させていただきます。
1日たった2時間で得られる「最高のひととき」
充実した1日を過ごすには朝から晩まで楽しいことが続かなければならないと思う方も世の中にはいるかと思います。
ところがこの本では「1日の中でたった2時間、自分にとって最高だと思える時間を作れば、それだけで人生は充実する」と語られています。
例えば、ぼくは仕事終わりにお酒を飲むのが好きです。
仕事終わりに、仕事仲間と飲む瞬間はまさに至福のひとときに感じます。
この2時間だけでも、その日1日の疲れが吹き飛び、「また明日も頑張ろう」という気持ちになります。
このことから学んだのは、「最高のひととき」は意識して作らなければ得られないということです。
そしてその「最高のひととき」とは、特別なイベントや高価なものではなく、自分が心から楽しめるシンプルな時間で十分だそうです。
予定に「最高の2時間」を組み込む
ビジネスの予定を手帳やカレンダーで管理している方が多いと思いますが、そこに「自分のための2時間」もあらかじめ予定として確保してみてください。
例えば、以下のようなものです。
- 毎週水曜の夜は必ず趣味の時間にする
- 月に一度は家族とゆっくり過ごす2時間を設ける
- 朝の出勤前にカフェで読書する時間を作る
このように、あらかじめ「最高の2時間」を予定に組み込むことで、忙しさに流されず自分自身を大切にできるようになります。
僕も実際にスケジュールに自分の時間を入れることで、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなりました。
「やらないこと」を決める
多忙な経営者ほど、やるべきことが山積みです。
しかし、「最高の2時間」を生み出すためには、思い切って「やらないこと」を決める勇気も必要です。
例えば次のようなものが挙げられます。
- 重要でない会議への参加を減らす
- ルーティン業務をスタッフに任せる
- SNSやメールチェックの時間を制限する
こうした「やらないことリスト」を作ることで、自然と自分の時間が生まれると感じています。
経営者こそ「自分の時間」を大切に
経営者はどうしても「会社のため」「スタッフのため」と自分を後回しにしがちです。
しかし、自分自身が満たされていなければ、周囲に良い影響を与えることはできません。
たった2時間を意識的に作ることで、心に余裕が生まれ、結果的にビジネスのパフォーマンスも向上します。
この本をきっかけに、ぜひ自分の「最高の2時間」を見つけてみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で。
住谷知厚(すみたに ともひろ)
<参考>
◆いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才