言葉は諸刃の剣 - 熟成された言葉でみんなハッピーに! -
Photo by Anna Saveleva on Unsplash
皆さん、こんにちは。ストーリーを開いてくださり、ありがとうございます。
目次
自己紹介
はじめに
目的
対象
言葉は諸刃の剣
名探偵コナン
沈黙の15分(クォーター)
言葉は刃物
刺さった言葉は一生消えない
言葉は熟成させろ!
言葉の持つ二面性
さいごに
ひとりごと
自己紹介
私は「夢をもてる社会」の実現を目指しています。「夢をもてる社会」とは、「高い心理的安全性」から「人々が夢を持ち、叶え、夢を伝承し、そして夢を生む」ような好循環な社会のことです。
詳細は「私の人生をかけた一大プロジェクトの話をしようか - 社会モデル編」をご参照ください。
しかし、大きなことを成し遂げるためには、個人の力だけでは限界があり、チームの総合力が必要と考えています。そのような考えから、チームをけん引する力を身に着けるためにも、PM(プロジェクトマネージャ)を目指しております。
より具体的に私について興味を持ってくださった方は「うつつを抜かさず、熱を持て!」をご参照ください!
はじめに
皆さんは名探偵コナンをご存じでしょうか?
私が好きなアニメの一つです(最近は見ていないのですが・・・)。
2011年公開の「沈黙の15分(クォーター)」という映画の中で、コナン君が言ったセリフの中に、「一度口に出してしまった言葉は元に戻せない」という名台詞があります。
今回はこのセリフをもとに、私の考えをまとめようと思います。
目的
下記を目的としています。
- 人間の持つ言葉という概念がどれだけ他人に影響力があるのか考察します。
対象
下記を対象としています。
- 名探偵コナンが好きな方
- 上述したセリフに共感してくれる方
言葉は諸刃の剣
名探偵コナン
1994年から現在まで連載されている長寿アニメです。
私は生まれた当時からずっと見ていました笑
主人公は小学生の江戸川コナン(えどがわこなん)、ヒロインは高校生の毛利蘭(もうりらん)です。
それに加えて、親や友達などが登場します。
実は江戸川コナンは本当の姿ではなく、もともとは毛利蘭の友達「工藤新一(くどうしんいち)」でした。
ある日、「黒づくめの組織」の一人に薬を飲まされ、高校生の工藤新一が小学生の江戸川コナンになってしまいました。
そんな江戸川コナンを引き取った毛利蘭。親が探偵事務所をやっていることもあり様々な事件に巻き込まれていきます。
実はコナン君が事件を呼び寄せているのでは。。。?
沈黙の15分(クォーター)
ある日、コナン君とその友達が地下鉄トンネルを走行中、爆発事故に巻き込まれます。
実はこの爆発事故、過去のダム建設で故郷を失ってしまった人の復讐により引き起こされました。
結局、爆破事故で亡くなった人はいなく、復讐自体は成功しませんでした。
次に標的となったのは、建設されたダムです。
ダムを破壊して、復讐を成功させようと暗躍します。
ダム破壊に気づくコナン君ですが、破壊自体は防ぐことができず、ダムから水が流れ込んできます。
水の進行方向には村があるため、コナン君は雪崩で水の進路を変更する計画を実行しました。
雪崩を起こすことに成功したのですが、コナン君は雪崩に埋もれてしまい、毛利蘭などが救助に当たります。
15分。生存確率を左右する時間です。
最終的にコナン君は15分ぎりぎりで救助され、村もコナン君も無事でした。
言葉は刃物
この作品の中で、コナン君の友達同士がけんかしている中、コナン君が仲裁に入った際のセリフです。
一度口に出しちまった言葉はもう元には戻せねーんだぞ。 言葉は刃物なんだ。 使い方を間違えると厄介な凶器になる。 言葉のすれ違いで、一生の友達を失うこともあるんだ。 一度すれ違ったら、2度と会えなくなちまうかもしれねぜ
このセリフは、怒りの感情に任せて発した「言葉のすれ違い」が原因で友情が壊れかける場面でした。
本作を映画館で見ていた当時の私(13歳)はこのセリフに震え、「言葉」という魔法について考えさせられました。
鳥肌が立ちました笑
普段何気なく発する言葉、怒り/喜びで発する言葉には、人に大きな影響力を与える魔法が宿っているのだと考えています。
「言葉は刃物」。この言葉に宿っている意味は、「放った言葉は相手の心に刺さる刃物である」だと考えています。
刺さった言葉は一生消えない
言葉は動物は持たず、人が唯一持っている概念です。
「人を殺す」ような影響力も持つ言葉。我々はこの概念が持っている本来の意味を理解すべきだと考えます。
例えば、男女の中で起こり得る下記のような喧嘩で考えてみます。
彼女:私のことをどう考えているの?
彼氏:大切だと思っているよ。だからこそ、送り迎えやそのほかいろいろやっているんだよ。
彼女:それって自己満足でしょう?あなたの自己満足でやってる気にならないでほしい!
この場面は、彼女の欲求を満たせていない彼氏の行動を、彼氏はやってる気になっていることがわかる場面です。
ただ、この時の彼氏としては、「自身のやっていることは自己満足で、だからこそ、やってる気にならないでほしい」という言葉は心に刺さっているはずです。
しかし、数か月後、上記のやり取りは彼女の記憶から抹消されているのでした。
言葉を発した人は発した言葉をすぐに忘れることができるかもしれません。
しかし、受け取った側は一生忘れることはできませんし、ましてすぐに忘れるなんてできません。
つまり、受け取った側には、刺さった言葉は一生残ったままです。
言葉は熟成させろ!
言葉は他人に多大な影響力を与えます。
これは、だれでも共通して持っている認識ではないでしょうか?
言葉には人を励まし、元気づける魔法があります。だからこそ、人は落ち込んでいる人に励ましの言葉を発し、元気づけるような行動をします。
これは、言葉には人に影響を与えられる魔法が宿っていることを認識しているからです。
しかし、反対に言葉には人を落ち込ませ、気持ちを落とさせる魔法もあります。
言葉を発するとき、この点を特に注意しないと言葉は刃物になります。
だからこそ私は、「思考の時間を設け、熟成させてから、言葉を発する」ということを意識しています。
一言でいうと、「人の気持ちを考える」ということです。
言葉の持つ二面性
「資格を取っても意味がない」
資格勉強をする人にとっては、この言葉を何度も見聞きするかもしれません。
しかし、この言葉は人に安心を与えるポジティブな効果と人の努力を踏みにじるネガティブな効果があると考えています。
「資格を取っても意味がないから、仕事や趣味に時間を使おう」と捉えることができますが、「努力すらも評価してくれない」とも捉えることができます。
もちろん、他のとらえ方も可能ですが。。。
私はある人からこの言葉をかけられました。
「仕事では、基本/応用情報は使えないから、とっても意味がない」。
この言葉をかけられた瞬間、私はとてもがっかりしました。
もちろん評価してもらうために取っているためではありませんが、残念な気持ちになりました。。。
だからこそ、その人の性格上、その状況では、その人は言葉をどちらの側面でとらえ、どのような解釈をするのかを考える必要があります。
さいごに
ひとりごと
13歳の私は「沈黙の15分(クォーター)」を見て、「言葉の持つ魔法」について考えさせられました。
言葉には、良い魔法もあれば、悪い魔法もあり、受け取った側は忘れることはできないという前提があります。
言葉には力があります。だからこそ、発する前に丁寧に熟成させて、できるだけ優しい魔法を届けたいと思います。