災害に備える「防災」があるように、生活困窮に備える「防窮」という新しい概念が動き出した
災害に対処するために備える「防災」があるように、世界で初めて「生活困窮に備える」という概念「防窮(ぼうきゅう)」を発案した社会科学者の白取耕一郎(拓殖大学政経学部准教授)氏が、防窮について解説する初めての一般向け図書を、私が編集担当となって発売されました。
■新しい概念に共鳴する動きが、アッと言う間に広まる
行政に携わる公務員から、中学生や高校生に直ぐに役立つ「防窮」の方法をこの本では紹介しています。
既に防窮に関しては、2024年に東京都の主催で開催された東京都都知事杯ハッカソンでproj-inclusiveと共同で防窮研究所(理事長白取耕一郎)が出場し、10月22日の決勝で都知事杯(最優秀賞)を受賞。また、その概念に共鳴した埼玉県富士見市と相互に連携・協働し、富士見市に暮らす方々が生活困窮に陥るのを未然に防ぎ、地域で経済的、社会的に安定した生活を送ることができるよう、防窮活動の推進を図る取り組みが産官学民の協力で行われています。
■著者が考える、書籍に込めた想い
世の中には、金儲けの方法論や投資戦略のマニュアル本は沢山出されています。情報が氾濫する今の時代に求められる本当に必要な知識とは、将来を安心して生きるための方策であり、過剰に豊かな億万長者を少数生み出す投資方法ではないはずです。
大多数の普通に暮らす生活者が、突発的な天災や事象が発生したことで生活困窮に陥ってしまうという現象が、阪神大震災や東日本大震災や近年の大地震でも報告されています。職場が震災にあった、自宅が燃えた等、収入源が突然不意の事故で途切れたり、財産を一夜にして消失してしまうことで、生活困窮に陥ることを、多くの人々に、そうなる前に知ってもらいたいというのが「防窮」の考え方です。人と人、人と地域社会や行政がリアルに繋がる関係性維持によって生活困窮の予防策にすることが出来、それら新しい概念について指針を提示している一冊です。
■アイディアを書籍に、書籍をコンテンツとしてサポートする出版社
「防窮」に関しては発案者の白取耕一郎准教授とは8年程前から交流があり、この概念を生み出す過程に接してきました。アイディアが生まれ、それをメソッドに仕上げる段階で、私が出版社を立ち上げることになり、書籍の発刊を持ちかけました。書籍をまとめて終わりではなく、その次に控えているメソッドの深化と普及も見据えての書籍化です。「防窮」をプロジェクトして考えると、出さなければいけない書籍はまだまだあり、既に著者と著者の研究者仲間には、防窮をコンテンツとして捉え、普及の手段として書籍の発刊順序を提示しています。
■今後の恒健社としての書籍
「アカデミック選書」以外にも、ポストコロナ時代を見据えた新しい出版社として、知的エンターテインメントをコンテンツとして提供することを目標に、知ることの喜びや楽しみを通して、次の時代を生き抜くための「新しい教養」を、読者に届けていきたいと考えています。
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