HTMLが新しいMarkdownになる、という話で盛り上がっていたけれど
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Anthropicのエンジニアが書いた一文、かなり盛り上がりましたね。
「HTMLは新しいMarkdownになった」。
Lenny's Newsletterに載っていた、Anthropic社内でClaude Codeを使うエンジニアのインタビューの一節です。
私自身は圧倒的にMarkdown派です。HTMLは見やすいけれど、AI Firstで考えるならMarkdown一択(暴論)。
見せる形式の話は置いておいて(戦争が起きかねないので…)。
私が思ったのはこんなこと。
何が起きているのか
記事の中で語られているのは、こういう景色です。
エンジニアたちは、もう細かい実装を自分で打たない。
代わりに、AIに渡すための仕様(spec)を書く。
ちょっとした社内ツールは、ドキュメントの代わりにマイクロアプリとして立ち上がる。
デザインシステムは、固定の資料ではなく、コードと一緒に生きて更新されていく。
その中で、エンジニアの仕事は少しずつ"compute allocator"に近づいていく、と書かれていました。
どこにAIの計算リソースを割り振るかを決める人、という意味あいです。
実装の中身を全部見ない代わりに、構造とゴールを言葉で書ける人が、結果に直結する時代になってきた、ということだと受け取りました。
マーケターの机の上で起きていること
同じ景色を、私はマーケティングの机の上で見ています。
私の仕事は、コードを書くことではありません。
それでも、毎日Claude Codeを開いて、自分用のAIアシスタントや、いくつかの自律エージェントに仕事を渡しています。
メルマガの構成、LinkedInの下書き、noteの長文、KPIの整理、Pマークの規程レビュー。
全部、まずは仕様を書くところから始まります。
誰に、何のために、どんな順番で、どこを残してどこを削るのか。
書き終わると、AI側がドラフトを返してきて、私は読んで、直して、もう一度返す。
先日のWebサイトリニューアル準備では、AI Firstの設計で、4日のあいだに16ページを並列に立ち上げました。
複数のエージェントが同時に動いていて、私はそれぞれに別々の指示を渡し、戻ってきたものを束ねていました。
やっていることの構造は、記事のエンジニアたちの話と、たぶんあまり遠くありません。
spec を書いて、AIが実装して、人間が見て、外に出す。
役割の名前が違うだけで、回しているループは同じ形をしています。
言語の種類より、構造を書けるかどうか
ここまで来て、ひとつだけ言いたいことがあります。
AIに任せられる範囲を決めているのは、コードを書けるかどうかではない、ということです。
分かれ目は、自分の仕事の構造を、誰かに渡せる言葉で書けるかどうか、のほうにあります。
マーケターでも、人事でも、経理でも、おそらく同じです。
ふだん自分の頭の中だけで処理している判断を、外に出して、順番をつけて、ゴールを書く。
それができるなら、HTMLが書けなくても、Markdownしか触らなくても、AIに任せられる仕事は静かに広がっていきます。
Anthropicのエンジニアが言っている「HTMLが新しいMarkdownになった」は、コードの話に見えて、構造を書ける人の領分が広がった、という話なのだと思います。
そしてその領分は、エンジニアの机の上だけにあるわけではない、というのが、いまの私の読み筋です。
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(補足: 引用したのはLenny's Newsletterに掲載されたAnthropicエンジニアのインタビュー記事。原文タイトルは「HTML is the new Markdown: How Anthropic engineers are building with Claude Code」。)
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参照: https://www.lennysnewsletter.com/p/html-is-the-new-markdown-how-anthropic