1
/
5

広がる楽しみ、深まる苦悩

【投稿3】芝生のコーナーができて一年、また違う想いが芽生えました。そこに似合うガーデンシンクが欲しくなったのです。以前から地面に近い無愛想な流しはありました。ただ、それは水撒きや汚れ落とし用。庭で採れた野菜や果物を洗う気にはなれません。カフェのような雰囲気とも程遠い。ネットで探すと「いいな」と思うガーデンシンクもありましたが、手の届きにくい価格。それに「買ってポンと置いたのではクラフト魂が廃る」。そう見栄を切ったものの、シンプルな木製フェンスをつくるようなわけにはいかないのです。

なにしろ家具のように扉の付いた箱をつくったうえで、シンクや水栓を組み合わせるなんて、ホントにできるの? 給水と排水はどうするの? わからないことばかり。仕事柄モデルハウスを訪問するので、参考になるガーデンシンクを穴があくほどのぞいたり、IKEAのキッチンコーナーで使えるパーツを探したり、いやいや出来合いのステンレスシンクに木材を貼る方法もあるのでは、などなど試行錯誤を繰り返しました。その結果、オリジナルで図面を起こし、木材カット図も描いて必要なパーツと道具を揃えてなんとか仕上げました。塗装は浸透性の塗料を使い、ナチュラルな趣を生かしつつ耐久性にも配慮しています。

Like Masami Ohta's Story
Let Masami Ohta's company know you're interested in their content