「今の仕事をこのまま続けていいのだろうか」
「違う仕事にも挑戦してみたい」
「もっと自分が成長できる環境に行きたい」
社会人として働いていると、一度は「転職」という選択肢を考えることがあるかもしれません。
特に初めての転職では、
職種を変えるのか。
業界を変えるのか。
それとも両方を変えるのか。
ここを整理することが、とても重要です。
今回は、初めて転職活動をする人に向けて、キャリアチェンジを考えるときに整理しておきたいポイントをご紹介します。
まず考えたいのは、「何から離れたいか」ではなく「何を変えたいか」
転職を考えるきっかけは、人それぞれです。
仕事内容。
評価制度。
給与。
人間関係。
働き方。
将来への不安。
理由そのものに正解・不正解はありません。
ただし、
「今の仕事が嫌だから、とにかく違う仕事へ」
と考えるだけでは、転職後に同じ悩みに直面する可能性があります。
まず整理したいのは、
今の環境で変えたいことは何なのか。
逆に、今の仕事で残したいことは何なのか。
という2つです。
たとえば、
「営業は好きだけど、扱う商材を変えたい」
のであれば、職種を変えず業界を変える選択肢があります。
一方、
「今の業界には興味があるけれど、もっと企画やマーケティングに携わりたい」
のであれば、業界を維持して職種を変える方法もあります。
転職活動を始める前に、まず自分が何を変える転職なのかを明確にしてみましょう。
職種を変えるなら、「仕事内容」を具体的に知る
営業からマーケティング。
販売から営業。
営業からWeb系職種。
このように職種を変える場合、最初にやるべきことは、
「その仕事が何をする仕事なのか」を具体的に知ること。
職種名だけで判断してはいけません。
たとえば同じ「マーケティング」でも、企業によって担当する仕事内容は異なります。
求人を見るときには、
どのような業務を担当するのか。
何を成果として求められるのか。
どんなスキルが必要なのか。
どのような経験が歓迎されているのか。
まで確認することが重要です。
厚生労働省の「job tag」でも、500を超える職業について、仕事内容・タスク・必要なスキルなどを確認でき、自分が持っている能力と希望職種との違いを分析できます。
職種を変えたい場合には、
「やってみたい」からもう一歩進んで、「実際には何をする仕事なのか」を理解する。
ここからスタートしましょう。
https://shigoto.mhlw.go.jp/User
未経験でも、「経験がゼロ」とは限らない
職種変更を考える人がよく口にするのが、
「未経験なのでアピールできることがありません」
という言葉です。
しかし、職種が変われば、これまでの経験がすべてゼロになるわけではありません。
たとえば営業経験があれば、
顧客の課題を聞く力。
提案内容を組み立てる力。
目標から行動を逆算する力。
社内外の人と調整する力。
数字を追いながら改善する経験。
などは、別の仕事でも活かせる可能性があります。
重要なのは、
「前職で何をしていたか」ではなく、「そこで身につけた何を次の仕事で活かせるか」
まで言語化することです。
厚生労働省でも、業種や職種が変わっても活用できる能力を「ポータブルスキル」として整理しています。
キャリアチェンジでは、過去の経験を捨てるのではなく、次の仕事でも使える形に翻訳することが重要です。
業界を変えるなら、「会社」より先に「業界」を知る
一方、職種はそのままで業界を変える場合。
ここで重要なのが業界研究です。
同じ営業職でも、
誰がお客様なのか。
何を販売するのか。
契約までどれくらい時間がかかるのか。
どのような課題を解決するのか。
によって、仕事の進め方は変わります。
企業のホームページだけを見るのではなく、
「その業界は、誰にどんな価値を提供しているのか」
まで調べてみましょう。
そのうえで、
「なぜ今の業界ではなく、この業界なのか」
を自分の言葉で説明できる状態をつくります。
これは選考対策のためだけではありません。
入社してから、
「思っていた仕事と違った」
というミスマッチを減らすためでもあります。
職種も業界も変えるなら、「なぜ?」を一つにつなげる
職種と業界を両方変える転職もあります。
この場合、
「なぜ転職するのか」
「なぜこの業界なのか」
「なぜこの職種なのか」
「これまでの経験をどう活かすのか」
を、それぞれバラバラに考えないことが重要です。
たとえば、
これまで経験したこと
↓
仕事を通して感じた課題
↓
次に挑戦したいこと
↓
そのために選んだ業界・職種
とつながれば、転職理由に一貫性が生まれます。
大切なのは、きれいなストーリーをつくることではありません。
自分の選択を、自分自身が説明できること。
初めての転職だからこそ、この整理が重要です。
求人票を見るときは「応募条件」だけを見ない
転職活動を始めると、
給与。
休日。
勤務地。
未経験OK。
福利厚生。
などに目が行きがちです。
もちろん、どれも大切です。
ただ、入社後のことまで考えるなら、
入社後にどんな仕事をするのか。
最初に何を覚えるのか。
どんな成果が求められるのか。
どんなキャリアを目指せるのか。
どんな人が活躍しているのか。
まで確認しておきたいところです。
そして、分からなければ面接や面談で聞いてみる。
面接は企業から評価されるだけの場所ではなく、自分自身も会社を知る場所です。
初めての転職で、最初から完璧な答えはいらない
転職活動を始めた時点で、
「自分が本当にやりたい仕事が完全に決まっている」
という人ばかりではありません。
求人を見る。
職種について調べる。
企業の話を聞く。
面接を受ける。
その中で、
「これは違うかもしれない」
「この仕事には興味がある」
と気づくこともあります。
だからこそ、初めから完璧なキャリアプランをつくる必要はありません。
ただし、
なんとなく転職するのではなく、自分なりの仮説を持って動くこと。
これは大切です。
転職は、「今まで」を捨てることではない
キャリアチェンジという言葉を聞くと、
「これまでとはまったく違う自分になる」
というイメージを持つかもしれません。
でも、実際にはそうとは限りません。
今まで経験してきたこと。
身につけたスキル。
得意になったこと。
失敗から学んだこと。
そのすべてを持った状態で、次の環境へ進みます。
だから転職活動で大切なのは、
過去をリセットすることではなく、これまでの経験を次のキャリアにつなげること。
職種を変えるなら、必要なスキルを知る。
業界を変えるなら、その業界を知る。
そして、自分の経験の何が活かせるのかを考える。
そのうえで、
「次の環境で、どんな自分になりたいのか」
を考えてみてください。
初めての転職は、不安があって当然です。
でも、自分のキャリアについて改めて考えられる、大きなきっかけでもあります。
これまで何をしてきたのか。
これから何を身につけたいのか。
そして、次はどんな場所で挑戦したいのか。
その答えを探すところから、初めての転職活動は始まります。
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