Web制作からWeb開発に移行して感じたこと
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今回はWeb制作からWeb開発に移行して1週間目に感じたことを書いていきたいと思います。
1週間目は、まず開発環境の構築を行い、少しずつテストの流れにも触れ始めました。
そして今、はじめてのタスクに着手し、Gitでブランチを切ったところです。
まだまだわからないことが多い中、毎日新しい経験を積んでいます。
前職ではWeb制作を担当
私はもともとWeb制作の現場で、前職では1人でコーディングを担当していました。
デザインや依頼書をもとにHTML、CSS、JavaScript、PHP、などを書き、サイトを形にしていくのが仕事の中心でした(たまにGASやReactで動的なページを作ったり)。
そこからweb開発の現場に移り、エンジニアとして新しい働き方に日々挑戦しています。
ここからは、制作から開発に移行して1週間目に感じた違いをまとめていきます。
① 「作る前に考える人」と「作る人」が分かれていた制作現場
制作時代は、基本的にあらかじめ仕様やデザインが決まった状態で作業に入ることが多く、
コーディングによってその設計を丁寧に形にしていく、という役割が中心でした。
依頼書をもとに着実に実装を進め、完成後に納品する、そんな流れが一般的でした。
② 開発は「チケット」で動く
開発現場に入ってまず感じたのは、タスク管理の仕組みの違いです。
「Redmineってなに?」という状態からのスタートでした。
仕事は「チケット」という単位で管理され、割り振られたチケットに対して作業を進めます。
また、大人数が関わる分、チームで決められた細かいルールや運用フローがしっかり存在していて驚きました。
③ テスト文化がある
制作時代は、自分や依頼者による動作確認を通じて品質を担保するのが一般的でしたが、
開発の現場では「テスト」という工程がフローの中にきちんと組み込まれていることを知り、
チーム全体で品質を保つ仕組みがあることに、最初は少し驚きました。
こうした違いも含めて、制作と開発では求められる視点や役割が異なるのだと実感しました。
④ コーディングはあくまで「一部」
制作の頃は「コーディング=仕事の中心」という意識が強かったのですが、
開発の現場に入ってみると、コーディングは全体の工程の中の一要素に過ぎないことに気づきました。
まだ自分はコーディング中心の経験が多いですが、システム開発という領域は、想像以上に広くて奥深い世界だと実感しています。
⑤ とにかく覚えることが山積み
今は、仕事の流れ自体もまだ完全には理解できていません。
チケットがあって着手して、Gitでブランチを切ってプルリクエストを出して…
「そこから先はどうなるのか?」という部分は、まだ自分の中で見えていません。
また、テストもどの段階で、どのように実施しているのか?
「自分の書いたコードがどのように本番に反映されていくのか?」
開発全体の流れを、少しずつ掴み始めている段階です。
さらに、新しい専門用語も次々に登場します。
BFF? アーキテクチャ? CI/CD?SpringBoot ?…
毎日、新しい単語や概念がどんどん増えていきます。インプット量はかなり多いです。
⑥ 少しずつ「開発の人」になっていきたい
最初は「Web制作とWeb開発の違いは、静的ページか動的ページかの違いだろう」と軽く考えていましたが、今思えばその理解はとても浅かったと感じています。
「Web」という言葉がついていることもあり、制作と開発は似たようなものだと、当時は勝手に思い込んでいた部分もありました。
ただ、私にとっては、制作の経験があったからこそ、今こうして開発という新しいフィールドに挑戦できているのも間違いありません。
これからは、目の前のコードだけでなく、設計や運用なども意識しながら「全体を見渡せるエンジニア」へと成長していきたいと思っています。
以上が、制作から開発に移行して1週間目に感じたことでした。
自分自身が数年後にこの記事を振り返ったときに、「あの頃より成長したな」と感じられるように、今回はこうして記事として残してみました。