木彫りのSwitch2
これまで「AIで漫画を生成できそうでできない」というもどかしい状況が続いていましたが、先月8月に正式リリースされたImagen 4によって、その壁はほぼ取り払われましたんじゃないでしょうか?
なかなか試せないでいたので、今更感もありますが…上記の漫画をImagen 4を応用し作成してみました!「4コマ漫画を生成してください。木彫りで最新のポータブルゲーム機を作るお婆さんを見て、戸惑う少年の漫画です」というプロンプトで生成を試みたものです。複数回生成し、出来の良いものを選んで張り紙やセリフの文字を修正。ちなみに吹き出しのフォントには「源暎アンチック」を使用しています。
特に驚かされたのが、一貫性のあるキャラクターデザインです。以前はコマごとに顔のバランスが崩れたり、髪の長さや服装が変わったりと、キャラクターの安定性を保つのが非常に困難でした。しかし、Imagen 4はキャラクターの顔立ちや服装、表情がコマをまたいでも安定しており、違和感がありません。これは、複数の画像を生成する際にキャラクターの一貫性を保つImagen 4の能力が、大きく向上したことの証明と言えるでしょう。
もちろん、まだ課題はあります。上記の漫画も4コマを指定したのに3コマで出力されたり、意図が不明なコマが出てきたりする…などといった、大量のボツの上に完成した物です。つまり、まだまだ作り方には「ガチャ要素」が残っています。しかし、AIの進化がすごいスピードで進んでいるのは間違いありません。
そのスピード感は、SunoやUdioといった音楽生成AIにも共通しています。次回は、音楽制作者の視点から、音楽生成AIの最新の進化について掘り下げてみたいと思います。