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地方に移住して働く魅力とは?地域創生ベンチャー企業に勤める経験者に聞いてみた!

地方で働く選択をする人が増え、「Uターン・Iターン・Jターン*」といった言葉をよく耳にするようになった昨今。

*Uターン:地方から都市に移住した人が、再び故郷に戻って働くこと
Iターン:都市部から出身地ではない地方に移住して働くこと
Jターン:都会に移住した後、故郷に近い地方都市に移住して働くこと

大手企業が、本社を都心から地方へ移す動きも加速しています。

とはいえ、地方で働くことに興味はあっても、「慣れ親しんだ土地を離れ、実際に田舎に引っ越す」ことは、簡単に決断できるものではありません。

というわけで今日は、ふるさと熱電本社のある熊本県小国町(おぐにまち)に魅了され、転職を決意した社員をご紹介したいと思います。

経営企画部の安樂 由美子(あんらく ゆみこ)。

30年間、沖縄県那覇市の中心地で働いていましたが、2019年、当社に転職しました。事業内容への共感はもちろん、転職の大きな決め手は「小国町の持つ魅力」でした。

目次:
❚ 熊本県小国町の魅力
❚ 田舎暮らしの大変さ
❚ 地球の息吹を感じてほしい

熊本県小国町の魅力

安樂「長い間、沖縄県那覇市の証券会社で働き、バックオフィスを統括する業務にあたっていましたが、次第に『何かもっと、新しいことにチャレンジしたい』と思うようになり転職活動を行いました。

そこで、初めて地熱発電事業を行うふるさと熱電の存在を知りました。

前職の親会社が、『再生可能エネルギーの太陽光発電事業』に携わっており再生可能エネルギーというものに興味があったので、一度お話をお聞きしたいとの思いで、面接を受けに参りました」

面接を受けるために熊本県小国町にやってきた安樂。小国町の風景を見た瞬間、心を鷲掴みにされたといいます。

町の空気感や透明感。山や田んぼがキラキラと輝き、至るところに温泉が湧き出る、豊かな土地。

町を歩けば、地元の人達が笑顔で話しかけてくれる、人の温かさ…。

長年、都会で働いてきた安樂にとって、小国町の全てが新鮮で、美しく映りました。

安樂「今まで私が働いていた場所とは、まったく違う世界。直感的に『あ、私、ここに住みたい』と思いました。自然が多くて美しく、町が静かで神秘的で、『日本にもまだ、こんなところが残されていたんだ』と、嬉しくなりました」

ふるさと熱電で働く決心をした安樂。早速ご主人を説得し、夫婦で小国町に引っ越し、この土地で働き始めることになりました。

小国町に来て、3年。実際は?

小国町で働き始めてもうすぐ3年になる安樂に、実際のところを聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

安樂「月日が経てば経つほど、小国町のことが好きになっている自分がいます。『来てよかったなぁ』とつくづく思いますね」

小さなことかもしれませんが、小国町は水が綺麗でものすごく美味しい。そして、この綺麗な水で炊く地元の小国米が、これまたものすごく美味しいのです…。

安樂「ふるさと熱電では福利厚生として、年に1回、社員もインターン生も関係なく従業員全員に、小国米が配られます。これも、お米好きの私としては、嬉しいことです(笑)」

夜20時以降、周囲は虫の声以外、何も聞こえない。あたりは真っ暗で、ふと空を見上げると、そこには、見たことが無いような満天の星空が広がっている。

便利な街で生まれ育った安樂にとって、この小国町での日々は、どの瞬間を切り取っても新鮮なようです。


*画像出典:https://ogunitown.info/

安樂「『田舎だから、Amazonは来てくれないんでしょ?』とたまに聞かれますが、頼めば普通に1日、2日で来てくれますよ(笑)

近所のコンビニはファミリーマートしかないけれど…大きなスーパーも2軒ありますし、大きな病院もある。必要なものは全て揃っているから、住むことには全く困りません」

とはいえ、慣れない田舎暮らし。

良いことばかりではなく、大変なこともあるのではないでしょうか。

*画像出典:https://ogunitown.info/

田舎暮らしの大変さ

安樂「車で2時間ほど走れば、福岡の中心地には行けますが、都会のように、商業施設や流行のお店が近くにないので、エンターテイメント的な楽しさを求める人にとっては、退屈かもしれません」

小さい町なので、外食するにも近場にお店が2,3軒しかなく、いつ行っても同じ人が来ていたり、小さな集落なので、噂がすぐに広がることも(笑)

とはいえ、地元の皆さんはよそから来た人にとても親切で、小国町での暮らしに馴染めるように声をかけて下さったり、『うちでとれた大根だよ』といって野菜を分けてくださったり…

こうした人と人との繋がりや交流は、都会ではなかなか味わえないことですね。

安樂「都会であれ田舎であれ、どこに住んでも一長一短はありますから『自分が暮らす上で大切にしたいことに、田舎暮らしが合っているか』が、ポイントですよね。
そして、地域創生を本気でやるには『自分たちもその土地で暮らす』ことがとても大切だと思っています」

2020年7月、熊本は豪雨に見舞われました。小国町でも、記録的短時間大雨情報が発表され、町内の至る所が被災しました。

わいた地熱発電所も一部土砂で埋まってしまい、稼働できない状態に。

*画像出典:https://ogunisugi.com/topics/post-3851

安樂「その時、社員全員でカッパを着て長靴を履いて、地域の皆さんも一緒にスコップで泥をかきだして…みんな『一日も早く発電所を再開したい』と心を一つにして動きました」

その姿勢に、地域の皆さんからは口々に「有り難う、助かった」と言っていただき、想定よりも早く再稼働にこぎつけることができました。

安樂「もし私たちが、都会に事務所を構え、たまに現地に足を運ぶ、というやり方で事業にのぞんでいたならば、このようなことはできなかったですね」

当社の事業は、地元の人達の暮らしと共にある。地元に寄り添い、時に痛みを分かち合い、喜びを共有し合いながら、丁寧に関係性を構築していく。

地域創生」と聞くと、時流に乗ったカッコいい事業というイメージがあるかもしれませんが、社員の日頃の地道な取り組みや姿勢が地域の皆さんの信頼へと繋がり、今当社は、「わいた地区のような事例を、自分たちの温泉街でも取り入れたい」という相談を頂くなど、全国各地の温泉街から注目を集める存在になりました。


地球の息吹を感じてほしい

最後に、安樂はこんな風に話してくれました。

安樂「当社に興味持ってくださった方には、ぜひ一度、小国町にある、わいた地熱発電所に足を運んでもらいたいですね。

蒸気が間近で湧き上がる様子は、圧巻。ものすごい迫力です。まさに『地球は生きている!』ということを、肌で感じられる場所。

と同時に、自然の前では、人間はちっぽけな存在だということを思い知らされます(笑)」

地球の資源を、クリーンな方法で大切に活用し、日本全国の温泉街を活性化させる壮大なプロジェクト、それが、ふるさと熱電の「地熱発電」事業。

その裏方を支える安樂の活躍に、これからも目が離せません。

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