経験のラベルと、本質的な強みは一致するのか
自分のキャリアを振り返ると、製造業・データ分析・データサイエンスという文脈で見られることが多いと感じています。確かに、その分野に関わってきたのは事実ですし、経験があるのもその通りです。
ただ、自分自身の棚卸しをしてみると、それらの分野に限らない共通した強みがあることに気づきました。
製造、データ活用、そして分析。
関わってきた領域を並べると、このような流れになります。
分野だけを見ると専門領域を移してきたようにも見えますが、仕事の進め方には一つの共通点がありました。私が最初に考えていたのは「どう解くか」ではなく、「そもそも何が問題なのか」「誰にとっての問題なのか」「何を成功とするのか」という問いを整理することでした。
キャリアを振り返る中で気づいたのは、外から見える「経験のラベル」だけでは、私の「本質的な強み」は説明しきれないということです。
私の中核にあったのは、分野を問わず一貫していた「課題の構造を設計する思考」でした。製造やデータ分析という専門領域は、その問いを具体的な形に落とし込み、解決へと導くための「手段」でもあったのだと思います。
これまでの経験の中で、自分の強みは彫刻のように少しずつ磨かれてきました。
そして、その強みを自覚することには大きな意味があります。
自分の形(強み)が見えてくれば、それが最も活きる環境を自律的に選び取ることができるようになります。自分の形に合う場所に出会うことができれば、その強みは「発揮しよう」と力まなくても、自然と溢れ出していくものなのだと思います。
どれだけ良いピースでも、形に合わない場所にはめても力は発揮できません。例えば、課題の構造を整理する力があっても、単に決められた作業だけを求められる環境では、そのピースは活かされにくいでしょう。
私は、本気で何かに挑戦しようとしている人や組織と関わり、仲間として共に課題に向き合っていきたいと考えています。
ここでいう「本気」とは、課題の大きさではありません。その先の未来を具体的に思い描いているか、そこに向かう覚悟があるかということです。
本気で向き合っている課題ほど、その本質は簡単には言語化できないものです。だからこそ、何が本当の問題なのかを整理し、課題の構造を仲間と一緒に見つけていくことに意味があると感じています。
私自身のピースの形は、少しずつ見えてきました。それは、問いを定義し、問題の構造を整理する「課題設計」という形です。
これからは、この「課題設計」というピースが最も力を発揮できる場所はどこなのかを問い続けたい。
本気で課題に向き合う人たちと共に、自分という彫刻をさらに研ぎ澄ませながら、確かな価値を生み出していきたいと考えています。