祝 辞
令和三年度卒業生〇〇〇人の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
保護者の皆様におかれましても、三年間我が子を支え見守り今日という日を迎えることができ、誰よりも安心していると思います。心よりお祝い申し上げます。
（省略 本日は時間も限られており、端的に伝えたいメッセージをお話しいたします。）
さて卒業生の皆さん、君たちは今まさに三年間の「自分ドラマ」の最終回クライマックスにいます。残念ながらコロナ自粛で中止にせざるを得なかった行事も多々ありました。ただその中で開催できた体育祭、合唱コンクール等では物理的な密ではなく、精神的な密でより絆を深めることもできました。悲観的に思わず、逆に今だけの経験ができたと前向きに考えましょう。
君たちは未来を担う希望の宝です。そしてこれから、ドラマの新たなシーズンへ向かおうとしています。(シーズン３乞うご期待！ ？) 勉強はもちろん大事ですが、それ以上に大事なこととして、自分の体験からと人生の一先輩として次の言葉を送りたいと思います。
「世界に目を向けて、今起きていることを自分事として自分の言葉で考えてください！」
今や簡単に世界中の情報にアクセスできる時代、便利と同時にデマやフェイクニュースなども問題になっています。ネットで検索してそのまま鵜呑みにしたりステレオタイプに拡散させるのではなく、自分の言葉で考えるようにしてください。ただ言われてやる丸暗記のテストのための勉強よりもずっと大切で、何よりも楽しいはずです。
私は仕事でアフリカの国に滞在していた時期がありますが、地球の裏側の電気がない地域に行っても、人々の生活は日本となんら変わりません。起きて、食べて、学校行って、遊んで、スマホ見て、寝る、同じですよね？ 驚くことに電気がなくても携帯電話は持ってるんです！
宗教や言葉、食べ物はもちろん違いますが、逆に違いはそれぐらいです。これって当たり前のようですが、すごいことだと思いませんか？
世界にはいろいろな人や文化があり、皆さんと同じように生活しています。是非ネットの言葉ではなく、自分自身で調べて感じたことを大事にしてください。
結びに、旅立つ道は〇〇〇人それぞれ 十人十色ですが、学校生活で得た仲間、思い出は一生変わることがありません。これから行き詰ったり、悩んだりしたら遠慮なく仲間を頼ってください、頼られてください。それが何よりの宝物だと思います。
皆さんの輝かしい未来を願って、今日は本当におめでとう！
令和四年三月十五日
加須東中学校ＰＴＡ会長 伊藤栄
