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研究内容

Mgイオン電池正極材料の研究では、正極材料中のMgイオン拡散性の向上を目的としております。現在、Mgイオン電池が次世代電池として注目されていますが、Mgイオンは拡散性が低く、電流が流れにくい点が課題となっています。その中でMgCo2O4は比較的Mgイオン拡散性が高く、電池として稼働可能であると報告されました。よってこの材料の金属元素を他元素に置き換えた14種類の組成を網羅的に評価し、より高性能な正極材料を探索しました。しかし、これを実験で行う場合多くの時間コストがかかります。この課題を解決するために私は計算シミュレーションと遺伝的アルゴリズムを用いて、より短時間で多くの材料の評価を可能としました。
また、材料インフォマティクスを用いた材料の合成可否の予測では、予測精度向上を狙った独自の説明変数を開発しました。これを用いて開発が遅れている4,5元系材料の発見を狙っております。