山形・最上川の旅行スポット(梅木豪之)
【小野川温泉】
山形県米沢市街の西、約8キロにある。1200年前、小野小町が見つけたという伝説から「美人の湯」として名高い。伊達政宗や上杉鷹山も湯治に訪れたという。6月中旬~7月下旬、自生のホタルが大樽川で乱舞する。中心部に共同浴場「尼湯」(外来者200円)がある。米沢駅から車で約20分。
【最上川芭蕉ライン舟下り】
40~60人乗りの和船や、人気ドラマ「おしん」で主人公が乗った船を復元した「小鵜飼(こうかい)舟」など22隻がある。定期運航は午前9時を始発に1日8便。1970円、小学生990円。夏は船内で宴会が楽しめる納涼船(要予約)を運航。冬は定期船に「こたつ船」が登場、別料金で芋煮鍋、サケ鍋なども味わえる。
【肘折温泉】
1200年の歴史がある。肘を折った老僧が湯につかって全快したことから名付けられたという。23軒の宿があり1泊2食付きで7000円前後から。中核施設の「肘折いでゆ館」には掛け湯、寝湯、温泉療養室がある。朝市は降雪期を除き年中無休。
【宿坊と精進料理】
羽黒町の手向(とうげ)地区には、出羽三山詣での信者が泊まる「宿坊」が35軒ある。大部屋が基本で一般も泊まれる。10品以上もある精進料理が出て1万円以下が普通。出羽三山神社にも斎館という宿がある(1泊2日7350円~)。山菜料理が絶品。
【修験体験】
10月上旬まで、山伏らで作る山伏修行体験塾が日帰りから2泊3日の体験コースを設けている。日帰り、1泊は団体(17名以上)のみ。9月3日からの2泊コースは個人も参加可能。往復交通費を除き3万4600円。座禅を組み、山を歩き、滝に打たれる。火渡り、煙でいぶされたりする苦行も。宿泊は宿坊。
【土門拳記念館】
土門が約7万点に及ぶ作品を寄贈し、1983年に開館した。建築造形美に優れた建物や庭園も見ごたえがある。午前9時~午後4時半。420円、高・大学生210円、小・中学生100円。4月~11月無休(臨時休館あり)。12月~3月毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始休館。酒田駅からバス。
【鼠ケ関】
念珠の松庭園や義経伝説の残る厳島神社、義経上陸ゆかりの碑などが点在、マリーナやオートキャンプ場、海水浴場もある。出店で名物の「イカの一夜干し」が味わえる。観光地引き網も人気。あつみ温泉駅より車で約10分。
梅木豪之