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本の感想#1「これからの時代に必要とされる人材とは?」


ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」という本を読みました。

著者は元副大統領補佐官で作家のダニエル・ピンクで主な著書に「フリーエージェント到来の時代」や「モチベーション3.0」っていう素晴らしい本を出した人。

ざっくり言えば、「これからの時代どんな能力が必要なの!?」という問題を扱った本。グローバル化やIT化が迫った現代でいかにして生き延びていくかのヒントを与えてくれるような内容になっております。 初版は2006年に出た本ですが、2020年の今でもかなり為になる本でした。

今回は、個人的に印象に残った部分をまとめていこうかなと思います。

「左脳型」と「右脳型」

思考形式には二種類あって、パターンを認識したり、相手の感情を読み解く能力に長けている「右脳型」順序よく推論だてて、分析力があり、言語を操る「左脳型」がある。そして、その「右脳型」と「左脳型」の使い方がこれからの時代を生きていく上で、欠かせないものになるとのこと。

これから迫り来る3つの危機に備えよう

1.「豊かすぎた危機」

 ちょっと外を歩けばコンビニはすぐ見つかるし、大型スーパーもたくさんある。さらには、アメリカでは昔は車と家を持つことが夢であったけれど、現代では”国内の車の数 > 運転免許所持者”とのことで、平均すると免許を持っている人1人に対し、車が一台ある計算になるらしいです。  この傾向から、「ものを持つ」というものに対しての価値は小さくなっており、「手頃な価格で十分な機能が備わった製品」を作るだけではなく、「美しい」だったり「面白い」などといった特徴を持ったものを作る必要があるそうな。

2.「競争相手が多すぎる危機」

 有名大学でITを学び、大きなソフトウェア企業で働くアメリカのプログラマーたちの年収はみるみる下がっている。それは、近年インドなど海外のプログラマーに格安でアウトソーシングできてしまうからだそうです。こんな感じで、安い人件費で外注できる仕事のことを「ナレッジ・ワーカー」と呼ぶんだそうな。今後ますます通信コストが下がれば、この流れは加速していくこと間違いなし!泣。これらの仕事の共通点は単純な労働で「左脳主導型」と呼ばれ、「左脳主導型」の仕事は給料が安くなってしまいがちとなんとも残酷です。                                      「じゃあどうすればいいんだ!」というと、

・「人間関係を結ぶこと」

・「斬新な課題に取り組むこと」

といったような「右脳主導型」の能力を生かしていく必要があるのだそう。

3.「代行される危機」

 「AIに仕事が奪われる!」という言葉も今では当たり前の認識となっておりますが、自分の仕事がAIに取って代わられることに、不安を抱いている人も多いはず。私もその一人であります。しかし、このように時代の変化は今に始まった事ではなく、18世紀に農業が、19世紀に工場が、20世紀にコンピューターが発展したように時代によって変化しています。そして、21世紀にはこの本のタイトルにもある「コンセプトの時代」に入っていきます。他人と共感でき、新しいことを創造できる人が必要となってくると筆者は述べています。

感想

 ざっくりとした結論は「時代に必要とされるスキルを磨いていきたい」と思いました。今現在、某プログラミングスクールで勉強している私ですが、経済産業省の予想では今後IT人材が不足するという予想がされているので、「今後転職には困らないだろう」と考えていましたが、読み進めていくうちに「左脳主導型」の能力だけでは危険と感じ、「右脳型主導」の思考が重要だと考えが変わりました。今後の具体的なアクションプランは、

・この仕事は他の国で安くできるだろうか?

・もっと効率よくするには、どうすれば良いだろう?

・自分のスキルはこの時代でも需要があるだろうか?

といったことを自分に問いかける習慣をつけていきたいと思います。では。


画像引用元[https://unsplash.com/]