SNSの企画を考える。
台本を書く。
撮影をディレクションする。
数字を見て、次の改善を決める。
クライアントと話し、必要ならSNS以外の施策まで考える。
僕はこれまで、いろいろな仕事を自分で動かしてきました。
考えてから動くまでの速さは、自分の強みだと思っています。
一方で、チームを任されるようになってから、その強みには裏側があることに気づきました。
忙しいときほど、頭に浮かぶ言葉があります。
「自分でやった方が早い」
たしかに、その場だけを見れば早いかもしれません。
でも、それを繰り返すと、判断基準は僕の頭の中に残ったままです。メンバーは僕の正解を待つようになり、僕がいないと仕事が止まる。結果として、チームの可能性を狭めてしまいます。
今の僕が向き合っているのは、自分が一番多くの仕事をこなすことではありません。
僕がいなくても、チームで良い仕事を再現できる状態をつくることです。
「正解」より、判断の理由を渡したい
以前の僕は、完成した企画や動画を見て、感覚的に修正点を伝えることがありました。
「もう少しテンポを上げたい」
「冒頭をもっと強くしたい」
「この言い回しは少し違う」
間違ったフィードバックではありません。ただ、これだけでは、相手は次も僕に答えを聞くことになります。
だから今は、できるだけ理由まで言葉にするようにしています。
誰に見てほしいのか。最初の数秒で何を感じてほしいのか。見終わったあとに、保存してほしいのか、店へ行ってほしいのか。今回の数字から、次は何を変えるのか。
判断の背景まで共有できれば、次からはメンバー自身が考えられます。そして、自分にはなかった企画がチームから出てくるようになります。
僕の答えを当ててほしいわけではありません。
目的から考え、自分の仮説を持ち、僕より良い答えを出してほしいと思っています。
言いにくいことほど、早く伝える
一緒に働くうえで、僕は「後から初めて知る状態」をできるだけなくしたいと考えています。
期待していること。良かったこと。直してほしいこと。困っていること。
曖昧なまま抱えて、数か月後にまとめて伝えるのはフェアではありません。だから、伝えにくい内容ほど、小さいうちに率直に話します。
ただし、一方的にフィードバックする関係にもしたくありません。
定期的な1on1では、仕事の進捗だけでなく、「今の働き方をこの先も続けられそうか」「どこで判断に詰まっているか」「僕にやめてほしいこと、始めてほしいことはあるか」まで確認します。
そして、前回メンバーから頼まれたことがあれば、まず僕側の宿題から報告する。
上司が約束を守らない状態で、本音だけを求めても、本当の対話にはならないと思うからです。
肩書きで黙らないチームにしたい
僕は、何でも「分かりました」と受け入れてくれる人だけを求めているわけではありません。
「その企画より、こちらの方が良くないですか?」
「今の進め方だと、現場に負担がかかっています」
敬意を持ちながら、こうした意見を遠慮なく言える関係が理想です。
SNSにも、マーケティングにも、最初から決まった正解はありません。役職が上の人の意見を通すより、目的に一番近い案を選ぶ方が、クライアントにとって良い結果につながります。
もちろん、意見が分かれたままでは前に進めません。話したうえで決めたら、全員でその決定に乗る。実行して、数字を見て、違っていたらまた変える。
率直さとリスペクトの両方があるチームをつくりたいと思っています。
一緒に働く人に、約束したいこと
僕はまだ、完成されたマネージャーではありません。
任せるつもりが、つい自分で巻き取ってしまうこともあります。忙しさの中で、言葉が足りなくなることもあります。だからこそ、自分の判断を言語化し、仕組みに残し、同じ失敗を繰り返さない組織をつくろうとしています。
一緒に働く人には、次のことを約束したいです。
- 年齢や肩書きに関係なく、良い提案は採用する
- 結果だけでなく、考えた仮説と挑戦の過程を見る
- 修正が必要なことは、理由とともに早く伝える
- メンバーに求めるだけでなく、自分へのフィードバックも受け取る
- 一人の感覚に依存せず、チームの学びを次の仕事に残す
ANDGIVEには、「埋もれた価値を、主流へ。」というPURPOSEがあります。
僕は見つけて磨くべき価値は、クライアントの商品や会社だけではないと思っています。
一緒に働く一人ひとりの中にも、まだ本人さえ気づいていない強みや可能性があります。それを見つけ、仕事を通じて磨き、世の中へ届く力に変えていくことも、僕の役割です。
誰かの指示どおりに作業するだけではなく、自分の仮説で仕事を動かしたい人。
率直なフィードバックを受けながら、マーケターとしての判断力を身につけたい人。
そして、すでにできあがった組織へ入るのではなく、これからのチームを一緒につくりたい人。
そんな方と出会えたら、うれしいです。
まずは、お互いのことを知るところから。気軽に話しましょう。