Doshish App:モバイルアプリ設計とプロトタイピング
プロジェクト概要
- プロジェクト: 個人開発(Skill Building Project)
- プロダクト名: Doshisha App
- カテゴリ: モバイルアプリ・プロトタイピング
- ステータス: プロトタイプ完成(Beta版) / 未公開
- 担当範囲: 企画/UIデザイン/コーディング
- 目的: プロダクト開発プロセスの習得と、技術的知見の獲得
身近な課題を解決するモバイルアプリのプロトタイプ開発。企画からUI設計、実装までの工程を一人で遂行しました。ストア公開には至りませんでしたが、実機で動作するMVP(実用最小限の機能)を完成させ、ソフトウェア開発の構造と難易度をエンジニアリング視点で理解することを達成しました。
背景と目的
開発のきっかけ
2020年、COVID-19の世界的流行により、予定していた留学が中止となりました。突然の目標喪失という逆境に立たされましたが、「空いた時間を嘆くのではなく、新たな武器(プログラミング)を手に入れる機会に変えよう」と決意し、独学での開発をスタートさせました。
着眼した社会課題:新入生の「情報の孤立」
当時、大学の授業や新入生歓迎会はすべてオンライン化され、キャンパスへの立ち入りも制限されていました。 特に新1回生は、先輩や友人との対面での繋がりを持てず、「大学からの公式情報が見つけにくい」「履修登録の方法すら相談できない」という深刻な情報格差と孤立に直面していました。
目的:テクノロジーによる情報インフラの再構築
- 「せっかく入学したのに、不安の中にいる後輩たちを救いたい」。 その一心で、散在する大学の情報を集約し、学生同士が非対面でも情報を共有できるプラットフォームを作ることを目指しました。自身のスキルアップ以上に、「目の前のユーザー(新入生)のペインを解消すること」が開発の原動力となりました。
成果・学び・直面した壁
1. ステークホルダーとの交渉経験(大学当局へのプレゼン) アプリの信頼性を担保するためには大学公認のロゴ使用や連携が不可欠と考え、プロトタイプを持参して大学当局へのプレゼンテーションを行いました。 結果として、公式ロゴの使用許諾や運用体制の面で大学側の合意を得られず連携は叶いませんでしたが、一学生が「組織に対して企画を持ち込み、決裁権者と交渉を行う」というビジネス開発の第一歩を実践しました。
2. コンプライアンスと個人情報保護(GDPR/Privacy) 学生の情報を扱うプラットフォームである以上、万全な個人情報保護体制が必要であると認識しました。 個人開発レベルのセキュリティでは、万が一の漏洩リスクや法整備(プライバシーポリシーの策定など)を完全にクリアすることは難しいと判断。「コンプライアンスを軽視してリリースするリスク」を重く受け止め、公開を見送るという経営的な判断を下しました。